ボーイズラブ小説サイト『ALICE』 ブログ版

サイトで借りていた無料サーバー終了につき、サイトの更新をブログでのみ行うことになりました。

笑うマトリョーシカ

2024-06-28 22:59:18 | Weblog

思ったより面白かった。

翔くん、本気で政治家なりそう。

久々にちゃんと翔くんのドラマ見た。 笑

ブラックペアン2も見ます。^^

 


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2024年7月新刊のお知らせ

2024-06-23 21:05:45 | 同人誌

こんばんは。

郵便料金3割値上げにガクブルのみらいです。3割は上げすぎじゃね? しくしくしく。

さて、7月新刊のお知らせです。

 

「目覚めたら王妃様だった件4」前・中・後・完。(各400円+送料今のところは215円)

平行世界に憑依ものです。ニノ潤で翔サトです。憑依した先の世界では女性が死滅しているので男が子供を産めちゃう独特な世界観でお送りします。

 

<設定>

松本  潤 国民的アイドルの一人。平行世界(パラレルワールド)の自分に憑依する。パラレルワールドは男性のみが生き残っている世界で、カズナリの妻であり王妃。ただ巻き込まれただけのはずが思いがけず重責を担うことになって戸惑っている。

二宮 和也 松本と同じアイドルグループのメンバー。神様(?)に呼ばれ、パラレルワールドの自分(カズナリ)の代わりに使命を果たすことになる。松本を巻き込んだ張本人。パラレルワールドでは薬の開発者として大成し、国王になる。元の世界に戻るには松本が頑張らなければいけないことを知る。

サトシ パラレルワールドの住人。松本や二宮と一緒にアイドルをやっている大野とは別人だが、ある意味では本人。二宮が探し出し、自分のブレーンに引き入れる。その後、ショウと結婚。二児の母になる。今は王子達の乳母。松本から憑依のことを聞き、困惑中。

マサキ パラレルワールドの住人。パラレルワールドの相葉。パラレルワールドでは外交を担当。他の4人とはあまり接点がなく過ごしている。

ショウ パラレルワールドの住人。宰相として二宮を支えている。サトシの夫。パラレルワールドの櫻井。

 

<立読み>

 

 

