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ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

映画『アヒルと鴨のコインロッカー』@レンタルDVD

2008年01月27日 | movie
アヒルと鴨のコインロッカー

アミューズソフトエンタテインメント

神さま、
この話だけは
見ないでほしい。


『死神の精度』『陽気なギャングが地球を回す』『グラスホッパー』がお気に入りTOP3の伊坂幸太郎作品の映画化。じつはお気に入り裏TOP1はこの『アヒルと鴨のコインロッカー』だったりします。

ボブ・ディランを聴きながら誰かを待っていた男:河崎。大学進学の為に仙台へとやって来たばかりなのに「いっしょに本屋を襲わないか?」と河崎の企みに巻き込まれる男:椎名。同じアパートに住む引きこもりのブータン人:ドルジと河崎、そしてドルジの恋人(河崎の元カノでもある)琴美の思い出話を聞かされた椎名は、いつのまにかモデルガンを片手に本屋襲撃へ向かうのですが・・・。

乾いた原作の雰囲気がちゃんと画面から感じられます。くり返し流れる「風に吹かれて」のディラン(神様)の声がささやかに作品を包み込んでいます。原作で展開される仕掛けをどう映像化しているのか、やや心配していましたがあちこちに伏線を散りばめながらも、回想シーンを効果的に繋ぐ方法でしっかり魅せてくれましたね。最初は瑛太の演技ってどうだろう、って感じで観ていましたがそれさえもじつは・・・あ、ネタバレですね。以下自粛。おどおどと巻き込まれる濱田クンは可笑しいですね。しかしエンディングでしっかりとオイシイ所を持ってゆきます。松田龍平もハマリ役でしたね。惜しむらくは大塚寧々のキャラかな。もう少ししっかりとお話に絡んでも良かった気もします。

しかし、切ない。癖になりそうな危険も含んでいますが(笑)

 2007年日本製作
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社刊)
脚本:中村義洋、鈴木謙一
撮影:小松高志
音楽:菊池幸夫
主題歌:ボブ・ディラン『風に吹かれて』
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ
    田村圭生、関暁夫(ハローバイバイ)
    眞島秀和、野村恵里、平田薫
    寺十吾、恩田括、キムラ緑子
    なぎら健壱、松田龍平、大塚寧々

映画『キサラギ』@レンタルDVD

2008年01月20日 | movie
キサラギ スタンダード・エディション

キングレコード

自殺したアイドル、如月ミキの一周忌。
男、5人、この部屋で事件は起こる──


最後の清純派アイドル:如月ミキの焼身自殺から1年。彼女のファンサイト管理人:家元とサイトの常連であるオダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘は一周忌のオフ会を開催します。いつもはネット上の付き合いだけだった彼らは初めて直に顔を合わせ、ミキの思い出に浸りながらも自慢話で盛り上がる。しかしオダ・ユージの「彼女は自殺したんじゃない。殺されたんだ」という発言を境に、彼らはミキの死の真相を巡って怒涛の推理劇を繰り広げるのです。

もとは舞台作品らしいですね。回顧シーンを除けばほぼ全編ワンシチュエーションでの密室会話劇型サスペンス・コメディ。伏線の張り方が上手な所とそうでない所がある為、展開が読める部分もありましたが、概ね大笑いしながら観ました。香川照之さん、面白すぎです。アイドル不在のアイドル映画。ツッコミ所満載のコメディ。こういう作品って、やっぱりポップコーン摘みながら劇場で観るのが楽しいかな、なんて思ったりも。

そして5人の愛する当の如月ミキなんですが・・・これは観てのお楽しみです。僕もけっこう好きかも。彼女のキャラがこの映画の存在意義と言っても過言ではない!(かも?) 

 2007年日本製作
監督:佐藤祐市
原作:古沢良太
脚本:古沢良太
撮影:川村明弘
音楽:佐藤直紀
主題歌:ライムライト 『キサラギ』
出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介
    塚地武雅(ドランクドラゴン)、香川照之
    末永優衣、米本来輝、平野勝美
    酒井香奈子、宍戸錠

映画『そのときは彼によろしく』@レンタルDVD

2008年01月14日 | movie
そのときは彼によろしく スタンダード・エディション

東宝

どんなに離れていてもひかれあう強い力──
僕らはそれだけを信じていた。


水草だけをを扱う小さな店をささやかに経営している青年:智史。そんな彼の店に元トップモデルの森川鈴音がバイトとして雇って欲しいと現われます。しばらくしてようやく彼女が幼き日の親友:花梨であることに気づく。遅まきながら再会を喜ぶ2人だったが、花梨にはある悲しい秘密があった。

