土曜日の夜、久しぶりに藤原君の公式HPを覗きに行ったら、新作舞台の案内が出ていました。「黙阿弥オペラ」という作品で、井上ひさしさんの脚本、過去に上演された作品の再演でした。7~8月の上演で、その前に「ムサシ」の海外公演と日本公演もあるのにすごいスケジュールだなぁと、最初に思ったのはそのことでした。さっそくニュースを検索してみると、本来は新作になるはずだったが、井上さんが治療に専念されるので、急遽旧作に変更になったということでした。「ムサシ」をきっかけに竜也さんを気に入って下さった井上さんが、彼を想定して(いわゆるあて書き)「木の上の軍隊」という作品を執筆して下さっていたようなのですが、体調を考え、やむなく旧作に変更になったらしいのです。こちらの作品も「藤原君にぜひやってもらいたい」ということだったので、「井上先生が“こっちの作品を”とおっしゃるのであれば、それで十分。全力投球します」という竜也さんのコメントも載っていました。東京公演のみなので、さてチケットどうするか?などとつらつら考えている内に、いつものごとく深夜。何気なく最新ニュースを見に行くと、井上ひさしさん死去の速報が。唖然としました。ああ、なんてことでしょう!「木の上の軍隊」は永遠に未完成となってしまいました。
今から7年前のことを思い出します。映画「バトルロワイヤル」で大ヒットを飛ばした深作チームは、続編の準備にかかっていました。しかし、撮影に入る直前に監督の癌が発表になり、「バトルロワイヤル2」はご子息に引き継がれました。そして、撮影途中で深作欣二監督は亡くなられました。告別式での悲しさと悔しさの入り混じった藤原君の目は今でもはっきり憶えています。監督の構想の中には、藤原君の主演で「愛と幻想のファシズム」を撮るという計画があったと聞きました。幻の作品…。数奇な巡り会わせを思うとなんとも言えません。いずれも心から見たかったと思う作品ばかりです。癌が憎い...
合掌。
今から7年前のことを思い出します。映画「バトルロワイヤル」で大ヒットを飛ばした深作チームは、続編の準備にかかっていました。しかし、撮影に入る直前に監督の癌が発表になり、「バトルロワイヤル2」はご子息に引き継がれました。そして、撮影途中で深作欣二監督は亡くなられました。告別式での悲しさと悔しさの入り混じった藤原君の目は今でもはっきり憶えています。監督の構想の中には、藤原君の主演で「愛と幻想のファシズム」を撮るという計画があったと聞きました。幻の作品…。数奇な巡り会わせを思うとなんとも言えません。いずれも心から見たかったと思う作品ばかりです。癌が憎い...
合掌。