 息子を連れて家に向かいながら、サトシは少なからず困惑していた。

 先ほどのジュンの話を思い出す。

 ジュンは自分が別の世界のマツモトジュンだと告げた。

 わけあってこの身体に憑依しているのだと打ち明ける。

 サトシは冗談だろうと笑い飛ばしたかった。

 ジュンの中に別の人物が憑依しているなんてにわかには信じ難い。

 だが、否定できなかった。

 この二週間、サトシはずっともやもやしている。

 ジュンを別人のように感じた。

 ある日を境にジュンは変わる。

 だがその変化はどれも好ましいものだ。

 サトシはあえて目を瞑る。

 最近のジュンは夕食を必ず子供たちと一緒に取る。子供たちと距離が近づいたのはいいことだ。

 仕事も一人で抱えず、部下に割り振れるようになったとも聞いている。

 ジュンは決して無能な人ではないが、他人に任せるより自分でやった方が早いと思っている傾向があった。

 そのため、キャパオーバーするくらい仕事を抱え込んでいる。

 その仕事を淡々と整理し、自分でないといけない公務以外は手放したそうだ。

 ちょうど妊活の時期だったため、妊娠・出産に向けての準備だと周りは思っている。

 サトシもそう思ったが、憑依したことを聞いた後では違うとわかった。

 憑依したマツモトはジュンが仕事を無駄に抱えていることに気づいて、オーバーワークを心配する。

 余計な仕事を抱え込んでしまう自分の性格をよく知っているから、憑依している間に手放すことにしたそうだ。

 ジュンの性格上、一度手放した仕事を再び引き取ることはないと踏む。

 憑依したマツモトはジュンの性格をよく知っていた。

 そしてジュンより年上だという分、人格者に思える。

 ジュンが抱えていた問題をしれっと解決していた。

 憑依の件はカズナリも承知していると言われてサトシは納得する。

 ジュンの性格が大きく変わったのに、カズナリが何の疑問も抱いていないことをサトシは奇妙に思っていた。

 ジュンの変化にカズナリが気づかないはずがない。

 すべて承知の上で受け入れているなら、それなりの理由があるのだろうと察した。

 だがその理由は説明したくなさそうだったので、サトシは追及しない。

 そのくらいは空気が読めた。

 出来るだけ平静を装い、動揺を顔に出さないようにする。

 だが内心ではひどく驚いていたし、戸惑ってもいた。

 憑依していると言われたことにも驚いたが、それ以上に平行世界での自分とジュンの関係に衝撃を受ける。

 自分達はグループを組み、国民的アイドルをやっているらしい。

(さすがにそれはナイ)

 サトシは心の中では否定した。

 自分は性格的に芸能人に向いていない。信じられるわけがなかった。

 平行世界の自分は自分であって自分ではないとはいえ、芸能活動をしているとは思えない。

 歌って踊る自分をサトシは想像できなかった。

「平行世界か」

 サトシは呟く。

 マンガとかでは知っている設定だが、本当にあるとは思っていなかった。

 

 

 

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既刊の案内と立読みをUPしました。

2024-06-18 21:50:12 | 更新情報

文字数の関係でお知らせと立読みがわかれています。

よろしくお願いしますm__m

 

 


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既刊の案内 2020年4月新刊立読み

2024-06-18 21:39:24 | 同人誌
『仲良し』
<設定>
大野 智  アイドルグループ・嵐のリーダー。メンバーとの距離感は近い。特に松本が相手だといろいろ気にしない。櫻井と付き合っているが、もちん秘密。
櫻井 翔  アイドルグループ・嵐のメンバー。世話好きのお父さん。メンバーのことは運命共同体だと思っているので、心配するし、世話も焼きたい。石橋は叩きまくってからわたるタイプ。大野と付き合っている。

相葉 雅紀 アイドルグループ・嵐のメンバー。空気が読めて、意外と何でも出来ちゃうポテンシャルの高い子。メンバー同士で付き合っていることは知っているし、ばれないようにいろいろ協力するのもやぶさかではない。
二宮 和也 アイドルグループ・嵐のメンバー。松本と内緒でお付き合い中。
松本 潤  アイドルグループ・嵐のメンバー。真面目でいろいろ背負い込んじゃう責任感が強いタイプ。その分、ストレスも溜めやすい。二宮とはお付き合いしている。

<立読み>
 朝から、松本は眠かった。
 昨日はつい遅くまで本を読んでしまう。
 面白くて、途中で止まらなくなった。
 気づいた時には明け方近くて、慌てて眠る。
 おかげで完全に寝不足だ。
「ふわぁ」
 TV局の通路を歩きながら、洩れる欠伸を押し殺す。
 隣にいるマネージャーはそんな松本を見ても何も言わなかった。
 人一倍責任感が強い松本は仕事をきっちりやる。
 例え寝不足でも、頑張ってくれるという信頼感があった。
 多少のことなら目を瞑る。
 松本はいつものように楽屋のドアを開けた。
「おはよう」
 中に入る。
「おはよう」
 返ってきた返事は一人分だけだ。
 見ると、大野しかいない。
 寝起きが悪い松本は最後に来る時が多いので、3人がいないことに驚いた。
「みんなは?」
 大野に問いかける。
「まだ」
 大野は答えた。
「そう」
 松本は納得する。
 真っ直ぐ大野が座っているソファに向かった。
 近づいてくる松本を大野は不思議そうに見る。
「何?」
 首を傾げた。
「ちょっと膝を貸して」
 松本はそんなことを言う。
「膝?」
 大野はきょとんとした。
 意味がわからないでいると、松本は大野の隣に座る。
 そのままごろりと横になった。
 大野の膝に頭を乗せて、枕にする。
 大野はびっくりして固まった。
 だが直ぐに状況を理解する。
 苦く笑った。
「眠いの?」
 松本に問いかける。
「うん」
 松本は子供みたいな返事をした。
「昨日、遅くまで本を読んじゃって……」
 寝不足の理由を説明する。
「少し、寝かせて」
 大野に頼んだ。
『不運な探偵2』
<設定>