映画化もされた『いま、会いにゆきます』の市川拓司氏の同名小説を長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の共演で映画化。系としては前出の『いま、会いにゆきます』『ただ、君を愛してる』と同じ切ないラヴ・ファンタジーでしょうか。原作は単行本が出た頃読んでいるのです。しかし市川作品はもうこれで読まなくてもいいかなと感じ、以降の作品は手を出していません。新しいものは出てこないなと思ったわけです。最初に読んだ『恋愛寫真』が良すぎたのかな。

で、映画版『そのときは彼によろしく』ですが・・・不覚にも泣きました(笑)

市川作品の映画版はとにかく“緑”のイメージが強いですね。今作もアクアプランツの水槽が幾つかのシーンで大切な役割を担っています。お話的にも重要かな。ややネタバレですがこれも市川作品特有のロマンティックで不思議な病気。これが展開の鍵なのですが、僕的にはもう少し人間関係を描いて欲しかったかな。だって塚本高史演じるもう1人の親友:佑司の出番がこれじゃ少なくないかな(笑) トライアングルがちょっと不出来かも。しかしやや大人びた花梨を演じる長澤まさみさんがやっぱり素敵なのでOKでしょう。

友情、初恋、永遠の約束。甘~いファンタジーですが、嫌いじゃないです(にこっ)

 2007年日本制作
監督:平川雄一朗
原作:市川拓司 『そのときは彼によろしく』(小学館刊)
脚本:いずみ吉紘、石井薫
撮影:斑目重友
音楽:松谷卓
主題歌:『プリズム』柴咲コウ

出演:長澤まさみ、山田孝之、塚本高史
    国仲涼子、北川景子、黄川田将也
    黒田凛、深澤嵐、桑代貴明
    和久井映見、小日向文世

映画『吉祥天女』@レンタルDVD

2008年01月11日 | movie
吉祥天女 スペシャル・エディション

小学館

誰もが彼女に心奪われる。

吉田秋生の同名コミックを映画化。あの(どの?)『吉祥天女』ですよ! あの(だからどの?)小夜子ですよ! しかし主演が鈴木杏ちゃんと聞いていたので、そのあまりにもなギャップに最初は大丈夫かなと心配していたんです。だってキャラが違うでしょ。杏ちゃんがあの(だから・・・あ、しつこいのでやめます)小夜子ですよ! 

古都金沢を舞台に歴史と伝統ある叶、遠野両家の愛憎と確執が蠢く。12年ぶりに実家叶家に戻ってきた小夜子は、17歳とは思えない妖艶な美貌で見る者を惹きつける。彼女の魅力に女たちは憧れ、男たちは翻弄されるのです。

しかし女優:鈴木杏は凄いですね。ミスキャストかもと心配していた僕が馬鹿みたいです。確かに原作とはルックスやキャラが違うのですが、彼女が演じる小夜子も魅力が溢れています。その妖しげな瞳にクラクラしてしまう男達の気持ちが解るよ。この作品は彼女の瞳の魔力に尽きますね。お話は・・・ちょっと2時間サスペンスふうだったかな。監督が以前にも吉田秋生作品『ラヴァーズ・キス』を撮っていた及川中氏でした。だからやや期待しすぎた感はあるのですが、原作からもっと離れた監督独自の『吉祥天女』も良かったかもしれません。しかし、このサスペンスフルなお話、嫌いじゃないです。原作はそのシャープな画柄と巧みな演出で大好きなのですが。。。

 2007年日本製作
監督:及川中
原作:吉田秋生
脚本:及川中
撮影:柳田裕男
音楽:神津裕之
主題歌:スーザン・オズボーン
出演:鈴木杏、本仮屋ユイカ、勝地涼
    市川実日子、深水元基、津田寛治
    三谷昇、小倉一郎、青山知可子
    国分佐智子、嶋田久作、江波杏子

映画『天然コケッコー』@レンタルDVD

2008年01月06日 | movie
天然コケッコー 特別版 (初回限定生産2枚組)

