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待っている 時間もすてき
手の中に ひらくものが あると思えば
              (中島未月)

うーん、少ない... (2011年に見た映画)

2012-02-07 02:35:57 | 映像
新年の挨拶もせず、放置しっぱなしのこのブログ。閉じようか?と思う気持ちをいつも押しとどめてくれるのは、この年間映画鑑賞記録を残しておきたいという気持ち。かれこれ30年以上映画を見続けた証としてちゃんと残してある当時の半券を見ると、実に感慨深いものがあります。
若い頃、ある時期に、映画館に行くたびにガラガということがありました。どこも空いてるなぁと呑気に考えていたのですが、そのうちに、自分が行く映画館だけが空いているということに気付き、自分の好みが世間の大多数の人の好みと大きくずれているだけなのだとわかって、自分でちょっと受けました。客が私一人という時もありました。映画好きが高じて少し突っ張っていた頃で、アメリカ大作主義みたいな作品を嫌い、ヨーロッパの暗い映画や、邦画でも自主制作ものとかばかり見ていたのです。歳を取ってからはずっと柔軟になりました。
しかし、減りましたなぁ。去年は震災後なかなか気持ちが映画に向かわず、見落とした作品が多かったのが残念です(特に「大鹿村騒動記」)。以下20本。鑑賞順に。

1月:「相棒 Ⅱ」「グリーンホーネット」「白夜行」
2月:「GANTZ」「ヒアアフター」
3月:「英国王のスピーチ」
4月:「GANTZ PERFECT ANSWER」
5月:「阪急電車」「岳」
6月:「アジャストメント」「マイ・バック・ページ」「アンダルシア 女神の報復」
7月:「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」「コクリコ坂から」
9月:「うさぎドロップ」「ハウスメイド」
10月:「探偵はBARにいる」「アジョシ」「スマグラーおまえの未来を運べ」
12月:「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル」

こんな少ない中から選ぶのもどうかと思いますが、とりあえずお気に入り5本。
1位 「アジョシ」 
     ウォンビンの魅力に尽きる。若い頃の彼よりずっと好き。
     暴力的なシーンもあるが、独特の詩情に魅かれる。

2位 「探偵はBARにいる」 
     こういうノリの作品、かなり好き。
     大泉洋がちゃんと体を作っていた。
     相棒役の松田龍平がめちゃくちゃ良かった。シリーズ化希望。

3位 「英国王のスピーチ」 
     端正で、基本的に自分の好きなライン。

同率4位 「阪急電車」 「うさぎドロップ」
     人物描写が温かく、ほっこりさせられるが、決して甘くはない。
     松山ケンイチは、去年はタイプの違う作品にたくさん出ていたが、
     「うさぎドロップ」が一番良かった。

※同じように暴力的なシーンがあっても、「アジョシ」と「スマグラー」は後味がまるで違いました。「スマグラー」は痛いシーンがしつこくてうんざり。妻夫木さんは同じような暗さの映画が続いているので、現在撮影中の「黄金を抱いて翔べ」で、違う顔を見せてもらいたい。
と、そんなことを考えながらも、2012年まだ1本も見ていないというとんでもない現実。あ~私としたことが。

2010年に見た映画

2011-02-20 00:42:43 | 映像
昨夜は日本アカデミー賞の授賞式を楽しみました。発足当初のどうしようもないチープさは、邦画の隆盛と共に少しずつ改善されつつあると思いますが、インタビュー等の妙な間というか、まどろっこしさはもうちょっとなんとかならないものでしょうか?それでも、ベテラン勢のコメントはさすがに味があって好きです。昨今、アメリカのアカデミー賞でよく見られる、お世話になった方の名前を羅列するコメントは、個人的にすごくつまらなくて、全く面白くないです。「3分に賭けた」くらいのかっこいいスピーチを希望(笑)。
さて、毎年思うのですが、授賞式を見ていると前年公開された映画がたかが数本のような気がするほど、「その他」の作品に対する愛が少ないです。作品賞に選ばれた映画のシーンを何度も映す代わりに、たとえ20秒ずつでもいいから、せめて30本くらい数珠つなぎで紹介してほしいなぁ。
私が去年見た映画は以下の通りです。のべ31本。昔に比べたら少ないけれど、平均的日本人とすれば、これでも多いのかもしれません。