大野 智  世界一不運な探偵。探偵小説専門の変な本屋の店員兼、二階の探偵事務所で探偵をしている。ついていない男。崖から落ちかけたところを櫻井に助けられる。二宮と松本関係を知って、ちょっと動揺している。
櫻井 翔  警視庁のエリート警視。大野のことを気に入って、何かとちょっかいを出してくる。大野の働く本屋の常連になる。大野を落そうと画策中。
相葉 雅紀 一階にある本屋の常連で探偵マニア。たまに探偵事務所の手伝いもする。普段はシフト制の仕事をしている社会人。二宮とは幼馴染で、特殊な状況も知っている。松本とのことには協力的。
二宮 和也 一階にある本屋の常連のサラリーマン。松本と付き合っている。探偵小説は松本と親しくなるために読み始めた。厄介な事情を抱えている。
松本 潤  一階にある本屋の常連で探偵小説マニア。二宮と同じ会社に勤めるサラリーマン。二宮と付き合っているが、根が真面目なので、既婚者の二宮と付き合うことにストレスを感じている。
オーナー  本屋の店主で探偵マニア。店はほとんどシュミで経営している資産家。

<立読み>
 二宮と松本の関係を知って、大野は少なからず動揺した。
 そこに櫻井が現れ、慰めてくれる。
 抱きしめてあげると言われ、いつになく弱気になっていた大野は甘えた。
 櫻井はベッドに横たわっていた大野の上に覆い被さり、抱きしめる。
 大野は櫻井は腕の中に包まれた。
 櫻井の手がポンポンと大野の背中を軽く叩く。
 子供にするようにあやした。
 大野は安心感を覚える。
 温もりが心地良かった。
 眠くなってくる。
 いろいろと考えてもやもやしていた気分が軽くなるような気もした。
 うとうとと眠りに落ちかける。
 しかしそれを邪魔された。
 もぞもぞと櫻井の手が動く。
 気のせいではなく、尻を揉まれていた。
「おいっ」
 大野は声をあげる。
 櫻井を睨んだ。
「何?」
 櫻井はしれっと聞く。
「何をしているんだ?」
 大野は問いかけた。
「尻を揉んでいる」
 櫻井は答える。
 悪びれた様子は見せなかった。
「抱きしめるだけって約束だろ」
 大野は櫻井の手を抓る。
 怒った。
 櫻井は素直に尻から手を離す。
「そこに尻があったら揉むでしょう」
 当たり前のように言った。
 大野は眉をしかめる。
「男の尻でも揉むのか?」
 問いかけながら、揉む人はいるなと心の中で自分に突っ込みを入れた。
 二宮と松本の情事を一通り聞かされたことを思い出す。
 恋愛対象は異性とは限らなかった。
「揉むよ。下心があるから」
 櫻井はさらっと告白する。
「え?」
 大野は驚いた。
 簡単にカミングアウトされて、戸惑う。
 そんな大野を見て櫻井はふっと笑った。
「驚いたふりをしているけど、本当は気づいていたでしょ?」
 耳元に口を寄せて囁く。
 大野はぎくっとした。
 櫻井の気持ちに全く気づいていないと言えば、嘘になる。
 櫻井の態度は露骨だ。
 だが、そのわりに告白する素振りは見せない。
 そんな度胸はないのだと、大野は安心していた。
 素知らぬふりをしていたらその話題に触れずにすむと高を括る。
 しかしそれは甘かった。
 櫻井はあっさり思いを告げる。
 大野は予想外の展開に動揺した。
「オレはゲイじゃない」
 大野は櫻井の腕の中から逃げ出して、身を起す。
 ベッドを降りた。
 距離を取る。
「オレもゲイじゃなかったよ」
 櫻井は笑った。