角川エンタテインメント

ゆったりと時が流れる

くらもちふさこの同名コミックを『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督が映画化。その昔“別マ”の読者だった僕ですが、この原作は未読(あ、コーラス連載だったのですね)。舞台は美しい風景に囲まれた島根県の片田舎。主人公の少女:そよがそののんびりした日常の中で東京から来た転校生に淡い初恋に心ときめかせ、ゆっくりと成長してゆきます。小中学生あわせてたった6人の学校。なんか田舎を思い出してしまいます。そんなにも小さな学校ではないけど、風景とか、ね。

ドラマティックなことは何も起こらない。ロングショットを多用したのんびりした画柄。幾つか蒔いたエピソードも放ったかし(笑) しかし、何が素晴らしいってその美しい風景、透明感を感じる主演の夏帆さんを始めとする登場キャラの素朴な演技。バックに流れる心地よい音楽。何もかもが心癒してくれますね。昨年の夏はとても暑かったけれど、この作品の公開劇場では爽やかな涼しさを感じたでしょうね。

島根地方の方言が本当に可愛かった夏帆さん。美少女であることは間違いないのです。きらきらした笑顔はもちろん、不器用な自分に悩んだくもり顔までがとても表情豊かです。平凡な人々の何気ない日常生活が永遠には続かないことを匂わせる演出で切なさもそそられるのですが、彼女の存在は特別なもののように感じます。

最初にもちょっと書きましたがくらもちふさこ作品には幾つかのお気に入りがあります。『東京のカサノバ』『アンコールが3回』『Kiss+πr²』そして『Å-Girl』。80年代ですね、懐かしいな。久々に本棚の奥から発掘して読んでみようかな(笑)

 2007年日本製作
監督:山下敦弘
原作:くらもちふさこ『天然コケッコー』(集英社『コーラス』連載)
脚本:渡辺あや
撮影:近藤龍人
音楽:レイ・ハラカミ
主題歌: くるり
出演:夏帆、岡田将生
    柳英里沙、藤村聖子
    森下翔梧、本間るい、宮澤砂耶
    夏川結衣、佐藤浩市、斉藤暁
    廣末哲万、黒田大輔、大内まり
    田代忠雄、二宮弘子、井原幹雄

 2007年度報知映画賞新人賞(夏帆)
 2007年度朝日ベストテン映画祭第1位。

映画『魍魎の匣』 at 新宿ミラノ1

2007年12月24日 | movie
<ハコの中には
何がある?


今年劇場で観た唯一の映画となりそうなこの作品(笑) 『姑獲鳥の夏 (2005) 』に続く京極堂シリーズの第2弾になるわけですが、監督は原田眞人氏に変わっています。原作本を見れば判ると思いますが、膨大な情報量のお話を2時間枠で映画化なんてちょっと不可能に近いのですが、原田監督の手腕発揮って感じですね。なんとも力技でやってくれましたね~。

マシンガン・トークで畳み掛ける台詞の応酬で進む物語に観客は本当に付いてゆけてるのか(笑)やや心配ですが、キャラ立てが面白いですよね。関口くんを演じている椎名桔平のみ新参者でしたが、なかなかユニークな京極堂との関係を見せてくれました。とにかく原作とは別モノな『魍魎の匣』。これはこれでアリだね。原作好きには非難轟々でしょうけど(笑)

*パンフは読み応えありです(にこっ)

 2007年日本製作
監督:原田眞人
企画:遠谷信幸
原作:京極夏彦 『魍魎の匣』(講談社刊)
脚本:原田眞人
撮影:柳島克己
音楽:村松崇継
エンディング・テーマ:『金魚の箱』東京事変
出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平
    宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳
    マギー、堀部圭亮、荒川良々
    笹野高史、大森博史、大沢樹生
    右近健一、寺島咲、谷村美月
    清水美砂、篠原涼子
    宮藤官九郎、柄本明

映画『きみにしか聞こえない』@レンタルDVD

2007年12月09日 | movie
きみにしか聞こえない

メディアファクトリー

はじめての声は、
はじめての恋になる

乙一の原作短編がお気に入りだった僕なので、映画化って事でもあまり思い込みしないよう心がけて観ました。孤独な少女と青年が、繋がるはずのない、聞こえるはずのないの携帯電話によって心を通わせていく様を、優しいタッチで綴るラブ・ストーリィ。



