南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

餌付け(1)

2006-03-10 05:10:19 | 猫一家メモリー
先月、雪の日に近所の飼い猫がふらっと遊びにきた。向かいのアパートの2階に住んでいて顔見知りの猫なのだが、見ると後ろに小さい猫がちょろちょろとついてきている。「あれっ子供がいたんだっけ??」でもその小さい猫は私が近づくとものすごく怯えてぱっとどこかに逃げてしまった。

その数日後、その子供の猫が今度は一人でやってきた。まじまじと見るととてもやせていてあわれっぽい。「これはきっと捨てられた猫だ」と思いえさをやってみたら飛びついてがつがつ食べた。

それ以来そのねこが来るとえさを出して餌付けを開始。はじめのうちはあいかわらず警戒心が強く、呼ぶと「にゃー」と答えるものの決して近くに来ようとはしなかった。しかし毎日えさをやりつづけているうちにかなり近距離までやってきて、あおむけになったりクネクネして喉をゴロゴロいわせるようになった。警戒するのも食べ物ををくれる者に媚びるのも、両方ともねこの本能なのだろうけれど、それがせめぎあっているような状態。

気がつくと相棒は廃材を打ち付けて屋根付きのえさ台「cat café」を作り、私もスーパーでキャットフードを買ってきたりして餌付け作戦が本格化、ふたりして「今日は私の手の匂いをかいだ」とか「自転車置き場まで行ったらついてきた」とか報告しあって一喜一憂するようになった。

 そして先週、庭に見なれないオス猫が2匹いるのを発見した相棒が「きっとあの子の匂いがするからひかれてやってきたんだろう。」と言う。さらに「餌に避妊薬をまぜたほうがいいのかもしれない。」などということまで言う。「えっ何言ってるのあの子はまだ子供ですっ!! 」…気分はすっかり中学生の女の子の親みたいになってしまっている。ああまたあのオス猫が来たら追っ払わなければ。(今までは野良でもなんでも猫が来れば大喜びしていたのに…)

 にゃー