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D cafe

待っている 時間もすてき
手の中に ひらくものが あると思えば
              (中島未月)

女だからって...そんなの関係ねぇ

2007-10-14 01:22:13 | 映像
小島よしお風のタイトルで...(笑)

約半月空けてしまいました。実は何日か前すごく長編の日記を書いたのですが、最後の送信でミスって(原因不明)全部一瞬で消えてしまい、茫然自失。1時間以上かかって書いたものをさすがに再現するパワーはなく、その夜はそのまま寝てしまいました。書いたものが全部飛ぶというのは、さして珍しい話ではなく、嘆いている人をあちこちのブログで見かけるし、自分でも何度か経験しているけれど、そのくせ学習していません(苦笑)。ワードか何かに下書きすれば防げるんですが、結局直に書いています。今日は取りあえず短いのを一発。時間があれば、後で第二弾を(笑)。
原則として、消えた話と言うのは「きっと書いてはいけないことだったんだ」と勝手に判断し、そのまま再現したことはありません。今回飛ばしたのは「甘やかされている女優さん」の話でした(笑)。何か幻の力が働いたのかも。
以前、OL向きの某新聞で、とても印象深かった4コマ漫画がありました。先輩の助言に全く耳を貸さない使いものにならない新人OLがいます。先輩OLが相変わらず徒労とも思える説教をしていると、そこに上司が通りかかります。へらへらしていた後輩は急にしおらしくなります。するとその上司は「あんまりいじめるなよ、新人なんだから」と叱っている方の先輩に注意します。それを聞いている新人は横を向いて舌を出しているのでした。うーん、私は直接こういう経験をしたことはないですが、男性の上司が若い女の子に甘い、というのは非常によくあることです。それを一番知っているのは多分同期の男性諸君でしょうね。
スポーツでも勉強でもこれだけ男女に差がなくなってきている現代です。女の子だからと甘やかされていい訳はありません。新人は男女同等に教育すべきです。女優さんだって一緒ですよ。昔、私が大好きだったアイドルは、遅刻常習の共演女優を、監督とキャッチボールをしながら何時間も待っていました。「姫待ち」と呼ばれるそれは映画界では珍しくないことのようでした。待たせたのが男性アイドルの方ならば、ケチョンケチョンに叱られていたことでしょう。でも女優さんには誰も何も言わず、皆でひたすら待っていたのです。随分昔の話ですが、今もあの風習は残っているのでしょうか?
来日した女優やモデルが待たせたというニュースを聞いた時も、お客さんに「見て頂く」ためのプロモーションではないのか?と思います。「見せてやってる」はおかしい。でも、不思議なくらいきちんと正面から注意する人はいませんね。結局黒船来航のままなんですかね。

HERO

2007-09-09 02:51:00 | 映像
「HERO」初日に見てきました。なんかキムタクのすっごいファンとか思われそうだよねー、と親友と笑いながら行列に。実は見たい映画は他にもあったのです。ところが上映時間がモーニングかレイトしかない。大阪まで来ない映画がたくさんある中、上映されるだけマシなのかもしれませんが、休日の昼間に見れないのは痛いです。で、大手シネコンで上映されている作品となると、映画好きの親友はほとんど見てしまってあり(!)、結局「HERO」初日というとんでもない選択になってしまいました。前から3列目でちょっと首は凝りましたが、なんとか見れました。TVのシリーズは1回しか見たことがないのですが、そんなのは関係なく楽しめました。私は木村さんの連ドラって「眠れる森」しか見たことがないのです。要は、あれがサスペンスもので、大好きな仲村トオルさんが出ていたから。木村拓哉さんは嫌いではありません。ただ、それほど興味がないというだけで。でも、このチームはいいですね、城西支部。お手柄が久利生公平一人の手によるものではなくチームワークのたまものである、という感じがとてもよく出ていて気持ちがいい。イ・ビョンホンさんがいい使われ方をしてましたね。ちゃんとオトコマエで。部下の俳優さんも良かったです。ストーリーも面白かったし大まんじょくと言いたいところですが、最後にドカーンと落とし穴がありました。
なぜだ!なぜあの役がタモ○なんだー!芝居ぶち壊しじゃないのー。
うわっ、素人!と思いました。「世にも奇妙な~」で前説やっている時と同じ語り口なんですよね。ただ読んでいるという感じ。皆が怖れる悪徳政治家、黒も白にしてしまう男...そのダーティーさや底知れない威圧感が全くないのです。はっきり言って「小者」に見えました。もっとぴったりな俳優さんがいるでしょう。中尾彬さんとか津川さんとか。オーラがなきゃー。せっかく幸四郎さんとキムタクが丁々発止の論戦をやってるのに、香川さんや中井さんも出てるのに。あーもったいない。同意見の親友と二人、鑑賞後散々ぶーたれましたとさ。

