ボーイズラブ小説サイト『ALICE』 ブログ版

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2024年7月新刊のお知らせ

2024-06-23 21:05:45 | 同人誌

こんばんは。

郵便料金3割値上げにガクブルのみらいです。3割は上げすぎじゃね? しくしくしく。

さて、7月新刊のお知らせです。

 

「目覚めたら王妃様だった件4」前・中・後・完。(各400円+送料今のところは215円)

平行世界に憑依ものです。ニノ潤で翔サトです。憑依した先の世界では女性が死滅しているので男が子供を産めちゃう独特な世界観でお送りします。

 

<設定>

松本  潤 国民的アイドルの一人。平行世界(パラレルワールド)の自分に憑依する。パラレルワールドは男性のみが生き残っている世界で、カズナリの妻であり王妃。ただ巻き込まれただけのはずが思いがけず重責を担うことになって戸惑っている。

二宮 和也 松本と同じアイドルグループのメンバー。神様(?)に呼ばれ、パラレルワールドの自分(カズナリ)の代わりに使命を果たすことになる。松本を巻き込んだ張本人。パラレルワールドでは薬の開発者として大成し、国王になる。元の世界に戻るには松本が頑張らなければいけないことを知る。

サトシ パラレルワールドの住人。松本や二宮と一緒にアイドルをやっている大野とは別人だが、ある意味では本人。二宮が探し出し、自分のブレーンに引き入れる。その後、ショウと結婚。二児の母になる。今は王子達の乳母。松本から憑依のことを聞き、困惑中。

マサキ パラレルワールドの住人。パラレルワールドの相葉。パラレルワールドでは外交を担当。他の4人とはあまり接点がなく過ごしている。

ショウ パラレルワールドの住人。宰相として二宮を支えている。サトシの夫。パラレルワールドの櫻井。

 

<立読み>

 

 

 息子を連れて家に向かいながら、サトシは少なからず困惑していた。

 先ほどのジュンの話を思い出す。

 ジュンは自分が別の世界のマツモトジュンだと告げた。

 わけあってこの身体に憑依しているのだと打ち明ける。

 サトシは冗談だろうと笑い飛ばしたかった。

 ジュンの中に別の人物が憑依しているなんてにわかには信じ難い。

 だが、否定できなかった。

 この二週間、サトシはずっともやもやしている。

 ジュンを別人のように感じた。

 ある日を境にジュンは変わる。

 だがその変化はどれも好ましいものだ。

 サトシはあえて目を瞑る。

 最近のジュンは夕食を必ず子供たちと一緒に取る。子供たちと距離が近づいたのはいいことだ。

 仕事も一人で抱えず、部下に割り振れるようになったとも聞いている。

 ジュンは決して無能な人ではないが、他人に任せるより自分でやった方が早いと思っている傾向があった。

 そのため、キャパオーバーするくらい仕事を抱え込んでいる。

 その仕事を淡々と整理し、自分でないといけない公務以外は手放したそうだ。

 ちょうど妊活の時期だったため、妊娠・出産に向けての準備だと周りは思っている。

 サトシもそう思ったが、憑依したことを聞いた後では違うとわかった。

 憑依したマツモトはジュンが仕事を無駄に抱えていることに気づいて、オーバーワークを心配する。

 余計な仕事を抱え込んでしまう自分の性格をよく知っているから、憑依している間に手放すことにしたそうだ。

 ジュンの性格上、一度手放した仕事を再び引き取ることはないと踏む。

 憑依したマツモトはジュンの性格をよく知っていた。

 そしてジュンより年上だという分、人格者に思える。

 ジュンが抱えていた問題をしれっと解決していた。

 憑依の件はカズナリも承知していると言われてサトシは納得する。

 ジュンの性格が大きく変わったのに、カズナリが何の疑問も抱いていないことをサトシは奇妙に思っていた。

 ジュンの変化にカズナリが気づかないはずがない。

 すべて承知の上で受け入れているなら、それなりの理由があるのだろうと察した。

 だがその理由は説明したくなさそうだったので、サトシは追及しない。

 そのくらいは空気が読めた。

 出来るだけ平静を装い、動揺を顔に出さないようにする。

 だが内心ではひどく驚いていたし、戸惑ってもいた。

 憑依していると言われたことにも驚いたが、それ以上に平行世界での自分とジュンの関係に衝撃を受ける。

 自分達はグループを組み、国民的アイドルをやっているらしい。

(さすがにそれはナイ)

 サトシは心の中では否定した。

 自分は性格的に芸能人に向いていない。信じられるわけがなかった。

 平行世界の自分は自分であって自分ではないとはいえ、芸能活動をしているとは思えない。

 歌って踊る自分をサトシは想像できなかった。

「平行世界か」

 サトシは呟く。

 マンガとかでは知っている設定だが、本当にあるとは思っていなかった。

 

 

 

<申し込みはメールで mi.sa@chive.ocn.ne.jp までお問い合わせください。詳細をお知らせします


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