かねてより実行したいと思っていた井戸を掘ることにした。
掘るといっても穴の中に人が入って掘るのではなくパイプを地中の水脈までに打ち込んで汲み上げる「打ち抜き井戸」と呼ばれる井戸を掘ろうと思う。
近くで井戸を掘った人がいたので見学させてもらい理屈を勉強。
上総掘りと呼ばれる昔からある井戸掘り方法の応用版だ。
全体の構成としては土砂汲み取り用の「先端装置」とそれを上げ下げする為の「パイプ」、それと掘った穴が崩れたりしないよう保護ため最終的に地中に残される「さや管」からなる。
まずは先端装置作りから始める。
排水用の塩ビパイプ(VU管)とその接続部品をいくつか組み合わせて使う。
先端に開閉式の弁をつけるのだが、ここはありもののパーツがないので塩ビ管を切り開いてガストーチで温め平らな板を作り切り出す。
インクリーザーと呼ばれるパーツに弁を取り付ける。
ここが開閉を繰り返し土砂を汲み上げる。
75φのパイプに上記パーツをセットして先端をギザギザに加工。
奥に見える弁がスムースに動くことを確認。
次はこの先端装置と上げ下げ用のパイプを接続するパーツを作る。
上げ下げ用のパイプは長さ4m給水用の塩ビパイプ(VP20)の両端にネジ付きソケットを取り付ける。
それを先端装置と接続するためのアタッチメントを作る。
汎用穴あきスチールプレートを曲げ加工し白ガス管のパーツと先に作った先端装置に組み付ける。
その際にこの白ガス管が自由に動けるようにしておくのがポイント。
これで先端装置が完成。
さや菅は先端1.5m程度まで2mm程度の穴を開けておく。ここから地下水が滲み出てくる仕掛けだ。
さや管の先端にも保護のためにギザギザに加工したソケットを接着しておく。
VU100(L4000)のパイプだがそのままだと掘削時に長すぎてやりづらいので2mの長さに切っておく。