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河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

今日は麺類、つけ鴨そば!!じゃ!!

2025-05-10 22:15:29 | 絵画

コメは買わん!!クワン!

今日は蕎麦にした。やはり日本の味がほしい。蕎麦そのものは値段はまちまちで、十割蕎麦とか二八蕎麦は無理して食べることはない・・・たしかに二八蕎麦は美味しいけどね。

蕎麦と言えば美術館時代に上野駅の南線路際の通りの蕎麦屋「〇〇」名前を忘れたが、よく行って「ざるそばに玉」を食べた。暑くなるとザルそばだった。美術館に勤める前に「樺太アイヌ語録音蝋管レコード再生プロジェクト」というのがあって、北海道大学の応用研究所の伊福部徹先生の誘いで、ポーランド人の言語研究者ピウツスキーが樺太でアイヌ語の歌を録音したエジソン型蝋管レコードが保存状態が悪いので、修復処置をしてほしいということで、北大に通うことが8回ばかりあって・・・・羽田から飛行機で往復した。だが私は飛行機が嫌いで・・・乗る直前に「最後(期)の晩餐」として、なにか一番高く、食べたことのないものと・・・「つけ鴨蕎麦」を食べた。これが美味しくて病みつきになった。

つけ鴨蕎麦の作り方を書いておく。

鴨の胸肉は、どうも冬場の「鴨鍋」で、スーパーでも冬には見られるが、シーズンがずれると捜すのに困ったら・・・・逆に「半値」で売っていたので、二パック買うことが出来た。これを今日は食べる。

まず、湯を沸かして、沸騰したら鴨の胸肉を入れて、あくが出るまで煮る。味を見て鴨肉の出汁が出てきたら、あくを取り出して捨てて、昆布だし醤油(私はヤマサの昆布出汁醤油を使う。かつおだしはこのつけ鴨には合わない)でつけ汁を作る。これにはネギ油が大事で、別にフライパンで白ネギを3cmばかりに切ったものをサラダ油で炒める。白ネギに少しきつね色の焼き目が付いたら、そこに先に作ったつけ汁を入れて二つの味が調和するまで煮る。長い時間は要しない。

蕎麦はゆでて、冷水で洗って粘りを取る。熱いつけ汁につけてそばを食べる。辛みは一味唐辛子が良いだろう。


米なしに勝つ

2025-05-08 12:03:35 | 絵画

日本の食事は「米」が付いて「おかず」がある文化だから、これに勝つ方法は「自分」を見つめるしかない。「戦時中の精神論」で行く???「欲しがりません勝つまでは!!??」と。どうしてもこの先、農林水産省と農協がたくらんだ「米の値上げ」と戦わなければ、この日本がどうなるか・・・。今年の参議院選挙で自民党を叩きのめして、農協も解散させるぐらいしなければ、農家は農協の束縛から逃れられないし、農業が生業として自信を持てる職業にならない。まずは自民党を参議院選挙で惨敗させることだ。

そしたら、コメの値段は暴落する。5kgで5千円になった時、さすがに国民は自民党を許さない。

それまで戦いは終わらないが、コメから離れてパンやパスタにこだわって耐えるのに、これは米文化の「味」に対する潜在的欲求があって、どうしても「同じものの繰り返し」を許容できるかの戦いになってしまう。だから、パスタにすると32円で始められるが、これが続けられるには日本食にある「〇〇丼」とか「〇〇茶漬け」とか簡単に済ませられる食事の「気分」や「舌触り」まで裏切らない「特性」が欲しい。

だから私はたらこスパゲッティ、しらすスパゲッティ、ボンゴレとか「日本的味に近くできるもの」を食べてきたが、、もっと一般的な味を作り出したい。スパゲティの麵の長さが「気になる」人は、マカロニやペンネとかに日本的な「おかずを載せること」を考える。

①サケの身をほぐして出汁醤油にバター(サケの身の代わりにアサリの身でも良い)

②ベーコンをバター(あるいはサラダ油)、出汁醤油で炒めて、アサツキか小葱のみじん切りを載せる。

③前回書かなかったバジルペースト・パスタはバジルをプランターで植えて、大量のバジルを塩、オリーブ油とミキサーで粉砕し、これに松の実を最後に入れて雑に砕く。このペーストは冷蔵庫で10年でも持つから、パスタに必携アイテムになる。混ぜると緑色になって、初めてアメリカ人の家でご馳走になった時に感嘆した。

④アンチョビは出汁醤油やトマトとも合うから、これもメインの味に考えてみては。

こうして「米」を我慢していろいろと工夫していると「怒り」が頂点に達する。「野郎!!食い物の恨みは忘れないぞ!!」

 

追記:

