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長岡技術科学大学 山本研究グループ

長岡技術科学大学 生物系 山本麻希 研究グループのHPです。

野生鳥獣問題を考えるシンポジウム報告

2011-04-18 16:17:37 | 日々ブログ
昨日、シンポジウム無事開催致しました。
参加者はなんと!103名!!!!!

本当に御来場下さった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

この問題を真剣に考えている人がこんなにたくさんいるんだということは
私にたくさんの勇気を与えて下さいました。
これからもまだまだがんばります!
宜しくお願い致します。

シンポジウムの報告については新潟ワイルドライフリサーチHPを御覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/wiron_2011


シンポジウムの後、長岡駅近くの灯という居酒屋で懇親会が行われました。
こちらも29名の参加!!
大盛況でした。
とくに若い学生さんが沢山参加して下さり、
自己紹介をしながら夢や考えを語ってくれたのがとても印象的でした。
これからの新潟ワイルドライフリサーチの活動にとても期待が持てます。
本当に皆様お疲れ様でした。



このシンポジウムを開催するにあたり

貴重な講演をしてくださった羽山先生。
パネラーとして御登壇くださった井上様、加瀬様、涌井様、浅野様、五十嵐様。

裏方で山本の足りない部分をすべて補って
働いてくれた山本研究室の増間くん、藤田くん、清水くん。
inacの長野先生、田辺先生、学生のみなさま。

遠くから大勢で参加して、ワイルドライフリサーチの活動を支援してくれた
望月くん、東出くんをはじめとする新潟大学の学生、院生のみなさま。

会場の設営や手配でお世話になりました市村所長をはじめ、
公園管理センターの皆さま。

午前の里山フィールド観察ツアーを手伝ってくれた
越の里山倶楽部の河合さん、山谷さん。

配付資料印刷や垂れ幕印刷など裏方でささえてくださった
諸橋会長、山口さん、武田さんをはじめとする県環連の運営委員会の皆さま。

プレゼミからこの団体の発起を応援してくれた樋口さん、鈴木さん、近藤さん。

遠くからかけつけてくれたOBのひろみちゃんを初めとする御来場下さった皆様。

そして本シンポジウムに助成下さった(財)こしじ水と緑の会様。

このシンポジウムがこのように成功したのは、
みなさまの温かい御支援とお気持ちがあったからこそだと思っております。
この場を借りて深く、深く御礼申し上げます。

新潟ワイルドライフリサーチはこれから活動をはじめます。
まだまだ未熟な団体ですが、一歩一歩、実績を作って参りたいと思います。
これからの活動にご期待下さい。

鳥獣被害問題を考えるシンポジウム

2011-04-16 09:32:02 | 日々ブログ
明日はいよいよシンポジウムです。

なんか、この日のためにずっと準備してきて、ここ数日は眠れない日々でした。

明日のシンポジウムが新潟県の鳥獣問題の解決に向けて、

一歩でも前進させることに貢献できたらうれしいです。



昨日は、学生たちと丘陵公園の会場の設営に行ってきました。

会場は100名は十分に入る大きさです。

天気も良さそうです。

長岡の桜もほころびかけてきました。



明日は、会場にて、新潟ワイルドライフリサーチの入会案内書を配布予定です。

当日、入会の申込み受付も行います。



皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております。

シンポジウム詳細については、
http://blog.goo.ne.jp/minoumiushi/e/686c4399ba14d6a91ab49de56cfce1ec
を御覧下さい。

また新潟ワイルドライフリサーチについては、HPを立ち上げました。
http://blog.goo.ne.jp/wiron_2011

こちらも御覧頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

刈谷田川カワウコロニー奮戦記

2011-03-22 17:44:08 | 日々ブログ
刈谷田川の支流塩谷川、そこには4年ほどまえからカワウのコロニーがあります。

以前は川の脇にできていたのですが、昨年、非常に樹高の高いスギ林の上に移動してしまいました。

大きさは30~40羽程度ですが、すでに4年も経ったわりとしっかりいついているコロニーなので、移動は難しいと考えていました。

しかし、あまりに樹高が高く、繁殖抑制ができない上、
刈谷田川の内水面漁業への被害、赤谷地区への養鯉業被害なども深刻なことから、
本来カワウがいた信濃川本流に戻るよう、塩谷地区の営巣を阻止することになりました。


方法は山梨県水産技術センターの坪井氏が開発したビニールテープ張りです。

樹高30mくらいあると思われるスギを前に本当に追い払えるのか?
と思いながらとりあえず学生とかんじきを履いてトライしてきました。


3月の栃尾をなめてはいけません。長岡市といえども豪雪地帯なのです。

17日木曜日から21日月曜日まで、
カワウがおりたったスギのてっぺんにビニールテープをかけ、
その日も夕方まで観察し、また帰ってきたところに翌日テープをかけ。。。
これを延々繰り返したところ、21日は、3羽戻ってきたけど着木なし。



釣り竿のおもりにビニールテープをつけてもどすとこんな風に綺麗にはれる

カワウは、いよいよどこかへ移動してくれたのでしょうか・・・?
また戻ってきたら、来週も延々と雪の上のビニールテープ張りは
まだまだ続くのかもしれません。
すべてはカワウ次第。