1月:「のだめカンタービレ前編」
2月:「Dr.パルナサスの鏡」「パレード」「ゴールデンスランバー」
3月:「シャーロックホームズ」「噂のモーガン夫妻」「マイレージ、マイライフ」
4月:「誰かが私にキスをした」2回 「シャッターアイランド」「のだめカンタービレ後編」
5月:「運命のボタン」「グリーン・ゾーン」
6月:「ボックス」「告白」「仁寺洞スキャンダル」
7月:「アイアンマン2」「シュアリー・サムディ」「トイストーリー3」「踊る大捜査線3」
8月:「インセプション」2回
9月:「借りぐらしのアリエッティ」「君に届け」
10月:「悪人」「十三人の刺客」「インシテミル」「義兄弟」
11月:「シングルマン」
12月:「ノルウェイの森」2回

極私的なBEST5は「インセプション」「悪人」「パレード」「グリーン・ゾーン」「ノルウェイの森」です。
作品の出来は文句無く素晴らしいけれど、好きかどうかと聞かれたら考えてしまうのが「悪人」と「パレード」。どちらもあまりに社会を深くえぐっていて、暗澹とした気持ちになります。ただ、賞を総なめにしている「悪人」に比べて、「パレード」はもっと評価されていいと思います。ベルリンで賞を獲り公開当時はかなり高評価だったのに。年の始め頃に公開された作品は不利ですね。この2作品、たまたま原作者が同じです。吉田修一さん。これは多分読まない(爆)。でも、吉田さんの「横道世之介」はいつか是非読みたいと思います。
「グリーン・ゾーン」はマット・デイモンがすべて。イラク戦線での大量破壊兵器の有無を巡るサスペンスアクションは見応えがありました。
突っ込みどころが多く評価がしにくいけれど好きな1本は「ノルウェイの森」。一番良かったのはカメラワーク(笑)。直子の出て来るシーン以外は全部好きです。女優さんがどうというより、直子というキャラクターが好きじゃない。あ、主人公のワタナベが大泣きするシーンもくどかったですね。全く泣かない方が悲しみが伝わったのに。逆に、永沢先輩がらみのシーンが面白かった。こういう酷薄な役は天下の二枚目がやらなくてはダメ。玉山鉄二さんで正解。村上春樹さんの小説というのは、前にも書いたけれど長編と短編ではかなり様子が違っていて、短編によく現れる気のきいたユーモアが、長編ではなかなか見られません。私が長編にいまいち乗りきれないのはその部分かなぁ。この映画ももう少し遊びが欲しかったです。あと、欲を言えばもっと地味に公開してほしかった(笑)。アート系の劇場単館上映で。
最後に昨年の個人的№1は「インセプション」。よぉく考えてみたら、これが一番好きだった。設定の複雑なところ(科学的に込み入ったような話が好き)、アクションてんこ盛り、男優のスーツ率が高いところ、主人公(ディカプリオ)が死の誘惑に取りつかれた奥さんに引っ張られないこと。彼がもし彼女に感情移入してその場に留まっていたとしたら、がっかりしていたところでした。死にたい人は一人で死んで(爆)