『鬼殺隊』
<設定>
鬼殺隊 鬼を殺すために作られた政府非公認組織。数百名からなり、隊士には階級がある。隠と呼ばれる裏方もいる。隊士は日輪刀と呼ばれる特殊な刀を持ち、それで斬ると日光に当たるのと同等の効果が生まれ、鬼が消滅する。柱と呼ばれる幹部クラスが存在する。
鬼 人を喰らう人ならざる者。元は人間。ほとんど不死身の身体を持ち、血鬼術と呼ばれる特殊な能力を有する。弱点は日光。日光に当たると消滅する。日輪刀という日光と同等の力が込められた刀で首を落とされた場合も死ぬ。それ以外の方法では首を落とされても死なない。
大野 智  鬼殺隊の隊士。姉が鬼に殺された。
櫻井 翔  鬼殺隊の隊士。代々鬼殺隊の家系の長男。
相葉 雅紀 鬼殺隊の隊士。鬼に襲われた村の生き残り。
二宮 和也 鬼殺隊の隊士。鬼に襲われた村の生き残り。
松本 潤  鬼殺隊の隊士。稀血を持つため鬼に狙われる。

<立読み>

 潤は鬼と鬼狩りの伝説を子供の頃から知っていた。
 母が寝物語に語ってくれる。
 潤はそれをただの伝説だと思っていた。
 文明開化の明治が終わり、時は大正に移り変わる。
 都会の夜は街灯に照らされ、闇がどんどん少なくなっていた。
 鬼や妖怪が住まう場所は日々無くなっていく。
 明るすぎる夜から逃れて、人ならざるものたちは地方に逃げ込んだ。
 田舎はまだ灯も少なく、夜は闇に満ちている。
 鬼が潜む場所が残っていた。
 闇の中から鬼たちは人間の隙を窺う。
 潤が鬼に襲われたのは十二の年だ。
 月のない夜、鬼が家に押し入ってくる。
 家族はみんな寝静まっていた。
 鬼の襲撃に家中がパニックを起す。
 悲鳴を上げ、逃げ惑った。
 潤も逃げる。
 外に向かって、走り出した。
 鬼はわき目を振らず、真っ直ぐに潤を追いかけてくる。
 鬼の狙いが自分であることを潤は察した。
 潤は一人、家族とは別の方向に逃げる。
 鬼を自分に引きつけ、家族を救おうとした。
 その目論見は成功する。
 家族は無事に逃げ延びた。
 しかし、潤は追いつかれる。
 鬼は身体能力が優れていた。
 逃げ切れるわけがない。
 潤は捕まった。
 鬼はくんくんと潤の匂いを嗅ぐ。
「見つけた。稀血だ」
 満足そうににやりと笑った。
(マレチ?)
 初めて聞いた言葉に潤は疑問を浮かべる。
 稀血が鬼に特別な力を与える人間の血のことだと知るはずがなかった。
 だが、自分が狙われた理由はそれだということはわかる。
 わかったところで、どうしようもなかった。
 自分の命が尽きることを潤は覚悟する。
 鬼は潤を喰らおうと大きく口を開けた。
 牙が見える。
 潤の身体は恐怖で固まった。
 思わず、目を閉じる。
 だが、衝撃はいつまで待っても襲ってこなかった。
 潤が恐る恐る目を開けると、鬼は大きく口を開けたまま固まっている。
 その首がころりと横に滑り落ちた。
「!?」
 驚きすぎて、潤は声も上げられない。
 潤を掴んでいた鬼の手が塵になって消えていった。
 鬼の身体の後ろに黒装束の男たちの姿が見える。
 首は男たちが切り落としたようだ。
 男たちは揃いの装束を着ている。

 その背中には『滅』という字が大きく書かれていた。

 それが鬼狩りという名で昔から呼ばれている鬼殺隊であることを潤は後から知る。
 自分が稀血という特別な血を持ち、鬼に狙われる存在であることもその時に教えられた。
 潤は自分の存在が家族を危険にさらすことに気づく。
 家族のためには家を離れるのが一番いいと思った。
 我が身を守るためにも、鬼殺隊に入ることを決意する。
 救われた命を今度は誰かを救うために使おうと思った。