しかし、ビニールテープがカラフルなので、
スギ林がクリスマスのようになってしまいました。
珍百景に投稿したい感じです。


おりゃおりゃと着木したところに張り続けるとこんな珍百景ができあがる


かなり高い木のてっぺんまでビニールテープが届くと結構感動する。

私はこの作業をする前に、学会帰りに東京駅で地震に遭遇し、3時間荷物を担いであるいて、かるいぎっくり腰になっていたので、釣り竿投げは戦線離脱。
学生に投げてもらったものを探してビニールを結ぶ係だったのですが、雪の上のずぼずぼ足の埋まる状態で歩くのは結構腰に来ますね。もう若くないっす。






野生鳥獣問題を考えるシンポジウム

2011-03-01 17:21:28 | 日々ブログ
*先日の投稿は、日時が間違っておりました。
大変失礼致しました。念のため、再投稿致します。


「野生鳥獣問題を考えるシンポジウム~里山との関わりを探って~」

主催者名 新潟県自然・環境保全連絡協議会
共催団体 新潟ワイルドライフリサーチ、国営越後丘陵公園
開催日時 平成23年4月17日(日)13:00~16:30
会場   国営越後丘陵公園 暖の館 2階 多目的ホール
先着   100名
参加費  無料

背景 H22年度は18年度以来のクマの大量出没年となった。新潟県全域にナラ枯れが広がり、ミズナラが枯れてしまったことで、ブナが凶作の年はクマの越冬前の餌として重要なドングリが不足し、クマの大量出没が生じる。出没したツキノワグマは現在、有害鳥獣として捕獲、駆除されるケースがほとんどである。また、上越~中越を中心としたイノシシによる水稲被害の拡大、サルによる農業被害も拡大の一途を辿っている。昨年は丘陵公園のゲート脇でついにニホンジカも観察された。新潟県は野生鳥獣の問題に対処すべき県内の専門機関を持たず、農林水産業の被害対策に対する普及啓発活動を行う人材の育成も著しく遅れている。今後、イノシシやシカのように毎年1万頭近い個体を捕獲しないと個体数管理ができない鳥獣が県内に入ってきても、狩猟者は減少し、高齢化が進んでいるため、動物の個体数の増加に見合う捕獲を行うことは難しいだろう。
野生鳥獣の問題は、中山間地の農林水産業被害や限界集落の消失に拍車をかけるばかりではなく、放置すればその被害は都市部へも及ぶ社会問題である。本シンポジウムは、今後の新潟の野生鳥獣問題について、様々な立場の人々と共に考える機会としたい。

シンポジウムの内容
13:15-14:15 基調講演:日本獣医生命科学大学 羽山伸一 准教授
14:30-16:30 パネルディスカッション
有識者、行政関係者、猟友会、自然観察指導員代表者らをパネラーとして迎え、新潟県の野生鳥獣問題について議論の場を設ける。


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上記のような野生鳥獣問題について考えるシンポジウムを開催します。

御参加を心よりお待ちしております。

新潟ワイルドライフリサーチの立ち上げ

2011-01-18 14:46:23 | 日々ブログ
新潟県における野生動物の農林漁業被害防除に関する事業を行い、
新潟県の野生動物の保護管理およびこれを通じて自然環境の保全に寄与することを
目的とした任意団体「新潟ワイルドライフリサーチ」を立ち上げることになりました。

代表は、山本 麻希 (長岡技術科学大学)
副代表は、長野 康之 (国際自然環境アウトドア専門学校)

です。

本団体が事業として行うことは、

 (1)野生動物の農林漁業被害対策事業
 (2)野生動物による被害防除のために必要な野生動物の生態調査事業
 (3)この他自然環境保全に資する事業
 (4)県民への啓蒙普及活動
 (5)会員および関係団体等との相互連絡と情報の収集および提供に関する事業
 (6)前各号に掲げるものの他第3条の目的を達するために必要な事務および事務に関する事業

です。

野生鳥獣の被害には、教育啓蒙活動、そして、動物の生態調査を通した科学的データの蓄積がかかせません。また、猟友会の高齢化や減少から、被害対策の一つの柱である野生鳥獣の捕獲が十分に行えない現状を考えると、今後は野生動物の管理を目的としたハンターの育成もとても大切です。ところが、新潟県には、野生鳥獣の生態を調べる専門機関がなく、農林水産業関係の研究所に鳥獣被害対策を専門とする人材もおりません。また、猟友会員は減少の一途を辿り、イノシシに加え、本県にニホンジカが入ってきた際、その増殖を止める捕獲圧がかけられない状況にあります。
これまで私は、農林水産省鳥獣被害アドバイザーとして県内の市町村をまわって鳥獣被害対策に関する指導、助言をして参りましたが、本県の鳥獣被害の拡大を考えると、個人で対応するには限界があると考え、将来的にはNPO化を目指し、まずは任意団体を立ち上げることとしました。

現在、会員を広く募集しております。
本会の設立趣旨にご賛同していただける方、
山本まで御連絡をお待ちしております。
(umiushi@vos.nagaokaut.ac.jp)

なお、会費については、普通会員 3000円、賛助会員 10000円となっております。

4月17日に野生鳥獣問題を扱うシンポジウムを越後丘陵公園で実施し、
そこに団体として参加し、今後の新潟県の野生鳥獣問題について考えます。

後日シンポジウムについては開催連絡をします。
御興味のある方は是非御参加ください。