あしたの弁当はパン!!今から作っておく。食パン2枚の耳を切って焼く。辛子マヨネーズとバター(ニュージーランド製)を塗って、レタスを載せ、余り物の合鴨肉の燻製ロースのスライスを挟む。もう一つはバナメイエビのニンニク炒め塩コショウのせ。

昼の食事は35分しかないから、すぐ隣の家だけど歩くと片道10分かかる(足が悪いので)、帰宅して食事するほどの時間がない。コメは食べない戦いは続けるのだ。


米止めてパスタに

2025-05-03 14:37:23 | 絵画

コメが安くならないのは、農林水産大臣と農協のせいだと分かったところで、彼らを罰しない限り何も変わらない。今頃になって、去年のコメの出来高は、やはり40万トン少なかったとか言い出す、農協の回し者がいる。去年の夏の高温続きがコメ不足を招いたと言うから・・・・そしたら大臣が備蓄米の放出を無視し、コメの価格が安定するのを見定めるとか言っていたのをどうする。「コメ価格の安定」とは、高値安定で今年の参議院選挙に農家の票を確保するために、価格を下げさせなかっただけでなく、逆に上げさせたということが見え見えだった。それでやっとこの4月になって備蓄米を入札させて放出だと・・・・その9割を農協が買い占めた。そして、一向に市場に回らないとは・・・どういうこと。農協は自民党とGHQが作った組織で、まるで自民党の票田組織であって、統一教会と変わりなく利権で繋がっている。

企業献金ももらって当たり前という小泉ポエムのような自民党が・・・彼がそんなことを平気で言える状況を作っているから。

みんなコメを辞めて「パスタを食べよう」。コメ5kgが税込みで5千円近くになって、Kgが6合で千円だと、一合当たり166円であるから、パスタと比較する。イタリアのパスタ1kg320円で、一食あたり100gだから32円ということ、ちょっと考えよう。

問題は麺類全般に考えると、インスタント麺類は考慮しない方が良い。長期戦に負けるから。うどんやそばは腹持ちが悪くて、すぐに腹が減ってしまう。だからパスタでイタリア製(ゆで時間6分)、トルコ製(ゆで時間10分以上)が出回っているのを、日本人に合う味にしておこう。

で、①えびパスタ ②しらすパスタ ③ボロネーゼもどき ④ボンゴレ・ビアンコ ⑤ボンゴレ・ロッソ ⑥生ハムパスタ

など工夫する。

①えびパスタは最近スーパーでどこでも見つかる新鮮な「有頭アルゼンチン赤えび」を使って、名前日を水洗いしたら、熱湯に入れて軽く半湯でする。えびを出して頭や皮を取って、小鍋でゆでて出汁を取る。このときエビが古いと、みそが美味しくないから、新鮮さにこだわろう。少しずつ煮詰めて新鮮なトマト、下ろしにんにく、塩、一味、白ワインを入れて好みの味になるように濃くする。むきエビは最後の30秒で入れて仕上げる。あるいはむきエビはオリーブ油、バター少量に温めたフライパンに下ろしにんにくと同時に入れて、少し硬めにしてから「だし汁」と合わせると好みも変わる。パスタと混ぜ合わせる直前に「生クリーム」を回しかけるのも一興。出汁の味は「ビスク・ドゥ・オマール(オマールエビのミソのスープ)」の味のように、エビのミソの味が大事。で、アルデンテにゆでたパスタと絡める。

②しらすパスタにはしらすをオリーブ油で加熱する際に下ろしニンニクを大量に入れ、甘めの出汁醤油(ヤマサの昆布だし醤油)をいれて味を付けるのが一つ。少し絡めやすくするには日本酒を入れ、アルコール分を飛ばすとうま味が増す。玉ねぎのみじん切りを入れたければ、一番先にオリーブ油で炒めて少しあめ色にしておいてしらすを入れる。細ネギやアサツキは最後にのせる。

私はいつもながら一味で辛みを足すが、お好みで選択して。

③ボロネーゼもどきは丸いスパゲッティより、平たい○○(名前が出てこない)がクリームが良く絡む。クリームとパルメザンチーズを混ぜ合わせて、そこに卵の黄身をいれてドロッとさせる。味付けは塩コショウ(黒)、これにベーコンを短冊に切って炒めたものを混ぜるから塩分は好みで。ゆでたての熱いパスタに混ぜ合わせれば「ボロネーゼもどき」が出来る。

④ボンゴレ・ビアンコはロッソとの違いはトマトを入れるかどうかの違い。日本のガステーブルではフライパンが熱くなりすぎると炎が小さくなって、アサリがなかなか口を開かない。鉄のフライパンを営業用ガステーブルか炭火にかけられるのが理想。

ナポリで目の前でオリーブオイルにみじん切りニンニク、アサリをフライパンに投げ込み白ワインをぶっかけて「じょぼー!!」と。アサリの口が開いたら、赤トウガラシのみじん切りを足して、そこにゆでたてのパスタを入れ「ガッサ、ガッサ」と混ぜたら出来上がり。5分ぐらいだっただろうか・・・?

