curtain call ~拈華微笑~

≪東日本大震災後、日常と非日常が交錯するいま・・・書作品と共に日常を語る≫

ほろほろと山吹ちるか瀧の音・・・≪書・仮名作品≫

2012-09-21 09:18:48 | 日記
VOL.1573



                



おはようございます、みなさん。



では今日の書道作品は、ご覧のように仮名作品でございます。

私なりの変体仮名を織り交ぜながら、条幅サイズに展開しております。


先日、

ちょっと文章を書く事があり・・・

東日本大震災から1年6カ月経った今、穏やかに書作活動を続けられていてとても嬉しい。

と、

いう様な事を書きました。

当時は不安ばかりの日々でしたから・・・。



はい


この俳句の作者は、俳聖・松尾芭蕉でございます。


やはり、

即、

頭に浮かんでくるのは・・・

奥の細道。

そこでちょっと・・・


松尾芭蕉が松島を訪れた際に、あまりに絶景なので句が浮かばず、「松島やああ松島や松島や」と詠んだという逸話がありますね。

実は、

この川柳は後世の狂歌師田原坊の作で、芭蕉の作ではないと言われております。

ただし、

実際あまりの絶景でその場での句が思い浮かばなかったのは事実らしく、『奥の細道』には同行した弟子の曾良の句が掲載されています。

また別の説では、

句は詠んだが景色に釣り合うよいものができなかったとも言われているんですね。


それだけ・・・

松島は風光明美(風光明媚)なところ・・・。



お話が少々それましたが、

この仮名作品の句解釈はと申しますと・・・

「西河の滝の落ちる音が聞こえ、岸辺をいろどる山吹の花が風もないのにほろほろと散っている。」

だそうです。

これは、

紀貫之の歌である「吉野川岸の山吹ふく風に底の影さへうつろひにけり」という
(古今集)を受け、吉野の春を詠んだ句と言われております。


以上、ある文献より抽出致しました。



今回もみなさんにいらして頂けましたね。

いつもありがとうございますm(__)m


では失礼致します