以上、遅まきながら総括してみました。今年はすでに年初から面白い作品ばかり見ています。来年の総括が楽しみ^^

ノルウェイの森

2010-12-12 01:26:51 | 映像
映画館を出る時、背後で「よくわからなかったなぁ」と呟くボーイフレンドに向かって、原作のファンらしき女性が、「やっぱり映画にするのは無理よね~。空気感が違う」と言い切る声が聞こえて来て、おそらくこういう感想がゴマンと出て来そうだなと思った。よく言われるけれど、原作の「空気感」って何?
私はとても好きです、この映画。むろん松山ケンイチがワタナベ役であるということもあるけれど、松ケンが出てたって唸るしかない映画もあったのだ。私はそもそもこういう、なんと言うか理屈っぽい会話が好きなので(笑)。

最初に「ノルウェイの森」が映画化されると知った時、プロデューサー勇気あるなぁと思った。こんな大ベストセラーの映画化は、小姑がいっぱいの家に嫁に行くようなものだ。小説を超えたと評価されることはまず無い。仮に良く出来ていても、原作を傷付けなければ良し、ぐらいの評価でしかないだろう。原作を読んだ人が多くいて、おまけにそれらは随分昔。学生時代に好きだった小説を今読み返してみると、自分がずっと思ってきた表現などどこにもないことに気付いて愕然とすることがままあるが、幾年もたつうちにどんどん自分の中で物語が発酵し美化されることも多い。事前に放送された某テレビ局の特集で、ハルキストと称される人たちをたくさん見た。村上氏の小説にどれだけ影響を受けたかを熱く語りながら、「自分はハルキストではない(一緒にされたくない)」と皆口を揃えるのが面白かった。
しかし、よく頑張ったと思う。スタッフ陣。原作がBIGだからと言って尻込みしていたら小説の映画化なんてどんどん困難になる。
私は村上春樹のデビュー作が群像新人賞を獲った時すぐに買って読んだ。当時は賞の新人賞受賞作を必ず読んでいたのだ。途中で一瞬、あれ?間違って違う本を買ったかな?と思った。海外の小説で、翻訳したのが村上さんだと思ったからだ。それほど今まで読んでいた小説とは雰囲気が違っていた。洒落ていて、日本という感じがしなかった。私は小説とかは泥臭いよりも多少気取っているくらいの方が好きなので、あっさりはまって出版されるごとに読み進めていったのだが、「ノルウェイの森」で大きく躓いた。前編で挫折してしまい、後編を読んでいない。前編さえ読み切った記憶がない。しばらく村上作品から離れ、その後また別の作品を読み始めた時、心底面白いと思ったし、好きだと思った。だからいつもアンケートなどで「好きな作家は?」という問には「村上春樹、但しノルウェイの森を除く」とわざわざ注釈を付けてきた。なぜそこまで?それはひとえに直子というキャラクターがとても苦手だったからだ。主人公のワタナベは、何でも「いいよ」と引き受けてしまう常に受け身な人。自分自身も傷ついていてそれほど容量も無いのに、すべてを受け入れ直子を守ろうとする彼の姿は、私には「優しい人」と言うより痛々しく見えた。どこか少し自分自身と重なる部分もあるように思い、それ故に直子の前で立ち往生する彼の戸惑いに同化してしまって、自分自身が直子の前で立ち尽くしてしまったのだ。
今日映画を見て、当時の自分の心情が改めてよくわかった。うまく合わせられないものに対しての恐怖のようなもの。ワタナベと直子の歩くスピードの大きな違い。
映画の中で好きなシーンが二つある。一つは一番のクライマックス、草原長回し。あのシーンでの直子の告白に対して、なすすべなく自らを抱き立ち尽くすワタナベ。もう一つは永沢先輩とハツミさんとの食事シーン。あのシーンのハツミさんはとても良い。
以上、もう一度見に行くので、気が向けばまた書きます。