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既刊の案内 2020年4月新刊

2024-06-18 21:37:29 | 同人誌
2020年4月新刊  
 嵐  『不運な探偵2 前編・中編・後編・完結』
翔サト
ニノ潤
相葉
大野さんには不運な探偵が似合いよね。探偵本です。ドラマの設定をなんとなく借りていますが、ほぼオリジナルな感じなのでドラマは見ていなくても大丈夫です。 各400円
『仲良し 前編・中編・後編』
翔サト
ニノ潤
相葉
パラレル世界のアイドル嵐です。
VSが楽しかったので、それを絡めたネタです。みんな仲良しっていう本です。えっちな感じはほとんどありません。
各400円
『鬼滅隊 前編・中編・後編』 
翔サト
ニノ潤
相葉
鬼滅ネタはパロにするとキャスティングが難しいので、鬼滅隊に5人がいたらこんな感じじゃないかな話です。明日、死んじゃうかもしれない人たちの刹那の恋。 各400円

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既刊のご案内 2020年5月新刊

2024-06-04 17:34:55 | 同人誌
2020年5月新刊  
ミマン警察 前編/中編/後編/完結
翔サトニノ潤
相葉
ご勝手設定で寮生活する5人の話です。 各400円
デート 前編/中編/後編
翔サト
ニノ潤
相葉
パラレル世界のアイドル嵐です。
しやがれのイカ釣りデートハニーズが可愛かったので、プライベートで翔くんつれて三人でって話です。
各400円
鬼滅隊2 前編/中編/後編
翔サト
ニノ潤
相葉
「嵐」という名前のチームを組んでいる、鬼滅隊のに5人がいたらこんな感じじゃないかな話です。明日、死んじゃうかもしれない人たちの刹那の恋。 各400円
5月新刊「デート」

<パラレル設定 現実とは相違しています>
大野 智  アイドルグループ・嵐のリーダー。メンバーとの距離感は近い。松本と仲良し。何故か波長が背合う。櫻井と付き合っているが、メンバー以外には秘密。
櫻井 翔  アイドルグループ・嵐のメンバー。世話好きのお父さん。意外と寂しがりやで、仲間はずれにされると拗ねる。大野と付き合っている。
相葉 雅紀 アイドルグループ・嵐のメンバー。空気が読めて、意外と何でも出来ちゃうポテンシャルの高い子。メンバー同士の恋愛は生暖かく見守っている。
二宮 和也 アイドルグループ・嵐のメンバー。松本と内緒でお付き合い中。独身ですよ。いろいろ深くは考えてはいけません。ここはパラレル(平行)世界です。
松本 潤  アイドルグループ・嵐のメンバー。二宮とはお付き合いしている。基本、持っているスターな男。


<立読み>
 週末、櫻井は大野と一緒に過ごしていた。
 二人でTVを見て、くだらない話をして笑い合う。
 いつもの週末だ。
 櫻井と大野は時間を見つけては、こういう何でもない穏やかな日々を過ごしている。
 大野はこの時間を気に入っていた。
 まったりしていると、ケータイが鳴る。
 トゥルルル……。
 突然響いた音に二人ともびっくりした。
「はいはい」
 大野は返事をしながら、電話を手に取る。
 通話を押した。
 電話に出る。
「もしもし?」
 相手に呼びかけた。
 なんとなく、櫻井に背を向ける。
 櫻井は電話の相手が気になった。
 だが、聞き耳を立てるのはマナー違反だとわかっている。
 できるだけ会話を聞かないようにした。
 しかし、隣にいるので自然と耳に入ってくる。
「うん。うん」
 大野は相槌を打っていた。
 その声はとても優しい。
「その日なら大丈夫」
 大きく頷いた。
 何かを約束している。
 櫻井はそっと大野の様子を窺った。
 大野は微笑んでいる。
 メラッ。
 櫻井の胸の中で嫉妬の炎が揺らいだ。
 相手が誰なのか、非常に気になる。
 それは程なく判明した。
「松潤がいいならそれでいいよ」
 大野の口から相手の名前が出る。
どうやら、松本と話しているらしい。
(なんだ、松本か)
 櫻井はほっとした。

