母のせん妄はたぶん家に戻りたいのにできないストレスが強すぎるんだろうなぁ、と思いつつ眠れぬ夜を過ごして、寝不足のまま朝の病院に駆けつけると、昨日と同様に母は眠そうにしていた。内心「あ~あ…」と思いましたが、私に気付いて目を開けた母が、「うち(注;「私」の意)、ずっと夢見てたわ」と言い、ここ数日の記憶がないと言います。「熱に浮かされてたからな」と私が言うと「なんで熱を出したんやろ?」 そして私に「お前、嫁さんの実家の墓参りに行くんやろ?」 墓参りは11日に済んでいます。母は、手術も含め、ここ一週間ほどの記憶がないのでした。
もともと膝の痛みが強い時にはちょっと記憶があいまいになったりしていましたが、12月中旬に手術の日程が決まってからは、同じことを何度も言うことが増えました。手術がストレスになって認知症が加速するんじゃないか?と心配していましたが、手術後のせん妄で「この手術で決定的になったな」と思いました。ただ、昨夜、手術後すぐに「早く家に戻りたい」ということを言ってたことが、実はその思いが強いストレスの原因ではないかと思い当たり、どうやって母のストレスを解消できるかを考えていて寝不足になったのでした。
でも今朝、母の意識が突然正常な状態へと急激にシフトしているのを感じて、驚きつつも、“今”の意識を取り戻させたいと、手術前後のことを説明しました。そして「夢みたいなことばかり思うのは、きっと熱のせい。手術後は発熱して、夢みたいなことを言う人が多いそうやで」と、主治医や相談員の話を伝えました。母はちょっと安心した風でしたが、それでもまだ夢のような妄想を事実と思い込んでいる節もありました。
その後、私たち夫婦は買い物に行き、昼食の介助は、その時間に合わせて来院してくれる姉に任せました。

空は青空! 強い風に雲が流れていましたが、母の回復が近づいていることを感じる私には、その冷たい風すら気持ちよく感じました♪

午後には白菜を収穫。暖冬のせいか、早くも芯が立ち始めています(とうたちの前兆です)。早く食べないとね。

同様にとうがたつ前に収穫したいキャベツ(ちりめんと普通の)と、大きくなっていたカリフラワーも収穫しました。
畑では、柿の木(8本)の寒肥も置きました。母の手術でなかなか行けなかった畑で作業ができて、うれしかった~!
作業後、晩ご飯の介助に再び病院に行くと、母はベッドで眠そうにして看護師さんに付き添われていました。一瞬「また元通りか?」と思いましたが、看護師さんが「手術した膝の運動をする機械を使っているんですよ。もう1時間経つから終わりましょうね」と母に話しかけ、母は「あ~、疲れた!」と目を開けました。2時間ほど前に帰宅していた姉のメモによると(病室にメモを置いて連絡を取り合っています)、昼食後にリハビリがあって、母は歩行器を使って廊下に出てトイレまで歩いたそうです。その際には「うれしい!うれしい!」と話す母の声を聞いて、姉は涙が出たそうです。さすがに疲れたのか、母は軽いいびきをかいて30分ほど寝ていましたが、目を覚まして「明日からまたリハビリがんばるわ」と言っていました。
意識は完全に正常に戻っていました。朝に話していた夢のような妄想も、「何でそんな夢を見たんかな?なんで幻想を見るんかな?」と言いながら振り返っていました。 ああ、劇的! こんな風に戻るものなんですね!
今日は休肝日でしたが、家に戻ってから妻と祝杯をあげました♪

晩ご飯は、ニシンの煮つけ、麻婆豆腐、キャベツのカニカマあんかけ、巻きずし(これはお見舞いに来てくださった方からの差し入れ)、大根の甘酢漬け、パイナップル。ニシンの煮つけは白子付き。煮つけは初めてでしたが、妻の料理が上手だったのか、とても美味しく味わえました♪
ああ、酒が旨かった! v(^▽^)v
この病院を退院後は、リハビリ病院への転院を申し込んでいますが、母のストレスを軽減するため、自宅に帰って訪問リハビリする道を探して動いています。