南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

ファーマーズマーケット

2022-09-26 12:30:57 | 街便り

齧りかけ御免…今日のお弁当



土曜日にファーマーズマーケットで買ったハムとチーズを黒パンに載せた地味なオープンサンド。サラダ菜はうちの畑より。黒パンはチアシードとひまわりの種入り。
 
この季節は毎週ファーマーズマーケットがあり、生産者が有機栽培の野菜や果物、肉やジャム類を売りに来る。このKravというのがスウェーデンの有機栽培の企画でこれに認証されるまでは数年かかる
 
これは食用と言うよりハロウィーンの飾り用。ハロウィーンのかぼちゃのランタンやお化けパーティーみたいな行事はスウェーデンにはなかった(もともとは家族のお墓にろうそくと花を供えに行くお彼岸みたいな日だった)のだが今は定着している由。まあそのほうが子供は楽しいだろう

食用かぼちゃ。このほか日本のくりかぼちゃみたいなものも売っていたので買ってみた。美味しいといいな…

ケール(右側はピクルス用のきゅうり。)
 
ベリー類。まだいちごがあるのが驚き!




秋のイナカ

2022-09-24 06:20:02 | イナカ便り

秋らしくなった。

お隣の畑はもう冬の種まきの準備

にわとこの木にきのこが!これ、食べられるかな…

地面にもきのこが…食べられるかな

これは…食べられます。コリアンダーの花とつきはじめた実。

この青いのは食べるとプチプチして美味しい。まだちょっとパクチーの香りがする。これが赤っぽくなり、さらに乾くと普通のコリアンダーシードになる。

青山椒からの連想でしょうゆ漬けにしてみたけれど、うまくいくかな。

 

まだ軽い白菜。

マイキムチを作るという悲願が今年はかなうだろうか??白菜は青虫にどんどん食べられてちゃんと収穫できたためしがないのだが、今年は覆いをして物理的にチョウチョが卵を産み付けにこないようにつとめた…でも、見たらなめくじや黒と黄色のカメムシがついていた! 白菜が育つのと虫が食うのとどっちが先だろう…大根と人参はまだ小さいしネギ(ポロネギだけど)もまだ細いので、タイミング的にキムチの材料がうまくそろうかどうかちょっと不安。

ここは南部なので気温はそれほど下がらないけれど日照時間が日に日に短くなってくるのがわかる。

そしてこの週末、鶴の群れが次々とスウェーデンを去って南へ飛んでいくのを見送る…ああ、これから長くて暗い季節がやってくる…


選挙

2022-09-18 07:14:15 | 街便り

先週の日曜日はスウェーデンの総選挙。

 

これはショッピングセンター内の期日前投票の会場。ガラガラだった。

 

期日前投票がしばらく前から始まっていて、会場もあちこちにあったので、通りかかるたびに「今時間があるから投票しようかな」と思ったのだけれど「まあ当日でいいか。会場はすぐ近所だし」と思っていざ当日になって会場に行ったら…

 

あらっ…こんなに列なしてる。スウェーデンに来て投票(といっても私の場合は地方選だけ)したことは数回あるけれどこんな列を見たのは初めてだ。

 

あとでニュースを見たら、票を入れる封筒をもらってから投票用紙を自分で選ぶためのブースが追加されていたせいでいつもよりもたついてしまい、全国的に投票に時間がかかり、待ち時間がのびたのだそうだ。

それでも集計はそれほど遅れず、夜遅くにだいたいの結果が出た。下のグラフは確定ではないけれどテレビで報道されている現在の国会議員選挙の結果でプラスマイナスは四年前の選挙との比較

選挙の結果は現与党の社会民主党(グラフではS)が票をのばして一位。現野党第一党の穏健党(M)は三位に転落、代わりにスウェーデン民主党(SD)というひと昔まえまでは弱小だった党が大躍進して二位。

社会民主党は議席を増やすことはできたけれどいまの連立政権を一緒に組んでいるほかの党の結果が今一つふるわなかったので、僅差だが政権交代になる見込みが強い。ということは「スウェーデンの経済を圧迫する移民政策を転換すればすべてがうまくいく」というようなことを言っているスウェーデン民主党と「こんなに電気料金が上がったのは現政権が原子力発電を次々と停止したせいだ」と批判し続けてきた穏健党のマリアージュが初めて実現することになる😢

 

 

 

 

 

 


飼いならされたルピナス豆

2022-09-11 07:24:53 | 街便り

マルメフェスティバルで食べた「ルピナス・バーガー」…

この材料の豆はどうも野の花のルピナスからとれたものではなかったことはホームページを見てわかったのだが、あの後「ギリシャのごはん」のsalahiさんにギリシャのルピナスの毒抜きに挑戦している記事のリンクを送っていただいた。塩水につけて毒を抜くというのはスウェーデンのウェブサイトを見ていた時にも書かれていたのと同じ方法だ!