展開や仕掛けも知っている上で観るこの映画であっても、スローな雰囲気が素敵ですね。ややネタバレになりますが、ハッピーエンドの物語でなかったことは必然であって、これまた僕お気に入りの『イルマーレ』(あ、オリジナルの方ね)とは別の意味で心に残る作品になりました。

内気でひとりぼっちの少女:リョウの描写からお話は始まりますが、主演の成海璃子さんは魅力的ですね。こんな子が孤独なんてどうだろ、なんてツッコミは止めておいて、彼女の透明なキャラがきれいに画として描かれています。彼女、今度はドラマでハチクロのはぐちゃんを演じるらしいのですが、楽しみになってきました。

最後にドリカムの主題歌が流れるのですが、楽曲の良さはともかく映画には合っていないんじゃないかなと思いました。吉田さんの声はちょっと耳に残り過ぎます。静かな余韻をもう少し感じていたかったかもしれない。。。

 2007年日本製作
監督:荻島達也
原作:乙一『Calling You』
脚本:金杉弘子
撮影:中山光一
音楽: 大谷幸
音楽監督: 中村正人
主題歌:「きみにしか聞こえない」Dreams Come True
出演:成海璃子、小出恵介
    片瀬那奈、石川伸一郎、高田延彦
    羽田実加、坂田梨香子、中野英雄
    古手川祐子、岩城滉一、八千草薫

映画『イルマーレ』@WOWOWtv

2007年10月21日 | movie
イルマーレ

ワーナー・ホーム・ビデオ

いつ、あなたに、会えますか。

愛着のあるレイクハウスを引っ越すことにした女医のケイト。彼女は次の住人に向けたメッセージを郵便受けに残してゆきます。一方、建築家のアレックスは、この家を買い取って引っ越して来た日、郵便受けからケイトの手紙を発見します。そして2人は文通を始めるのですが、じつはケイトが手紙を書いているのは2年後の2006年であることがわかるのです。

2001年に製作された韓国の同名映画作品を、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの共演でリメイクしたファンタジックなラブストーリィ。“湖の家”の郵便ポストが取り持つ不思議な恋の行方をロマンチックに綴ります。このオリジナル作品が僕は大好きだったので、ハリウッドでのリメイクがどんなものかと心配していましたが、如何にもハリウッドらしいメロドラマに仕上がっていますね。

時間列がやや複雑に思える演出もありましたが、シカゴの街並みや季節感がとても美しくて、その上『スピード』以来のキアヌ&サンドラの共演なのですから、つまらないわけがないですよね。そしてアレックスと父親とのサイド・ストーリィが泣かせます。犬のジャックもなかなか名演でしたよ。。。

原題:The Lake House
監督:アレハンドロ・アグレスティ
脚本:デヴィッド・オーバーン
撮影:アラー・キヴィロ
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック
    ショーレ・アグダシュルー、クリストファー・プラマー
    ディラン・ウォルシュ、エボン・モス=バクラック
    ヴィレケ・ファン・アメローイ


ちなみに大好きなオリジナル版もご紹介!
イルマーレ THE PERFECT COLLECTION

松竹ホームビデオ

海辺の家(イルマーレ)に届けられたのは消印のない手紙
君に会いたい





映画『恋愛睡眠のすすめ』@レンタルDVD

2007年10月08日 | movie
恋愛睡眠のすすめ スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

夢ではどこまでも幸せ

『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督作品。僕にとってはビョークのミュージック・ビデオ監督、って印象が強いゴンドリーですが、このセロファン、フェルトに溢れたファンタジー世界にどっぷりとハマってしまいました。

父親の死によってメキシコから母親の住むパリへとやってきた青年:ステファン。シャイなうえに不器用な彼は新しい仕事にも馴染めず、冴えなく変わり映えのしない暮らしに落胆しっぱなし。しかしそんなステファンの隣の部屋に、知的な女性:ステファニー引っ越してきます。彼女に恋してしまったステファンは、夢の中で彼女と理想的な恋愛を繰り広げていくのですが・・・ってお話。

夢と現実が区別つかなくなってしまう彼はまさに思春期そのもの。妄想大魔王状態(笑) しかしその夢がとにかく品の良いチープさで可愛いのです。女性には好まれるんじゃないかな。冴えないけど純粋な(ちょっと間違えるとストーカー的?)ステファンも情けないけど魅力あり。その情けなさに最初は笑ってしまうのだけど次第に切なくてね~。久しぶりに観た感のあるシャルロット・ゲンズブール(彼女って今いくつだっけ?)もきれいでしたね。彼女の演じるステファニーもどちらかと言うと器用なタイプではないので、2人は似ているのかもしれない。ポニーを大切にしているところなんて、ね。

とにかく監督の映像美、世界観に浸る作品。まさにシュールな夢を見させてくれます。でも・・・僕が観る夢はもう少しリアルだな~(笑)

 2005年フランス製作
原題:LA SCIENCE DES REVES(THE SCIENCE OF SLEEP)
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:ミシェル・ゴンドリー
撮影:ジャン=ルイ・ボンポワン
音楽:ジャン=ミシェル・ベルナール
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール
    ミュウ=ミュウ、アラン・シャバ、エマ・ドゥ・コーヌ
    ピエール・ヴァネック、オレリア・プティ、サッシャ・ブルド

映画『蟲師』@レンタルDVD

2007年10月06日 | movie
蟲師 (通常版)

video maker(VC/DAS)(D)

蟲(むし)を感じたら
お知らせください。


漆原友紀の同名コミックを大友克洋監督が実写映画化。僕はと言えば友人から借りた単行本で『蟲師』を知ったのですが、TVアニメ版の色合いがけっこうお気に入りだったのでこの実写版はちょっと不安でした。だって大友監督、初実写でしょう?(笑)

舞台は100年前の日本。そこには、精霊でも幽霊でもない妖しき生き物“蟲”がいた。蟲は時に人間に取り憑いたり、不思議な自然現象を引き起こすこともある。蟲師:ギンコは蟲に取り憑かれた人々を癒し助ける旅を続けているのです。

とにかく息をのむような映像美にはうっとりしてしまいます。緑の濃さ、そして闇の深さに取り込まれそうな感じです。が、画はきれいなんですが、お話がちょっと見え難いシナリオですね。淡幽を演じる蒼井優さんの存在にずいぶん助けられている感じは否めませんね。果たして蟲師の世界観が観客に伝わったのでしょうか? ギンコとぬいの関係をメインにした設定の大友監督が拘った世界観は伝わるでしょうけど。僕的にはちょっと残念な感想でした。

 2006年日本製作
監督:大友克洋
原作:漆原友紀
脚本:大友克洋、村井さだゆき
撮影:柴主高秀
水中撮影:さのてつろう
音楽:配島邦明
VFXスーパーバイザー:古賀信明
出演:オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋
    蒼井優、りりィ、李麗仙、クノ真季子
    守山玲愛、稲田英幸、沼田爆

映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』@WOWOWtv

2007年09月30日 | movie
ワイルド・
スピードX3 TOKYO DRIFT


TOKYOは今、
サーキットと化した!




公道レースで車を飛ばすのが趣味の高校生ショーンは、レース事故の責任を警察に問われ、東京にいる軍人の父親の家に引っ越すことになる。東京の高校に通いだしたショーンは同じ米国人である級友に誘われて、ドリフトの腕を競う違法レースを見物しに行くが、KD(ドリフト・キング)と呼ばれる王者に惨敗。奮起したショーンは、日本で出来た仲間たちの協力を得て、ドリフトの特訓に精を出すのです。

シリーズの3作目みたいですが、単発で楽しめるカー・アクション娯楽作品。ハリウッドが描くトーキョー・シティをドリフト・バトルする画を楽しむためだけの映画。お話はあまり気にしないように。しかしドリフトとはさすがに日本の道路交通事情を踏まえた上でのテーマでしたね。僕は殆ど車には興味が無いのですが日本車大好き、改造車大好き、そしてドリフト大好きなかたがたには大ウケすること間違いなし。しかし主人公とヒロイン、高校生には絶対に見えない^^; エンディングのオチ、というかオマケにはビックリしましたね。ここが1番盛り上がったかも(笑)

 2006年アメリカ製作
原題:THE FAST AND THE FURIOUS:TOKYO DRIFT
監督:ジャスティン・リン
脚本:クリス・モーガン
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ
    千葉真一、サン・カン、ナタリー・ケリー
    ブライアン・ティー、北川景子
    妻夫木聡、柴田理恵、KONISHIKI、中川翔子