ところで、今夜SmaSTATION!にHEROチームが出演し、「大人が選ぶ私の映画ヒーローベスト30」というのを紹介していました。上位に「ハンニバル」や「羊たちの沈黙」のレクター博士が入っていて驚きました。ちょうど脳みそを食べているシーンが映り、ボカシが入っていましたが、これが選ばれる世の中ってどうよ、とひっかかりながら見ていました。すると木村さんが「これは違うと思う。演じているアンソニー・ホプキンスは名優だけど、このレクター博士はヒーローではないでしょう」とはっきり言ったのです。おっ!と思いました。そして、私の中で彼の評価は一気に上がりました。

臥薪嘗胆

2007-09-08 02:30:29 | 映像
高校生クイズを2時間しっかり見ました。私の母は無類のクイズ好きで、テレビのクイズ番組は片っ端から見ています。常日頃一人で留守番している母を私が心配すると、友人たちは「韓流ドラマをすすめてみれば?」と口を揃えて言いますが、ダメなのはわかっています。私が冬ソナやホテリアに夢中になっていた時も、軽くすすめてみましたが、全然乗ってきませんでした。だいたい日本のドラマでも推理ものか骨太の社会派ドラマしか見ないのです。実は兄と妹だったとか、身分の差だとか、そういう設定に乗ってくれるわけがありません。2時間サスペンスでも、おちゃらけが少しでもあるとダメ。「松本清張のとは比べものにならんわー」と嘆くのがオチです。大好きなクイズ番組でも遊びの要素が多すぎると「もひとつやわー」と文句を言っています。正統派の、問題をドンドン出していく番組がお気に入りで、国語の問題などは自分でも必死で解いています。父も生前はクイズの答えをノートに書き溜めたりしていました。わからない問題は必ず電子辞書で確認して...。だから2時間たっぷりの高校生クイズは、その昔対象が高校生ではなかった「アメリカ横断ウルトラクイズ」時代から欠かさず見ています。常連の学校は憶えてしまいました。問題の内容は硬軟取り混ぜ広範囲で、かなりハイレベルです。受験勉強的なことだけを知っていても当然勝てません。難しい世界情勢からポケモンまで、柔らか頭が要求されます。加えて、瞬時の判断力や勘の冴え、運動神経も必要です。今回は皆、カヌー競技に苦戦していました。3人一組なので、何よりチームワークが重要です。何が嬉しいって、今時の高校生にもこれほど物識りな人たちがいるんだと実感させてくれること。知識は荷物になりません。知識の使い方が問題なだけで、豊富な知識を持つことはいやらしいことでもなんでもないのです。
大方の予想通り今年も埼玉浦和高校と鹿児島ラサールの一騎打ちとなり、今年は去年準優勝に泣いた鹿児島ラサール高校が優勝して雪辱を果たしました。スタッフにもすっかり顔を憶えられたラサールのK君はインタビューのたびに四字熟語やことわざを駆使し、番組ホストのオリエンタルラジオを煙に巻く面白い人で、私は彼がすっかり気に入りました。勝負を決めた最後の問題の答えが四字熟語で「一蓮托生」。このオチにTVの前で受けた人は結構いたんではないでしょうか?負けた浦和の生徒がK君十八番の「臥薪嘗胆」を頂戴して来年への意気込みを語り、番組内はなぜか「臥薪嘗胆」の渦。笑った、笑った。元気で熱くて愉快で一生懸命な若者たちに乾杯!

どうなってるんだ!