⑤ボンゴレ・ロッソはビアンコに新鮮なトマトを2~3センチに切ったものをパスタを入れる直前に入れて、すこし温まる程度でパスタを入れる。真っ赤なパスタではない。

⑥生ハムパスタは高い熟成生ハムを用いるか、日本製の生ハムを用いるか、二つの選択ができる。どちらもからめるソースはオリーブオイルを温める時に下ろしにんにく少々にパルメザンチーズ、白ワインに解きこませ、塩、黒コショウを好みで。そこに湯出たてのパスタを入れて混ぜる。盛り付ける時に小さくたんざくに切った生ハムと新鮮なルーコラを載せて・・・食べる。

お勧めは①だけど⑥もルーコラがあれば「ふーん!!」な味。

いっぺんやっちみー食っちみー!!

 

 


錯覚と錯誤の違い

2025-04-29 11:17:24 | 絵画

NHKのBSで、これまで2度になるが、「絵画の贋作師」について、かなり際どい内容の番組を放映していた。この番組の制作の発端は徳島県立美術館とい高知県立美術館が「贋作」と認定される絵画を購入し、スイスのチューリッヒに住む「贋作者」に取材して、その経緯などを明らかにした。

購入した徳島の美術館の責任者である学芸課長にインタビューし、心情を語らせる厳しいものであった。ニューヨーク・ササビーズでオークションで売り出された作品であるから、買う方にも思い込みがあっても仕方がない。私も西洋美術館で購入会議などで、模写、工房作、共作などの判断をしてきた経験があるので、番組を見ていて息が詰まった。

徳島県美も高知県美も後発の美術館で、一県一博と言われて、各自治体が「見栄を張って」わが県にも、わが市にもと、美術館・博物館を建て、中身のコレクションで苦労しているのを見てきた。ゆえに、後発だとコレクションの内容にひときわ目立つような作品を収集することは至難の業だったろう。だから多くの美術館がまとまりのない趣旨の絵画を購入した。フランス近代絵画が日本人の好みのように高階秀爾氏のおかげで「素人向き」のコレクションのイメージが出来上がったが。フランス近代は値段が高くてもう不可能。やはり後発が飛びついたのは「現代アート」である。

ここに落とし穴がある。西洋美術館では近代美術館と住み分けする為に1920年以降の現代絵画には手を出さないと決めていた。しかし、現代しか判らない学芸課長が来て「ブラック」に手を出した。私は贋作が多いから「やめるべきだ」言ったが・・・。最初から人の意見は聞かない男だった。

何故「現代絵画」は危ないのか。一つには調査が行き届いていない。贋作に必要な画材が手に入りやすい。画家の技量が古典画家と比べて低く、真似しやすいなどのレベルである。ブラックなどは最も簡単で、高価な金額で取引されるから、気を付けなければ「カモ」にされる。

番組に登場した贋作師は贋作を作るために、作家のカタログレゾネ(作家のすべての作品を集めたカタログ)で掲載されているが「行くへ不明」の題材を選んでいる。しかも新品のカンヴァスではなく、古いカンバスを使っているとされる。

最初に飛びついた画廊からササビーズに紹介されれば、疑うこともなく競売にかけられたという。私はこの贋作された作家について良く知らないので何とも言えないが、高知県美が購入したマリー・ローランサンの「男の肖像」はローランサンにしては男の顔が下手すぎるから、最初から、もっと目利きの者を呼んで来て調査すべきであったと思う。