映画『ウインター・ソング』@レンタルDVD

2007年09月23日 | movie
ウィンター・ソング

その愛は、さよならから始まった……。



1940年代(くらいかな?)の上海、とあるサーカスを舞台にしたミュージカル映画の撮影が始まっている。監督とは仕事を越えた関係が続いている映画のヒロイン:孫納(スン・ナー)。彼女の相手役として香港から呼ばれた俳優:林見東(リン・ジェントン)は、かつてスンと恋人同士だった。女優への夢を追うスンが彼の元を離れて以来10年間、彼女への想いを断ち切れないでいたリン。やがて、2人が演じるミュージカルのシナリオ・ストーリーが、10年前の愛を甦らせていく・・・ってお話。

『君さえいれば/金枝玉葉』のピーター・チャン監督によるミュージカル・ラブ・ストーリー。いえ、ミュージカルなんだと、全く知らなかったので冒頭からのミュージカル・シーンにびっくりしました。現実と、かつて恋人同士だった頃の過去、そして劇中映画の映像とストーリィがコラージュ的に編集された映画なので、見た目はちょっと複雑に感じられます。しかしミュージカルとリンクしてゆく愛の物語はかなりドキドキしますね。

金城武はやっぱりロング・コートが似合います。そしてその目力で観ている者の心を魅了してゆく。10年も想い続けた心情は痛い程に僕の心に突き刺さりました。そして「人は自分が一番可愛いの」というセリフが心に残るスン役のジョウ・シュン。見た目がキュートなので大女優という設定にはやや見劣りする印象もありますが、小悪魔的なヒロインをクールに演じています。空中ブランコのシーンが見所かな。しかし何と言っても監督役(劇中ミュージカルでは団長役)のジャッキー・チュンの歌の上手さに尽きます。『オペラ座の怪人』かと思うくらいの歌いっぷりに終始圧倒されっぱなし。主演の2人が霞むくらいの存在感でした。これは凄い!

とにかく映像がきれいなので、見飽きる事がありません。真冬の雪も凍るような寒さを切り取っていたり、絢爛豪華なサーカス・シーンがあったり。その静と動の対比がスリリング。そしてじつに切ない映画でした。。。

 2005年香港製作
原題:如果・愛 PERHAPS LOVE
監督:ピーター・チャン
撮影:ピーター・パウ
音楽:ピーター・カム、レオン・コー
出演:金城武、ジョウ・シュン
    ジャッキー・チュン、チ・ジニ

映画『ラブソングができるまで』@DVD

2007年09月18日 | movie
ラブソングができるまで 特別版

彼は、忘れ去られた80年代のポップスターだった
彼のメロディに彼女の詩(ことば)が出会うまでは──





これ、最高ですね! 僕のような80年代洋楽好き、ロマコメ好きには堪らない内容です。お話はというと、80年代に一世風靡した元ポップスターのアレックスに再起のチャンスが。若者に絶大な人気を誇るカリスマ・シンガーのコーラから新曲の製作依頼があったのだ。しかし作曲なんて何十年もやってないし、元々作詞は苦手。そんなとき彼の前に現れたソフィーの作詞の才能に気づき、共同作業を持ちかけます。最初は依頼を断るソフィーだったが次第に心を通わせるようになり、1つの曲を造り上げようと頑張るのです。。。

ラブコメ好きには何の説明もいらないであろうヒュー・グラントとドリュー・バリモアの共演。この2人は幾つになってもキュートですよね。ヒューが往年のポップスターなんて似合い過ぎでニコニコしてしまう。オープニングのPVからノリまくりの彼は最高です。曲もワム!かデュラン・デュランかと思うような出来映え。別に80年代好きでなくても「あぁ、いい曲じゃん!」と。彼の歌う曲が劇中に何曲かあるのですが、これがまたイイ曲ばかり。素直に感心してしまいました。ドリューの笑顔に癒されながらも、2人のやりとりに大笑い。そしてエンディングではホロリとさせる。これぞラヴコメの王道。

監督はマーク・ローレンス。ヒュー・グラント、サンドラ・ブロック主演の『トゥー・ウィークス・ノーティス』がちょっと惜しいな~って出来だったので心配もしていたのですが、この作品は最高に面白かったです。ブッダ好きなカリスマ・シンガーにも大笑い。ライヴ・シーンのお金のかけ方にも大笑い。とにかく面白かったです。。。

 2007年アメリカ製作
原題:MUSIC AND LYRICS
監督:マーク・ローレンス
脚本:マーク・ローレンス
撮影:ハビエル・ペレス・グロベット
音楽:アダム・シュレシンジャー
出演:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア
    ブラッド・ギャレット、クリステン・ジョンストン
    キャンベル・スコット、ヘイリー・ベネット

映画『2番目のキス』@WOWOWtv

2007年09月16日 | movie
恋人よりも趣味が優先?
それって、どう思う?


