東日本大震災から、きょうで一年が経ちました。
きょう一日、色々なことを考えましたが、
何を言葉にしてもきれいごとになってしまう気がして
自分の中で言葉が浮かんでは消えて行く、
それをひたすら繰り前していました。
でも、いま、気持ちが溢れてとどめておけそうにないので、
いまの正直な気持ちを書きます。
さっき、出張から旦那さんが帰って来ました。
そして、出張の帰りのバスの中でたまたま読んだという、
津波でご家族を亡くされた方の話をしてくれました。
奥さんを亡くされた男性の、
「どうして津波の前の夜、妻の料理に文句を言ってしまったのか」
という後悔。
わたしはそれを聞いて、涙が止まらなくなってしまいました。
しばらく上を向いて、必死に涙をとどめようとしましたが、
とめどなく涙が溢れてきて・・・。
日常のなにげない場面では、
つい口にしてしまうような言葉の数々。
でも、それが二人の間の、最後の会話になるとしたら・・・。
いま、わたしが生きている中で、
大切な人たちに、本当に後悔のない態度で接していられているのでしょうか。
一年前の震災では、わたしたち家族も怖い思いをしました。
でも、幸いにも、わたしたちは、いまここに生きています。
生きているわたしたちは、
後悔のないように生きること。
後悔のない言葉を口にすること。
後悔のない態度で人に接すること。
一年前、無念の思いで亡くなっていったはずの
たくさんの人たちのためにも、
いま命を与えられているわたしは、精一杯生きようと思います。
震災をうけ、いまなお、苦しんでいる方々が大勢いらっしゃいます。
微力でも、わたしに何ができるのか改めて考え、
行動に移していくことも、わたしが精一杯生きることのひとつだと思っています。
震災で亡くなられたすべての方々、
被災されたすべての方々に、
改めて、心からのお祈りとお見舞いを申し上げます。
2012年3月11日
邑田 みさき.