昔も今も好き

2010-03-29 17:18:54 | 映像
先週ふと何気なく見た深夜ドラマで、久方ぶりに筒井君を見て、嬉しくなりました。筒井君なんて書いてますが、そろそろ中年(笑)に差しかかる筒井道隆さん。昔も今も大好きです。『記憶の海』と題されたそのドラマで、彼は脳のメカニズムを研究する研究室の研究員を演じており、10歳も年下の女優さんと恋人同士という設定に、何の違和感もありませんでした。その変わらなさに感動。研究中の事故で3分間しか記憶がもたない青年。一緒に研究を続けながら一切を思い出してもらえない恋人。なんとも切ないお話でした。
筒井さんは不思議な役者さんで、生活臭というものがほとんど無く、でも普通の人を演じるとものすごく上手い。淡々としているというか、飄々としているというか、空気みたいな人で私生活も謎です。恋の噂なんてあったのでしょうか?180cmの長身で細身、お腹なんて全く出ていないので、いまだに若者の役もすんなりやれてしまいます。
初めて筒井君を見たのは「バタアシ金魚」という映画でした。高校の水泳部員。主役。いきなり水着(笑)。その後見た『きらきらひかる』が強烈。豊川悦司さんと恋人同士で、確かキスシーンもあったと思います。大好きな映画で(笑)、関連雑誌をいっぱい買いました(最近の豊川さんの見事なおっさん化はある意味アッパレ。当時は美青年として扱われていたんですけどねー)。その後トレンディドラマに数多く出演し、「あすなろ白書」は脇役(!)のキムタクの好演もあって大人気を博しました。西島秀俊さんとは同い年なんですよね。上杉鷹山を演じた時はかなり評判になりました(これは未見)。昔は彼の出演作はほとんど見ましたが、最近はごくたまにしかテレビで見かけないので、どうやって食べてるんだろう?と、本人にして見れば「ほっといて頂戴」的な失礼なことを考え、ちょこっと調べてみたら、映画にも地道に出てるし、精力的に舞台にも出てました。そうかぁ~、三谷さんのお芝居にも蜷川さんのお芝居にも出てたんだなぁ。これは惜しいことをした。確か舞台デビューの鴻上さん演出作品は見たけれどそれっきり。きっと上手くなってると思う。今度あったら絶対見るぞ。

2009年映画鑑賞総括 (2)

2010-01-14 12:52:06 | 映像
前回の記事について、少々解説を。
振り返ってみて、やはり最初に思ったのは、圧倒的に邦画寄りだなぁということでした。別に意識して字幕を避けているのではなく(笑)、見たいと思う洋画がなかなか入ってこないという悲しい状況があります。予告編を見て「これ見よう」と思わせてくれる作品が少ない。宇宙から謎の物体や人が襲ってきてそれと対決する、のアレンジばかり。街や物を破壊するシーンの連続にうんざりです。ラブコメやサスペンスやハートウォーミングな名作が昔はもっとあったのに...。その逆が邦画で、百花繚乱あらゆるジャンルに佳作が連なり、上映期間が短くて見逃してしまう作品が多いのが玉に瑕です。

BEST5はあくまで私の個人的な好みによるものですので、そこのところをご理解下さい。世間的に高評価でも、自分の感動とは別。マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」は、素晴らしかったけれど、映画作品として見てよいのかという思いがあったので除外しました。2008年の総括で次点に入っていた「レッドクリフ」はpartⅡも結局次点でした。すごく面白いんだけど、ずっと後まで残らない。何が足りないのだろう?

