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河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

本年11月18日で、このブログは終了するのだそうです。

2025-05-22 13:02:16 | 絵画

何年間お世話になったか知れませんが、新規投稿は10月1日で「終わりです」と言われると、「ああ、そういうものだよね」と思う。

最初は「気を引き締めて、硬い話で始めたように思う。次第に気楽に書いて読者も増えてくれて嬉しかった。どこかでフラストレーションを解消していたかも。

絵画作品の写真をアップロード出来たのは、今、水産高校の美術の授業で私の過去の作品がネットを通して拡大で見れて、生徒にはヴィジュアルな証明として役に立ったと思う。

なんせ学校のそばに住んでいて、時々うろうろしているのを見かけた「じじい」がいきなり美術の教師として教壇に表れて・・・・一年生には「遊びの時間」くらいに思えたかも知れない。

ブログは他社のサービスへ移るか、これまでの原稿を印刷して保存することも考えられるので、「無に帰す」こともない。

山口のアトリエ建設の事件が解決しないうちに「ブログ閉鎖」ではしっくりこないでしょうから、続けられるように努力します。

 

そうそう、授業のためにこれまで描いたデッサンを整理していたら、すごく失望した。いつのまにかこんなに描いていたのか思い出せないほどの落書きや想像画が出てきた。それらを見ていると、昔の方がイメージ力があって、楽しんでいることが良く分かった。留学から帰国して、身分が変わると心情が変化してイメージ力が失われてしまっている。表現の仕方、描き方も変化して、新しい試みと思ったのが失敗であったりして。ここ浜田に来て「絵を描くこと以外に遊んでしまった」と思える。

今、生徒に「己の感性、個性を大切にせよ」と教えていることが、自分の方で失っていた。

どこに初心を置き忘れたのだろうか?

これから、まだ先の未来に向けて人生を有効に出来る心情をもう一度作り直して行くつもりだ。


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