『鬼殺隊2』

<設定>
鬼殺隊 鬼を殺すために作られた政府非公認組織。数百名からなり、隊士には階級がある。隊士は日輪刀と呼ばれる特殊な刀を持ち、それで斬ると日光に当たるのと同等の効果が生まれ、鬼が消滅する。実働する討伐部隊には名前がある。
鬼 人を喰らう人ならざる者。元は人間。ほとんど不死身の身体を持ち、血鬼術と呼ばれる特殊な能力を有する。弱点は日光。日光に当たると消滅する。日輪刀で首を落とされた場合も死ぬ。それ以外の方法では首を落とされても死なない。
大野 智  鬼殺隊の隊士。実働討伐部隊“嵐”の隊員。姉が鬼に殺された。
櫻井 翔  鬼殺隊の隊士。実働討伐部隊“嵐”の隊員。鬼殺隊の隊士。代々鬼殺隊の家系の長男。
相葉 雅紀 鬼殺隊の隊士。実働討伐部隊“嵐”の隊員。鬼殺隊の隊士。鬼に襲われた村の生き残り。
二宮 和也 鬼殺隊の隊士。実働討伐部隊“嵐”の隊員。鬼殺隊の隊士。鬼に襲われた村の生き残り。
松本 潤  鬼殺隊の隊士。実働討伐部隊“嵐”の隊員。鬼殺隊の隊士。稀血を持つため鬼に狙われる。

<立読み>
 あの祭りの日、智の人生は変わった。
 鬼に出会い、姉が殺される。
 それは智にとって許せないことだった。
 自分も力が欲しくて、櫻井家に通うようになる。
 鬼を倒す訓練を翔と一緒に受けた。
 櫻井家の嫡男である翔は智より一つ年下で、よくしてくれた。
 何かと世話を焼いてくれる。
 鬼殺隊のことはそこで知った。
 この世界には自分が知らないもう一つの世界があることを痛感する。
 智が10歳になる頃、訓練は過酷さを極めるようになった。
 終わった後には家に帰る気力も残らない。
 そんな智を見かねて、翔が住むこみを勧めた。
 智はその言葉に甘える。
 櫻井家には道場あった。
 そこで鬼狩りを目指すものたちの訓練が行われている。
 鬼と戦うことを想定した訓練は楽ではない。
 鬼を知っているものならその訓練も納得できる。
 だが、鬼殺隊を目指しながらも鬼と会ったこともない者もいた。
 高い給金に釣られて命をかける。
 そんな者たちには訓練は理解し難いものだった。
 智と共に訓練を受けている者も一人、また一人と脱落していく。
 しかしそれはある意味、優しさであった。
 死ぬことがわかっている者を送り出すほど非情ではない。
 最終的に残ったのは翔も入れて5人ほどだった。
 だがそれでも常よりは多いらしい。
 5人になってからの訓練はさらに過酷になった。
 身体は火照り、気は昂ぶる。
 訓練が終わった後も昂ぶった気持ちは静まらなかった。
 そんな自分を訓練生たちは持て余す。
 そんな時、他の訓練生がどうやって気持ちを落ち着かせているのか智はたまたま知った。
 金があるものは女を買いに行くらしい。
 それが出来ないものは手っ取り早く仲間と扱きあったりしていた。
 智は女を買いに行くなんて面倒なことには興味がない。
 だが、扱きあうくらいならいいかと思った。
 それなら相手は翔だろう。
 他の訓練生では嫌だと思った。
 誘うと、あっさり翔は乗ってくる。
 翔も他の訓練生がそういうことで発散しているのは知っていた。
 問題を起さない限り、翔の父は訓練生の行動を黙認している。
 楽しみが何もないのは心を疲弊させることを翔の父は知っていた。
 翔と智は隠れて密会する。
 最初は互いの雄を扱き合うだけだった。
 自分の手でするより、気持ちがいい。
 だが次第にそれでは足りなくなる。
 最初に唇を重ねたのはどちらだったのか。
 覚えていないが、いつからか二人は口を吸い合うようになっていた。
 口付けながら、翔の手は智の身体に触れる。
 胸を撫で、乳首を摘まれた。
 指の腹で擦られると、身体がゾクッとすることに智は気づく。
 それは紛れもなく快楽だ。
 そんな自分に戸惑う。
 しかしそれも一、二回のことだった。
『ミマン警察』
<設定>
大野 智  警察学校の2年生。同室の生徒が辞めたため、二人部屋を一人で使っている。こっそり櫻井と付き合っている。
櫻井 翔  警察学校の2年生。相葉と同室。大野を放っておけずなにかと世話を焼くうちに関係を持つ。逢瀬は基本、大野の部屋。
相葉 雅紀 警察学校の2年生。櫻井と寮で同室。大野と櫻井の関係はなんとなく気づいているが、素知らぬふりをしている。
二宮 和也 警察学校の新入生。寮は松本と同室。入寮初日から松本と揉める。生真面目な松本をちょっと面倒くさいと思っている。
松本 潤  警察学校の新入生。寮は二宮と同室。入寮初日から、自分の荷物を片付けるより先にゲームを始めた二宮にいらつく。強引に部屋を片付けさせる。