年明けとともに、あちこちの映画祭のノミネートや受賞が新聞紙上を賑わせています。今のところ「ディア・ドクター」の評判がすこぶるいいようです。主演の笑福亭鶴瓶さんは主演男優賞に軒並みノミネートされていますが、私には最初から最後まで、「あの鶴瓶さん」に見えてしまいました。話の展開も最初からちょっと見えた感があって、私は同じ西川作品なら「ゆれる」の方が好きです。「沈まぬ太陽」は見てみたい気持ちもあったのですが、初日舞台挨拶で号泣する渡辺謙さんを見て一気に萎えました。なぜ萎えたかはうまく説明できないけれど。
すごく期待していたのに残念だったのは「剱岳、点の記」。撮影中から興味があって絶対見ようと思っていたのに(登山映画好き)、ちゃんと調べないで見に行った映画館が、その日特別上映の、聴覚障害がある方のための字幕付き。上映が始まるまで気がつかず、まるでト書きのように、 “コンコン”ドアを開ける、というような字幕にびっくり。会話が耳に入ってくる前に会話を目で見てしまうという経験に最後まで慣れず、どっと疲れてしまいました。あーもったいない。
見たいと思っていても結局見れずに終わる作品は、どこかで縁がなかったのだと思います。逆に上映期間を逃して諦めていた作品でも、ひょんなチャンスで見ることが出来たり…。
「ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー」は、2009年最後にギリギリで京都で見ることが出来ました。青森で一人農業を営む、自閉症気味の青年が、初めて女性を好きになり、ただ純粋に「好き」という気持ちに忠実に生き抜いていくすさまじいエネルギー。映画界で天才と称される横浜聡子監督の「どこにもないような作品を作りたい」という情熱に溢れた画面。主人公になりきって畑を走り回る松山ケンイチさんの、激しさと哀しさが混在した豊かな演技力。CGや3Dとはまた別の映画の力を感じました。
最後に、2009年のBEST5、よくよく考えてみれば順位がつけられました。
1位「チェンジリング」
2位「「ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー」
3位「チェ39歳別れの手紙」
4位「風が強く吹いている」
5位「グッド・バッド・ウィアード」
見てよかった、本当に見てよかった。ハリウッド作品、踏ん張って下さい。


2009年 映画鑑賞総括(1)

2010-01-13 01:26:28 | 映像
うーん、少ない。年々減ってきてますなぁ。のべ38本、2回見た作品が2本あるので、実質36本。

1月:「禅 ZEN」「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」
2月:「フェイクシティ」「少年メリケンサック」
3月:「ヤッターマン」「ジェネラルルージュの凱旋」「ホノカアボーイ」「フィッシュストーリー」「チェンジリング」
4月:「フロスト×ニクソン」「鑑識米沢守の事件簿」
5月:「アンティーク」「スラムドッグミリオネア」「レッドクリフⅡ」「グラントリノ」「天使と悪魔」
6月:「重力ピエロ」「ハゲタカ」「ターミネーター4」
7月:「ディア・ドクター」「MW(ムウ)」「剱岳、点の記」
8月:「アマルフィ女神の報酬」「南極料理人」
9月:「グッド・バッド・ウィアード」2回 「TAJOMARU」「カムイ外伝」
10月:「カイジ」「カムイ外伝」「僕の初恋を君に捧ぐ」
11月:「風が強く吹いている」「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
    「ゼロの焦点」「笑う警官」
12月:「パブリック・エネミーズ」「ウルトラミラクルラブストーリー」

私的BEST5は以下の通り(順不同)。
「チェ39歳別れの手紙」「チェンジリング」「グッド・バッド・ウィアード」「風が強く吹いている」
「ウルトラミラクルラブストーリー」
邦画・洋画ジャンル別に割とバランス取れました。
やはり年初に見たチェ・ゲバラの前後編が強烈に残っています。こういう伝記ものがかなり好きです。特に後編の「敗走につぐ敗走」はたまりませんでした。
基本的にアクション映画が大好きなので、「グッド・バッド・ウィアード」には大興奮。アクションと言っても私が特に好きなのは、殴りあったりするシーンではなく、走るシーンと馬に乗るシーンです。なので、2回見た作品は、映画の出来不出来より完全に「好み」。ウソンさんの鮮やかな乗馬と、松山ケンイチの絶品忍者走りに血沸き胸躍らせました。

