ミナトデザイン @ MinatoDesign @ blog

湘南藤沢鵠沼海岸の設計事務所ミナトデザインのミナトによるブログ

石灰クリーム

2010-06-25 | D.I.Y.家づくり日記
漆喰と並び石灰系の仕上材として面白い素材です。
両方とも石灰岩を原料としたものですが漆喰はぽってりとしていて厚みをつけてコテで仕上げるタイプ。
石灰クリームは生クリームのような液状でペンキのように刷毛で塗ることも出来ます(薄付き)。
ここがD.I.Y.的には手軽で魅力があります。
タナクリームという市販品もありますが自分で安価に作ることも出来ます。

 
生石灰(酸化カルシウムCaO)に水を入れます。

 
しばらくするとブクブクと沸騰しながら反応が起こります。
沸化と呼ばれるCaO+H2O→Ca(OH)2+熱の反応です。
ぐらぐらと煮えたぎるので金属製のバケツなどで沸化させます。

ひもを引くとお弁当が暖かくなったりカップ酒が熱燗になったりするアイディア商品がありますがこの仕掛けを使ったものなんです。


反応が終わるとクリームチーズのような状態になりここに水を足してクリーム状にしていきます。このCa(OH)2が消石灰(水酸化カルシウム)です。

漆喰も同じですがこの消石灰が空気中の二酸化炭素とくっつくことで元の石灰岩(炭酸カルシウムCaCo3)に戻っていき丈夫な仕上となるんです。

二酸化炭素を吸収すると言うことは地球温暖化防止にも一役かっているということですね。尚かつ石灰岩から始まって石灰岩にもどる究極のリサイクルともいえそうです。

漆喰と同じく石灰クリームも強いアルカリなので皮膚と目には要注意です。

生石灰(きせっかい)は宮田石灰などの石灰製品を作っているところから直接買うか、もし少量であれば海苔等の乾燥剤(水濡れ禁止と書いてあるもの)が実は生石灰ですので試してみても良いでしょう。
ビーズのようなものは別物ですのでお間違えなく。
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しっくい

2010-06-01 | D.I.Y.家づくり日記
漆喰を塗ってみることにしました。

自宅の壁の一部が長いことプラスターボードのままとなっていたので仕上をすることとなりました。

そこで漆喰に挑戦です。実は前からちょっとやってみたかったんです。

石灰、すさ、のりが混ざった調合漆喰を買ってきましたが「のり」を足した方がいいとのことなので「つのまたのり」も購入。

 

この「のり」は「角又」という海草の粉末でところてんのような臭いがします。店の人は「食べても大丈夫」と言っていました。
なんでもこれを入れるとしっとりとして工事がやりやすくなるそうです。
海草のぬるぬる成分が効くらしい。
業界では「おーそね」で通じるようです。

規定の分量で混ぜ、水を足してさらに混ぜるとぽってりとした漆喰が出来上がります。そのままでも塗れますが一晩おくとしっとりとして塗りやすくなります。

あとはコテで塗るのですがプラスターボードにはビスやら繋ぎ目やらがあるのでパテなどで塞いでおいて漆喰が付いては困る部分をテープなどで養生します。文章にすると簡単なようですが実はここまでが地味でかなり面倒でくじけそうです。



荒っぽく仕上げるのであれば子どもでも塗れます。ホイップバターを塗る感じで塗っていくといいかも。



素手でさわると手の皮が一枚むけます(手袋して)。
目にはいると失明するかも(メガネかけて)。
そこさえ注意すればD.I.Y.には良い材料だと思います。
Comments (2)
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引っ越ししました

2010-06-01 | D.I.Y.家づくり日記
今までこのブログでお知らせしていた「D.I.Y.家づくり日記」ですが実はかなり前の情報で現在の状態と大分かけ離れています。

 新しい面白い!?情報をお知らせしようにも前の情報がてんこ盛りでつかえてなかなかアップできない状況です。

そこで過去の分は別のブログでアップしていくことにしました。 http://web.me.com/minatodesign/diydiary/

2本立てでなんだか複雑になりましたがどうぞ懲りずにのぞいていってください。 コメントもお待ちしています。
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