<<注>> 元になった映画と都合よく混ぜたので、日本の警察学校とはシステムが異なります。日本の学校は採用者の訓練なので給料も出るし、6ヶ月か10ヶ月の期間です。でも、先輩後輩関係を出したかったので、2年制ということで。専門学校的な感覚で捕らえてください。

<立読み>
 二宮は正義に燃えるタイプではなかった。
 だが、心の中では人を助け、感謝されたいという願望がある。
 なにせ、RPGを頑張れるのはエンディングで「世界を救ってくれてありがとう。勇者カズナリ」と言われたいからだ。
 しかしそれはゲームの中の話だ。
 現実では平穏無事な人生を送りたいと思っている。
 しかし運命の輪は和也の意思を無視して回り始めた。
 気づけば、警察学校にいる。
 警察官になるようだ。
(マジかよ)
 二宮は心の中で愚痴る。
 全寮制なのも厄介だ。
 寮は全て二人部屋で、プライベートはない。
 だだでさえ気が重いのに、同室の人間とは気が合いそうになかった。
「何故、この状態でゲームなんてできるんだ?」
 同室の松本は心底呆れた顔をする。
 しかめた眼差しの先にはダンボールに入ったままの二宮の荷物があった。
 今日引っ越してきた二宮は、荷解きが面倒になって放置している。
 ゲーム機を取り出して、遊び始めた。
 幸いベッドは二段ベッドで、寝るだけなら問題ない。
 荷物は必要になったら、必要になったものを取り出せばいいと思った。
 松本にもそう説明したが、ますます顔をしかめられる。
「自分ひとりの部屋なら、好きにすればいい。だがこの部屋はオレの部屋でもある。いつまでもダンボールを積まれているのは迷惑だ。荷物はちゃんと出せ」
 叱られた。
「嫌だよ。面倒くさい」
 二宮は断る。
 やる気はすでになかった。
「……」
 松本はさらに眉をしかめる。
「面倒くさくてもやるんだよ。共同生活とはそういうものだ」
 二宮を追い立てた。
「え~」
 二宮は心底嫌そうな声を出す。
 だが、松本は譲らなかった。
「手伝ってやるから早くしろ」
 二宮を急かす。
「え? 手伝うの?」
 二宮は驚いた。
 手を貸すなんて言われるとは思っていなかった。
(自分に関係ないのに、お人よしだな)
 心の中で呟く。
「なんで手伝ってくれるの? オレに気があるの?」
 二宮は尋ねた。
 意外とモテることを自覚している。
 言い寄ってくる中には男もいた。
「は? まさか」
 潤は鼻で笑う。
「一人でやらせたらいつまでも終わらないだろ。さっさと片付けて箱をなくしたいだけだ」
 ダンボール箱を指差した。

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新刊発送しました。

2024-06-04 17:22:37 | 同人誌

日曜日にホストに投函、月曜日に集荷で発送してあります。

楽しんでもらえたら嬉しいです。^^

 


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