後味

2009-02-20 00:32:30 | 映像
今年は風邪のせいで家でぼんやり過ごすことが多かったからか、いつもよりたくさんテレビを見ているような気がします。相変わらずクイズ番組と旅番組中心ですが、最近意外な拾いものがありました。それは「新設!?日本ミステリー」という番組で、いつもは見ないのですが(母が時代劇嫌いなもので)、その日は「漱石と悪妻鏡子」というテーマだったので、チャンネル権は私に。いやぁ、見て良かったです。ほんの30分程度の映像なのに、漱石に扮した萩原流行さんと鏡子に扮した国生さゆりさんがぴったりで、面白かったぁ。英雄とか文豪の悪妻話はたいてい面白いのだけど、ここに弟子が絡んでくるから益々話が誇張されて...。母も面白がっていました。ちゃんとしたドラマか映画でもっと見たいです。

さて、ここに並んだ対照的な2冊。右は年明けから読んでいた「告白」という推理小説です。新人ながら、去年かなり評判になりました。文春の年間ミステリー1位です。ものすごく後味が悪いという噂でした。躊躇していたのですが、ミステリー好きの芽がウズウズと...。実際に読んでみて、後味どころか、途中味からしてもうすさまじく悪いです。怖くはないですが、「目には目を」的な救いのない話で、一方で「母性」というものにも深く関わっていて、重いテーマになっています。文章は上手いです。が、最後まで一筋の光も無く、空しさでいっぱいになりました。
あまりに救いがなかったので、かなり目先の違う本で浄化(笑)したくなり、買ったのが左の「作家のおやつ」です。これは表紙のホットケーキに誘われて手に取ったのですが、思った以上に素敵な本で大正解でした。今週日曜の毎日新聞読書欄で紹介されていて、いつもはここを参考に買うのに、今回は自分の方が早かったので最高に嬉しかったです。日本の有名作家を中心に、彼らの好んだおやつを紹介しているのですが、作家にまつわるエピソードもたくさん紹介されています。森鴎外が明治時代にすでにマカロンを食べていたことに驚きました。高級会席には決して行こうとしなかった井伏鱒二の話など、昔の作家の気骨が垣間見えて興味深いです。

なんだかなー

2009-02-15 01:29:00 | 映像
1月半ば、友人たちの体調不良メールに「私はピンピン」と豪語していたのも束の間、ひどい風邪にとっつかまり、ダウンしておりました。何しろ年明けから怒涛の忙しさ、汗かきながら働いているうちに徐々に調子が狂ってゆき...。最初は頭痛、続いて脂汗の出る腹痛、治まったと思ったら腰痛。一日休んでなんとか立て直したものの、今度は呼吸出来ないほどの咳。一睡も出来ない日もあって、再度お休み。今日はやっと映画を見る気分になって、親友たちと会ってきました。
で、映画の前にランチで入ったカレー屋さん。なんだか有名なお店のようで、ご飯なんかも銀食器(?)で出てくるのですが...。親友がまとめて支払いをしてくれている間(レジが思いっきりトロかった)お店の入口に掲げられた注意書きを何気なく見ていた私とM嬢。その中の一文に、思わず大きく反応しました。曰く、「ジャージの上下・学生服・作業服での入店はお断りします」ふぅーん、学生服のどこが悪いの?別に泥とかついていなかったら作業服でもいいんじゃないの?そんなに偉そうにするほどのカレーかしらね?この間某ドラマで、思いっきり客を差別するお店が出て来て、ドラマなのにすごく腹が立った自分を思い出しました。ドレスコードって嫌いです。世の中にはTPOってものがありますから、百歩譲って帝国ホテルのパーチーならまだしも、普通のカレー屋さんではないですか!こだわりのカレーらしいけど(爆)

