キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

年も明けた

2007年01月02日 | みるいら
 実家ではお雑煮にあんこの入ったお餅を入れるのだと言ったら怪訝そうな顔をされた。
 兄さんの母さんと、ぼくの母さんはきっと食文化の違う地域出身なんだろう。
 今年のおせちは買うことにした。作っている暇がないからだ(と言っても作るのはぼくじゃないけど)。
 大体は作れるという兄さんも、おせちは作らないそうだ。ああいうのは大勢で食べるものだよ、とクリスマスのシチューをかき回しながら言っていた。これまでは一人暮らしだったわけだし、必要も感じなかったんだろう。おせち料理。
 それが大晦日も夜になってから買い出しに行く羽目になったのは、いくつか理由がある。いちいち挙げても仕方がないので、単純かつ素直に、おせちのある正月を楽しもうと思う。
 買い出しから帰って年越しそばを食べたあと、お雑煮の話になった。お餅はいくつ入れるのかと聞かれたついでに、実家での正月の話をした。
 帰らないのかと聞かれたので、挨拶には行くつもりだと言っておいた。もちろん嘘だ。兄さんが気にした様子もなかったので、内心ほっとしつつ。
 日付がかわって少ししてから、新年の挨拶をした。
「あけましておめでとう」
 初詣の帰りついでに遊びに来ると予告した安藤夫妻の到着予定時刻まで、あと九時間と少し。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする