美里町の探検日記GP

津市美里町(旧美里村)に住んでいるコレクターです。コレクション自慢(?)のほか、津のこと、美里のことも書いていきます。

JR阿漕駅(駅舎改装後)

2015-07-10 21:15:30 | 津のこと


津市大倉、JR阿漕駅の旧駅舎が昨年に取り壊され、
3月2日から新しい駅舎になりました。
同時に跨線橋もお色直しされたようです。

新しいと言っても、開放型の簡易な建物です。
無人駅なので、この程度でも足りるということでしょうか。
(ちなみに1日の乗降客は400人くらいだそうです)


(往時の阿漕駅駅舎)

「津ふるさと検定」の問題集には、
「戦前・戦時中は、久居の歩兵連隊に入隊する人が、
 この阿漕駅で降りて久居まで歩いて行った」と書かれています。
なので、出征する兵士や面会に来る家族などで、
この阿漕駅は大変賑わったとのこと。

いや待てよ、阿漕駅から歩くよりも、
高茶屋駅から歩くほうが近いのでは、と思って地図を見ると
阿漕駅から久居→約4.2km、垂水の山越えで高低差のあるルート、
高茶屋駅から久居→約3.2km、垂水ほど高低差は無いルート、
であるので、歩けと言われれば私なら高茶屋を選択しますな。

当時の日本人なら5kmや10kmを歩くのは当たり前で、
しかも徴兵検査に合格するような健康な若者なら、
垂水の山越えくらいどうということは無くて、
それならば、北勢方面から来た場合は手前の阿漕駅で降りて
汽車賃を節約しようとした、ということでしょうか。

話は横道に逸れてしまいましたが、
そんな歴史を感じさせる駅舎が、こんな高速道路のバス停みたいな建物になってしまうとは。



この新しい駅舎の一番の問題点が、トイレを廃止してしまったこと。
昭和58年から無人駅だっため、定期的な清掃もままならない状態で、
トイレを新たに設置するには、下水道接続経費も含めると何百万円もかかるので、
経営厳しいJRさんも廃止という決断になったようです。

しかし、この阿漕駅の駅前は商店がまったく無く、
あるのは民間のオフィスビルだけ、
トイレを借りたくても、普通の会社にはなかなか入っていけない、
という状況が続いています。

昔の駅舎があったこの空き地(最後の画像)にコンビニでもできれば
トイレの悩みは解決するのでしょうけれど、
1日の乗降客数が400人では難しいでしょうか。

JR一身田駅

JR伊勢奥津駅と駅前観光案内交流施設

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