2007-08-31 02:54:05 | 映像
最近消防士さんを主人公にしたドラマのDVDを借りて見ました。印象的なシーンがありました。毎日火事があるわけではないので、他にもいろんな「お願い事」が持ち込まれるのです。例えば飼っていた九官鳥が逃げて近くの木の枝にはさまってもがいているから助けてほしい、とか(まぁ、ドラマだから、と見ている)。鳥を助けたと思ったら、野球をしていた少年たちが「ホームランボールが木にひっかってしまったから取ってほしい」と言ってくる。ついでだから取ってあげる(ドラマだ、ドラマだ)。すると、その騒ぎを見ていた向かいのマンションの奥さんが「洗濯物が飛んだので取ってほしい」と声をかける。さすがに「私たちは便利屋ではありません」と答えるが、同僚に「まぁ取ってやれよ」と促され、はしご車で上がって渡そうとする。すると、その奥さんの子供が部屋の内側から鍵をかけてしまい、その奥さんはベランダに取り残されてしまう。これは笑えない。ありそうだ。で、とりあえず消防士さんがはしご車でその奥さんを降ろそうとすると、肩越しに部屋の中で火の手が上がるのが見える。「あっ、天ぷら揚げてたんだ!」ここで一気に本業開始。消防士さんはガラスを割って中に入り、火を消そうとするが消火器がない。「消火器は?」「そんなものありません...」。そうこうしているうちに火は勢いを増してくる。仕方なく壁にかかっていたタペストリー(キルトのようなもの)をはずし、それをフライパンにかぶせてようやく火を消しとめる。その直後に助けてもらった奥さんが放った一言。「いやだ、これ大事な思い出の品なのよ。どうしてこれを使うのよー」「はっ?しかし、他に...」「何言ってんのよ、言ってくれたら押入れからどうなってもいいような毛布とか出したのに、どうしてくれるのよー」。この一部始終を見ていて、ドラマなのに、私はその場に走って行ってビンタの一つでも食らわしたい衝動に駆られました。これはドラマだけど、きっと現実なんです。これに近いことはきっと日常的に起こっているに違いないのです。
昨夜民放の某ニュース番組で「救急車をタクシー代わりに使う人たち」という」特集をしていました。
「もしもし119番です」
「あのー、血が止まらないんです」
「何がありましたか?」
「今日親知らず抜いちゃってー(男性の声)」
「はい、119番です」
「あー、もしもし、こちら酔っ払ってまーす」。
電話を受けている人たちの気持ちを考えると、こちらが申し訳ない気分になりました。他にもたくさん紹介されていたけれど、痴話げんかの果ての怪我で救急車に乗った男性が「家まで送ってくんない?」と言ったのには呆れました。「こんなことを繰り返している間に、本当に救急車を必要としている人への出動が遅れてしまいます」と苦悩の隊員さん。本当にご苦労様としか言いようが無い。情けないったらありゃしない。いったいいつから日本はこんなダメな国になっちゃったんだろうか?

心で写す写真

2007-07-21 00:22:08 | 映像
夕ご飯の時はたいていTVをつけています。何もつけていないと、シーンとなってしまう一瞬があるからです。でも、あまりにもくだらない番組ばかりだと、今日は「アウト」と言って、何もつけないでいます。食後ひとしきり母と話して、そろそろ何かニュースを見てみようとNHKをかけると、子供が写真を撮っていました。しばらくたってその子が盲目であることがわかりました。目の見えない子供の撮る写真はどんなものだろうと待っていると、そこにはあっと驚くような素敵な写真が現れました。なんというか、素直で、温かくて、何のけれんもない。心をさっと持っていかれました。子供たちに写真の撮り方を教えたプロの写真家管洋志さんが「心で撮れなんて普段言いながら、自分がすっかり忘れていたような写真を目の当たりにして驚いた」と。
今、横浜で写真展が開催されています。すやすや眠る幼い弟の写真。大好きなお父さんの写真。ピンボケもあるし、切れているのもあるんです。もちろん素晴らしいショットも。でも、そんな上手とか下手とかを越えた違うものが、子供たちの写真にはありました。寝息で辿って弟の写真を撮った8歳の少女には兄弟が4人居て、お母さんが言わなくても、幼い兄弟たちがみんな目の不自由なお姉ちゃんをきちんとフォロー出来ているのでした。また、一度でいいからお父さんとお母さんの顔が見たいと我が子に言われるたびに切ないと話すお母さんのコメントには、母と二人ボロ泣きしました。息子が写した写真を、一緒に見ながら丁寧に説明してやる父親と、「お父さんの声でどんな写真かだいたい想像出来る」と言う息子...。

まだまだ開催中です。お近くの方は是非行ってみてください。
http://www.pressnet.or.jp/newspark/floor/pdf/kidsphotographers.pdf