goo blog サービス終了のお知らせ 

河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

美術教育と言えば、硬くなる。

2025-04-13 10:28:15 | 絵画

絵を描くことも修復も止めたわけではないが、どうも水産高校で美術を教えるとなると、今までの生き方とちょっと違う。

絵を描くことも、それを糧にするわけもなく、だからといって趣味でやっている気もない。せっかく今までフランドル絵画の技法などの知識は専門に学び、関連する技法については修復家として、展覧会で作品管理を担当するたびに「視覚的記憶」をため込んできた。「どの作家がどの様な技法で表現してきたか」というのは美術史の学芸員も学んで当然と思ってきたが、彼らは絵を描く基礎もないため、作品を見ることさえもしないことに気が付いた。美術展を開催しても自分の部屋で本を読んでいるのが日常で、もったいない連中で、新規購入で偽物を買う目の悪さは失望させられた。そういう意味では絵画教室でもやって、絵を見る時にはどこをどう見るかを教えておきたいと思ったものだ。

この先一年も山口に引っ越せないとは腹立たしいが、水産高校の生徒に「何をどう伝えるか」を考えながら過ごすのも「人生の学び」の一つとも思える。

私のブログにコメントが届いた。momotarou78という名の御仁で、どうやら浜田水産高校にいた可能性がある人。スーパーキヌヤの松永牧場のステーキ肉も岩国の高森牛も知っているようだ、高森牛は「筋っぽくておいしくない」ので、それは松永牧場の肉の方がはるかに上級だ。

だがこのところ食料品の物価高にへこたれて、高級食材は買わない。で、浜田にいる価値は「刺身は自分で釣れ」という一言に尽きるが、去年から頭が20cm程度の「やりいか」がなんと800円から1000円と暴騰し、「イカサシ食いたい」と目もうつろ・・・。

で、昨日になって近所の瀬戸が島堤防にイカ釣りに出掛けた。8日の火曜日には瀬戸が島の堤防で仕切られた湾内で、独り3時間で100杯以上釣ったと・・・湾内に0000杯のヤリイカの群れが現れ、群れが躍る音が聞こえたとか・・・。春はヤリイカが産卵のために、ホンダワラという名の海藻に卵を産むために、オス、メス入り乱れて集合する。夜釣りだから、水面をたらせば群れが見えたと・・・、水汲みバケツで海水をすくおうとしたら、バケツの中にイカが入ったとか・・・。11日金曜日の夜には広島からも大勢の釣り客で、瀬戸が島堤防には駐車できないほど車があふれていた。がしかし、8日の夜と違って、群れは消えて、全く釣れないとぼやいている。

で、それを知りつつ出かけた私は「ぼうず」覚悟で、作っておいたイカスッテ(返しのない針がプラスチックに付いたイカ釣り専用の道具に鳥の胸肉の短冊を針金で結び付けて置く)を16本用意して出かけた。夕時6時過ぎに湾内ではなく、堤防外側の釣り座を選んだ。ヤリイカの雌は卵をまだ持っているかも知れない・・・と欲張りな考えで・・・もしメスが3杯釣れたら帰宅しようと思っていたら・・・・これが釣れない。釣り客はほとんどいないのは、今晩から天気が崩れて、夜九時には雨が降る・・・とのことで、私は雨具に身を固め、動きが悪いが・・・・九時まで頑張ろうと思っていたら・・・・最初の一匹が釣れた。頭が20cm程度の小さなメスのヤリイカ。やはり3杯は釣らないと酒の肴にはならない・・・私から30m離れたところで一人釣っている男性がいて、ちょいと声をかけた・・・「何か釣れましたか?」と聞くと「一杯だけど」と見せてもらうと「大きなオスのイカ」肉厚でこれなら、もう帰って一杯飲むに十分大きさで、うらやましい。やはり卵を持っているときは「メス」だが、食べるには「オス」だ。仕方がないから雨が降るまで頑張ろうと・・・それにしても当たりがウキに出ないから、上げたら釣れていた・・・という情けない釣りだ。そうするうちに、ちょっと重たい手ごたえ・・・・でも、ポトリと落とす。それが4回ばかりあったが、とうとう竿が曲がり、リールも動かなくなるほど重い引きで、「こりゃー何が釣れたのか?」と、もうむりやり竿を引き上げたら、オスの重さだったがおかしい。それほど大きいわけではなかったのに、引きだけはすごかった。

9時半を回ったところで、これで帰宅することにした。竿を片付けて、クラーをキャリーに固定していると、風が吹き始めた。車にやっとたどり着くと、ポツポツと雨が降り始めた。運が良かったのか・・・・。

家はすぐそこなのに、くたくたで「とうちゃんが帰ったど―」と猫に声掛けするが、だれも来ない。「おまえたちにはイカを食わさないどー」と言っても、私もくたびれて、今から飲む気になれなくて、イカはラップに包んで冷凍した。イカの良いところは、味が落ちずに冷凍が出来るところ。

夕飯も食べていないが、横になる。雨に風が激しくなって、暴風状態で風切り音がやかましい。これも運がよかった。・・・しかしこんな一日で良いのだろうか?

 

 


最新の画像もっと見る

2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (momotarou78)
2025-04-13 12:29:34
近くの丸久というスーパーには日本海産のイカや魚が置いてあり、おまけに浜田の石見食品の豆腐も置いてあります。
私は釣りはやりませんが、瀬戸ヶ島の海の水はとても透明だと思います。ふだん、岩国のコンビナートの海を見慣れているせいかもしれませんが。通津や由宇まで行けば水はきれいになりますが、それでも瀬戸ヶ島の透明度にはかないません。岩国の市民は海水浴といえば周防大島のサザンセトくらいまで出かけます。
返信する
Unknown (momotarou78)
2025-04-13 14:29:45
私は美術に関してはわかりませんが、定年退職前までの数年間写真に関わっていました。恥ずかしながらどんな写真がいい写真なのかわからずに退職してしまいました。
返信する

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。