そんなこんなではありましたが(笑)、久し振りの友との会話はやはりめちゃくちゃ面白く、今日見た映画よりよっぽど奇想天外でありました。お昼のカレーがかなり辛くて、それを緩和させるために三人とも普段より多めのご飯を食べたのでお腹がパンパン。珍しくおやつに手が出ず、ドリンクのみでティータイム。私は一足先に失礼して帰宅。夕食は今朝出かける前に調達しておいたまぐろの中落ちを使った丼と蛤のお吸い物(作るのはもちろん母)。激ウマ。この「中落ち」は地元スーパー鮮魚売り場のヒットものなんですが、付いているタレがまた香ばしくて。蛤も最高でした。母と、「うーん、家でおいしいもの食べてるから、外のご飯でなかなか感動出来ないね~」と言い合いながら、テレビのお取り寄せ番組を二人でガン見。さて、次は何にチャレンジ?

2008年映画鑑賞総括

2009-01-23 12:54:36 | 映像
米国アカデミー賞のノミネート作品が発表され、「おくりびと」が外国語作品賞の最終候補に残りました。当日が楽しみです。
では、恒例の映画鑑賞総括2008年版、スタート。

1月:「ゼロ時間の謎」「ペルセポリス」
2月:「グミ・チョコレート・パイン」「陰日向に咲く」「ラストコーション「L.最後の23日間」
3月:「全然大丈夫」「チームバチスタの栄光」「バンテージ・ポイント」「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」
4月:「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」「恋の罠」「死神の精度」
   「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」
5月:「大いなる陰謀」「相棒」「つぐない」「さよならいつかわかること」「光州5・18」「接吻」
6月:「シークレット・サンシャイン」「アフタースクール」
7月:「西の魔女が死んだ」「クライマーズ・ハイ」「カメレオン」「インディージョーンズ クリスタルスカルの王国」
8月:「花より男子ファイナル」「ダークナイト」「ゲゲゲの鬼太郎」
9月:「20世紀少年 第一章」「パコと魔法の絵本」「おくりびと」
10月:「アイアンマン」「言えない秘密」(2回)
11月:「容疑者Xの献身」「レッドクリフ」「GSワンダーランド」「東南角部屋二階の女」
12月:「特命係長只野仁 最後の劇場版」「地球が静止する日」「K-20怪人二十面相・伝」

以上、2回見た作品があるので、41本延べ42本。一昨年より10本も減ってしまいました。夕食を必ず母と一緒に摂るようになってから平日の鑑賞はなくなったので仕方ないです。むしろよく頑張ったかな?本数アップを狙っているわけではないので、今年もこれくらいのペースが維持できたらと思っていますが、どうなることやら。ただ、昔から守っている信条=ジャンルを限定しない、は守れて良かったです。ちょっと邦画が多すぎるので、今年はもうちょっと欧米物も見たいですね。「グーグーだって猫である」を見逃したのがなんとも残念です。

極私的BEST5は以下の4本(順不動)。
「大いなる陰謀」「おくりびと」「言えない秘密」「容疑者Xの献身」
シャキーンと一本筋の通った作品が好きです。残念ながら5位以下はどんくりの背比べ状態で、4本になりました。「レッドクリフ」は迷いましたが、きっとⅡは絶対入る。もう予告だけでわくわくしてますから(笑)。
この中で唯一2回見た「言えない秘密」は、唯一サントラも買いました。これこそ「好み」ですね^^



ぱん♪

2009-01-16 01:17:22 | 映像
う~さぶいっすねー。毎朝路面凍結ですよ(泣)

さて、先日思いがけず、ある方からパンを送って頂きました。「大凶」をひいて凹んでいる私に激励の気持ちで送ってくださったそうです。本当に有難いことです。パン好きにはたまらない、枕のような食パン^^。この食パンがかなりお勧めとかで、切り分けた後冷凍して毎朝頂いているのですが、本当に美味しいです。外サクサク、中ふんわりもっちり。ブルーベリーのジャムや、ヨーグルト&フルーツと一緒に頂いてます。私は、朝食は絶対抜きません。
Kさんありがとう~