ここに「錯覚と錯誤」がある。

錯覚は「そう見えること」であり、錯誤は「そう思い込むこと」である。

人それぞれ、見方、見え方は違う。見方はその人の意識で調整され、経験や趣向で作られてくる。だから見方は学んで得るものである。

一方の、見え方はその人に思い込みがあると、いろんな見え方になる。

西洋美術館で購入の場合、学芸課で各自が知り合いの画廊などから推奨された作品を持ち寄る。学芸員の専門に従った内容であればよいが、まったく無知な分野の候補作品を持ってきた者もいる。ルーベンス作「ソドムを去るロトとその家族」とされた割と大きな絵画である。これは京大から来た秀才の中村俊春が見て「調査展覧会」をやろうと持ち掛け、美術館内部で「小企画展」と称して、科学調査をメインに、X線、赤外線、紫外線写真を撮影し、マクロやミクロ写真など参考に技法模写(私が作って不評であった)まで並べて、結構人の入りがあってヤリガイがあった。なんせオリジナル(フロリダ・リングリング美術館)、コピー(   )、コピーのコピー(西洋美術館所蔵の作品)の三作品を絵の具の採取まで許されて、科学調査の報告を行い、このシンポジウムをメトロポリタンやアントワープ・ルーベンス研究所の研究者の発表を含めて、「日本では10年早い」と言われながら、結果として西洋美術館の作品は私の見立てでは「コピーのコピー」であって、古いものに違いないが、1億5千万円で購入した当時の学芸員はドイツ美術の専門でルーベンスには無知であって・・・・しかし彼は最終的に東京芸大のドイツ美術史の教授になった。

兎に角、この国では目利きがいなくて、西洋美術館の学芸員は「西洋美術の専門」であると思われているが、とんだ食わせ物である。なんせ与えられた独立した部屋で「人の書いた書籍や資料」を読むだけで、本物の作品を見なくて、本の中にある小さな白黒写真でも見て、批評を書くのである。美術館に展示されている作品を週に何時間見に行くだろうか?いや年に何時間見るだろうか?

それほど彼らは美術作品を見ないのである。当然研究職であるが「調査研究はしない」のが普通。絵も描けないし、描こうともしないから技法も分からない、作者の制作意図も感じない。偽物を買って当たり前だ。

私は京大からきて3年ばかりともに学んだ中村俊春が懐かしい。彼は西洋美術館の学芸員が勉強しないのに憤懣やるかたなく、いつも怒っていた。彼とは週に一度は上野界隈で飲み歩き、ガード下の樹木を枯らすほど「ゲロ」をし、わめいた。彼は学芸員の個人攻撃はしなかったから、ぐっとこらえていた。彼は京大に戻って教授になって、しばらくして病気で亡くなった。おしいことをした。

また書くことにする

 


混迷する裁判

2025-04-28 15:02:37 | 絵画

今直面している困難は私に不利な方向に働いている。一つに私は法的資格のある弁護士を相手にしているということ。また田舎では素人の原告より、弁護士の方が信用される。

家を建てるために農地を買ったが、田んぼの「黒い土」の上に家は建てられない。黒土はと入り除いて「路盤」と呼ばれる黒土を支えていた層を出して、そこからコンクリート基礎を作り家を建てることになる。この黒土を隣の農地に移動させ、空いた窪地に砂利を入れて駐車場など雨水による被害がないように外構をしっかり作らねばならない。

この手順を任せた業者が黒土をどこかに売り飛ばし、窪地に廃棄物を含んだ「廃土」を持ち込んで、上に真砂土と呼ばれるキメの細かい土で覆ってしまい事件は起きた。

この真砂土は雨水を通しにくく、まるで「黒土」のように田んぼに水が溜まってしまい、工事はめちゃくちゃになった。建築工事は基礎の上に建てることで、何とか進んで格好はついていいる。しかし山口県警南署に「黒土は窃取」で刑事告訴、「廃土は廃棄物処理法違反」で刑事告発となり、この方も全く進展がない。刑事も民事も双方が先に進んでくれるのを待っているのではないかと疑う。

この民事裁判であるが、事件が生きたのは浜田から130km先の山口市嘉川で、新幹線「新山口駅」から車で3~4分であろうか。しかしこの事件の公判では被告(浜田市の建築斡旋業者)に南署から事情聴取にくるのも、一度でも2時間半かけてくることになるし、浜田の松江地裁浜田支部の裁判官も現場をまだ見ないで9か月経った。

問題はここにあって被告代理人が用意する「準備書面」は被告の業者が主張する内容のみに従い、「嘘」も主張の一つで組み立てなければ作文はできない。建築工事については専門性がなく、原告の訴えに出てくる専門用語にも確実に対応できないから・・・・。

最初から「工事契約(この業者とは外構、造成工事のみ契約)を結んだときに、「工事内容が書かれた見積もり書」を渡しているから、契約書の一部として考えている」と主張し、毎回原告の私に対し、契約内容を無視していると言うのである。

この被告代理人は「工事の手続き」に無知で、見積もりは工事内容や金額において参考であって、具体的には工事を受注する側が勝手に決められるものではない。つまり事細かく決めておかねば、内容にケチを付けられて過大な工事や金額の出費を強いられることもあるので、見積もりを契約の一部と考えるものは「素人」である。

それと最も大事なののは「被告の情報の言いなり」であり、現場の事実を知らないで「架空の可能性など」準備書面に書く内容が無くなると「創作」しはじめるのである。

私としては兎に角早い時期に「現場に行って廃土を掘り、廃棄物を確認する」ことを願っている。