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河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

防災理念

2020-04-08 21:11:44 | 絵画

コロナ禍でこの国の防災理念は試された。やはりガラパゴスだったが、災害に対する合理性がない理解が最も恐ろしいことが感じられ始めて、日本国民は少なくとも二か月は無駄な時間を過ごしてしまっただろう。ウイルス感染を防ぐために、中国の習近平来日に忖度した安倍は浸入を防ぐのが遅すぎた。その根底にある問題は政権や厚生労働省の楽観主義だろう。日頃から防災意識が働かないから原発の津波による壊滅やその影響も、またこの国が地震や台風による災害多発国である事にも慣れきってしまって、病的とも言えるバイアスがあらゆるところにかかっている。緊急事態宣言も内容があいまいでおそまつ、しかも手遅れだ。だれがウイルスを拡散しているか、その原点から対策を勧めなかったから、無症状の元気な若者は社会的責任も感じることがなく、「自分たちは年寄りと比べれば感染率が小さい」と「自分が感染させる率」には無神経であることが放置されてきた。

私の住む島根県は鳥取と並んで感染者がゼロのようになっているが、皆・・・眉唾のように感じ始めている。当初から医療崩壊を防ぐために感染検査を控えて来て、無症状者を放置したことが、今となって危機的状況をかもし始めた。今に突然の感染爆発で「緊急事態宣言強化」が必要になるだろう。

それにしても各家庭にマスク二枚送る案は「安倍のマスク」「エイプリルフール」とか言われても引っ込めない安倍の鉄面皮には呆れる。

防災については国立西洋美術館在職中の保存修復家としての業務として、美術品に対して行ってきた経緯があるので、このブログでこれまで語らなかったことを書いておこうかと思う。

「防災」とは災害が起きる前に行っておく処置であるから、この国の国民性からすれば不得意な意識である。なにせのど元過ぎれば熱さ忘れる国民性である。つまり災害があっても、過去も未来もないというのが今回の感染症対策が全くなくて、患者の命に係わる受け入れベッド数がイタリアの半分に満たず、ドイツの6分の1とは・・・無為無策。

次から、保存修復についても巷の理解に誤解があることから、説明しようと思う。


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