成り行きで、株を買うととんでもないことがあるが、人生の成り行きでも・・・と。
これまで、このブログに書いてきたように、とんでもない事件に巻き込まれて、山口市に家を建てる話は、工事の途中で進まなくなった。前金を支払ったら、ずるい業者がでたらめな工事をする可能性は、この田舎では万が一にもないと「信用していたら」とんでもなく、買った農地の黒土をどこかへ持ち出し、路盤(田んぼで言えば黒土の水田の基礎)から上に「廃棄物の入った廃土」を入れてごまかした業者を訴えて「債務不履行の民事裁判」の真っ最中だ。
情けないが、前金500万円を返さないで、あらゆる噓をつく業者相手に負けるわけにはいかないのだ。この裁判以外に山口南署に「黒土の窃盗」として告訴、廃土の「廃棄物処理法違反」で告発も同時に進行している。
何故に私の人生は「波乱万丈」で障害ばかりの苦しみを味合わなければならないのか!!
この先、一年ばかりゴタゴタで山口のアトリエ兼住宅に引っ越せる可能性は僅かだ。そうしている内に、隣の水産高校の中村先生から「美術教師の非常勤の打診」があった。「いやー!!はあー?」と言っている内に話は進行!!
「暇だから・・・」ではない。
毎月一回の「公判」で、なかなか進まない裁判が・・・くたびれるのだ。つい何か・・・気をそらす出来事が・・・。まあ、在っても良いか・・・てな感じか。
先週の金曜日の午後、水産高校の校長先生と会って、この一年間、担当した野田愛先生と引継ぎの挨拶と現状案内。この野田先生は30代半ばくらいか・・・しかし教育者としての真面目さ、美術教師として可能な限りの教え方を実現していて、私は軽く考えすぎていたかもと・・・・ちょっと反省。
スケッチブックにオリエンテーションとでもいうべき教育内容が書かれていて、「ひゃーー厳格!!」と身震いした。いやーここまでやるの??と考えてしまった。
美術室というのは無いが、大きな化学室を使って授業をする。そこには画材やそれまで使った資料があって、いろんな試みはされて大変だったろうと想像する。教科書もある「高校の美術(文教出版)」で、やたら多くの編集者が参加して作られていて、私が山高(山口高校)時代には教科書はなく、一年生の時、週に一時間が課せられていた。が、今回は実業高校であるので航海科に2時間、食品加工科に2時間と金曜日の午前と午後を使って行うのだそうな。一日4時間だから、結構大変かも・・・野田先生は良くやったなあと感心。
教科書というのが問題!!で、どう使うか?かなり私の能力の、あるいは専門の範囲を超えて、日本美術、西洋美術、絵画、彫刻、デザイン・・・現代アートまであるから、鬱陶しい!!しかし少しの不満もある・・・絵画などの図版が小さくて、鑑賞できない。あまり意味がないから困る。これを生徒に買わせるのだから、買わせた後、「内容がつまらん!!」と言ったら、生徒は怒るかも。
まあ、中に一つだけ教材を見つけた。ヨハネス・フェルメールのルーブル美術館にある「お針子をする女」の実寸大のページがあって、縦横およそ20cmくらいの大きさで、これを「模写」させようかと思う。まず鉛筆で正確に描く練習。色彩や形の再現をアクリル絵の具で行う。アクリル絵の具は大量に部屋に準備されていたので好都合。
現代アートはその内「AI]が出てきたら、どうなるか理解させる。国立西洋美術館の学芸課員のように、本物の作品を見ないで、調査研究を行うことなく、他人が書いた資料文献を大事に読んで過ごしている者は、その内、AIに取って代わられるから。
将来、生徒が「本物の絵」の前に立った時、知識ではなく「感性」で接することが出来るように「目(眼)」を使って視覚的な経験を大事にできる人間に育てたいと・・・・思うが、如何か??
で、これで結局、山口市に家を建てながら、一年間、また浜田で過ごすのか????? くそ!!
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