リンジーは大きな仕事をこなし、人生順調組みを歩んでいキャリア・ウーマン。そんな彼女の前に、高校教師のベンが現れ、リンジーに一目惚れ。2人の恋は順調にスタートしたのだが、ベンがレッドソックスの熱狂的ファンであることが判明します。シーズンチケットでのソックス戦は欠かさないベンは、リンジーにも一緒に観戦して欲しいと。リンジーも彼にあわせようと頑張るが、仕事はたまるいっぽう。互いにすれ違いを感じるようになってきたリンジーとベンの恋の結末は・・・ってお話。

原作は僕の好きなニック・ホーンビィの自伝的ベストセラー『ぼくのプレミア・ライフ』。97年のコリン・ファース主演のイギリス映画に続いて2度目の映画化になりますね。舞台がボストンになり、全てがレッドソックス最優先の男を恋人に持つヒロインの戸惑いと苦労をユーモラスに描いています。

野球やサッカーに限らず心から熱中する趣味を持った男はどうしても恋人との間がギクシャクしてしまうのです。「あなたは好きな人と同じものを、どこまで好きになれますか?」 無理して相手の趣味に合わせるとそれが重荷になったり、逆に自分に合わせてもらうことに引け目を感じてしまったり、などなど・・・。恋人たちの永遠の問題であってもこの映画は1つのエンディングを見せてくれます。

ドリューの走りっぷりが可愛いのでけっこう盛り上がります。『25年目のキス』『50回目のファーストキス』に続くキス・シリーズ第3弾、って言ってもわざわざ“キス”を付けなくてもいいのにね~(笑)

 2005年アメリカ製作
原題:FEVER PITCH
監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
原作:ニック・ホーンビィ 『ぼくのプレミア・ライフ』
脚本:ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル
撮影:マシュー・F・レオネッティ、グレッグ・ル・ダック
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:ドリュー・バリモア、ジミー・ファロン
    ジャック・ケーラー、アイオン・スカイ
    ジェイソン・スペヴァック
    スコット・H・セヴェランス
    ケイディー・ストリックランド

映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』@レンタルDVD

2007年09月15日 | movie
戦国よりも幕末よりもハイテンションな、あの時代へ──

2007年、800兆円もの借金をかかえ破綻の危機に瀕した日本を救うため、財務省はある計画を進めていた。それは1990年にタイムスリップし、"バブル破壊"を止め、歴史を作り変えるという仰天プロジェクトだった。借金返済に追われるフリーターの真弓は母親を救うため、借金返済のためドラム式洗濯機型タイムマシンに乗り込み、1990年へ・・・。果たして、バブル破壊は食い止められるのか!?

タイムマシンってHITACHI製なんだね~。さて、感想なんですが、これがじつにB級なSFコメディ。ちょっと『バック・トゥー・ザ・フューチャー』っぽいのは仕方ないと思うのですが、単純にあの時代を楽しみましょう。しかしスケールが大きいのか小さいのかよく判らない作品。バブル時代(17年前)ってこんな感じだっけ、と思い出そうとするのですが、当時あまりバブルの恩恵を受けていなかった僕なので^^;

主演の広末涼子さんは意外に可愛いね(失礼)。なかなか魅力的でしたが、キャストに合っていたかどうかはちょっと疑問。最近の若い女優さんでも良かったのではないか。いえ、面白かったのでOKなのですよ。しかしこんなにもドタバタなアクションシーンも久しぶり。阿部ちゃんが暴れるとやっぱり派手ですね~(笑)

2007年日本製作
監督:馬場康夫
製作:亀山千広
原作:ホイチョイ・プロダクションズ
脚本:君塚良一
撮影:松島孝助
音楽:本間勇輔
出演:阿部寛、広末涼子
    吹石一恵、伊藤裕子、劇団ひとり
    小木茂光、森口博、ラモス瑠偉
    飯島愛、八木亜希子、飯島直子
    伊武雅刀、薬師丸ひろこ