もう一つsalahiさんが毒抜きした豆でおつまみを作っている記事もあり、とても美味しそう♪ と思いながら読んでいたら、「スウェーデンにも似たような花がある」と私がその記事にコメントを書いているのを発見…五年前のことをすっかり忘れている自分が怖い。

とにかく、私も豆を買ってみようと思い、以前入荷の広告を見た覚えのあるパッケージフリーの店Gramに買いに行く。

この店は食品や洗剤類を量り売りで売る店で、買う人は自分で容器を持って行く。無駄なごみを出さずに買い物ができるだけではなくて品ぞろえも地元産のオーガニックものやフェアトレードものが多く、地球と私たちみんなの未来のためにあるような店なのだが…Covid 19が広がった年から経営がふるわず、今倒産の危機にある。考えてみるとマルメでは大型スーパーのオーガニックものコーナーは年々充実する一方、オーガニック食品専門の店はできてもあらかた数年後につぶれてしまっている。専門店を作るのは難しいのか…ドイツにはもう老舗のように定着したBio Companyというチェーンの店があるのだけれど。

おおオーガニック認証KRAVのついたルピナス豆!もう皮がむかれて豆が割れている。

 

説明書きには8時間水につけてから煮る、と書いてあるだけだったので店の人に「塩水にさらしたりしなくていいのか」と聞いてみたが、いやそんな必要はないという返事が返ってきた。

やっぱり野生のではなくて「飼いならされた」豆なんだなあ…手間がかからないのはありがたいけれど、ちょっとつまらないような気もする。そこらへんに生えているルピナスが外来種だから増やすなというなら、豆をとって食べればバランスがよくなるのでは、などと勝手に思ったのだけれど。

塩で茹でて、途中からにんにくと唐辛子を加えてみた。わりと長く煮たのだが煮崩れずぴかぴかしたままで、固ゆでの枝豆や銀杏のような歯ざわりが特徴があって後を引く。

また買って来よう!

 

 

 

 

 


おばけとUFO

2022-09-07 06:02:55 | 街便り

二週間ぶりのイナカ。

もう麦畑の収穫は終わり、一部は耕されていた。

乳牛たちが外にいられるのもあとどのぐらいだろう?

 

そして、二週間畑をほったらかしておくとどうなるかというと…

 

こんなのが五本もとれてしまった…

ズッキーニは大好きだけど、巨大になると大味でちょっと持て余してしまう…それが五本かー

「まるでヘチマか冬瓜だよ~…あっ冬瓜のスープみたいなの作ろうかな」と思いつく。

瓜をくりぬいて、中に干しエビや貝柱などを入れてスープを注いで丸ごと蒸す中華風のもの。でもそんな材料はないから普通の鶏スープでいいか…と思っているうちに、何と、一時帰国した友だちがお土産にくれた日本の貝柱の缶詰があったことを思い出す。ラッキー!!

ズッキーニの両端を切ってくりぬき、貝柱と生姜をいれて鶏ガラスープを注いで蒸す。ズッキーニの中身はもう種が大きくなっていてぎっしり詰まっていたが、食べてみたらまだ柔らかくてポリポリして美味しかったのでそれもスープに入れた。

皮ごと柔らかく蒸しあがったのを崩しながら食べる。

生姜と貝柱の味がズッキーニにしみてとっても美味しい!!

 

おばけズッキーニ加えて、その隣に蒔いたけれど成長の遅かったこちらも収穫できた。

コマのような形をしたズッキーニ。日本ではUFOズッキーニと呼ばれているとか。

食べたこともなく、安売りになっていた種の袋を見て好奇心にかられて買ったのだが、これ、どうやって食べるのかな。

検索すると、これも中身をくりぬいて肉などを詰めるらしい。

…肉はないけど貝柱の残りを入れてグラタンにしよう。ちょうどグラタンに合いそうなおいしいチーズが残っている。

できあがり~

これも、美味しい!!…っていうか、スープもそうだったけどひさびさに食べる貝柱にまず感動しているところが大きい…。

ズッキーニそれ自体の味は日本の栗カボチャの甘みがないものというかんじ。けなしているわけではなくて、水っぽくなくてほくほくしいるところが上等。こちらのかぼちゃ類はあらかた水っぽいものが多いので懐かしい味わい。来年もこの種類を育てようかな。