goo blog サービス終了のお知らせ 

ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

α +α

2009年01月06日 | comic
「東京のカサノバ」「アンコールが3回」「Kiss+πr² 」そして「A‐Girl」僕が別マを読んでいたのは80年代ですねぇ。当時、くらもちふさこ作品は槇村さとる作品と共に大好きでした。「天然コケッコー」が文庫化されているのも気にはなっていたんですが、先日ブックストアで「α」「+α」の文庫を見つけて衝動買い。くらもち作品を読むのって何年ぶりだろう?
α (集英社文庫 く 14-29)
くらもち ふさこ
集英社

このアイテムの詳細を見る

新進気鋭の俳優4人が織り成す幾つかの物語。SFあり、ホラーあり、コメディあり、ラヴストーリィあり。つまり彼らが主演、共演しているドラマや映画作品をオムニバスに纏めたのが「α」です。くらもちさんのSFとか、それだけでも興味を惹かれるのに、どれもこれも感心するくらいの出来映え。そしてセリフやモノローグではなく、一枚画で感情を見せてくれるので、頁をめくるとビックリすることが多かったです。お気に入りはポチと艦長のスペースファンタジー。このオチ、大好きです。

そしてαの世界を演じる4人の俳優たちのバックステージ・ドラマ「+α」
+α (集英社文庫 く 14-30)
くらもち ふさこ
集英社

このアイテムの詳細を見る

これを読むと「α」作品のキャスティングやシナリオ、演じているキャラたちの心の動きまで計算されていることが判ってまたびっくり。人間関係がわかった上で「α」を読み直してしまったよ。登場キャラの中ではやっぱり主人公:妃子ちゃんが好きだな感情移入し易いキャラな所為もあるでしょうが、真っ向から演技に向かい、喜んだり、傷ついたり、ときに不貞腐れたり嫉妬したりする彼女が可愛いよ。どこか浮遊感のある作品世界に、リアルな感情。やっぱりくらもちふさこはすばらしい。。。

『林檎ものがたり』田渕由美子@集英社文庫〈コミック版〉

2006年01月13日 | comic
いとしさに胸がふるえる―――

昔々、僕が幼い頃近所の理容室・・・床屋・・・う~ん散髪屋って言うのがいいかな。その散髪屋に髪を切りに行くと、その待合の本棚にたくさんの少女漫画雑誌がありました。僕には弟しかいなかったから普段マンガというと少年漫画なわけで、でもその散髪屋へ行くと少女漫画が読めるのです。じつは僕はその頃から少女漫画って好きだったのですよ。うちでは買ってくれなかったけどね。というかやっぱり男の子としてはカッコ悪いから(笑)

当時、漫画家の名前を覚えたのは一条ゆかりさんくらいでしたが、なんとなく画を覚えていたのが田渕由美子さんでした。彼女の画とかお話はまさにおとめチック。今回集英社から“りぼん おとめチックメモリアル選”として文庫化セレクトされた'76年から'79年の作品を読み返してみると、やっぱり懐かしさを感じると共にその作風に惹かれていたのだなとも気づきます。

鼻の頭に斜線を入れた恥ずかしがり屋の女の子たち。「そのままの君が好き」とささやくロングヘアーの優しいオトコノコたち。そしてそのコメディタッチになんだか憧れて見ていた田渕作品。永遠のきらめきをその作品中に散りばめたような印象。僕の好きな漫画家の1人が田渕由美子さんです。

そうそう、『花とアリス』の岩井俊二監督が田渕さんのファンらしいですね。解るような気がします。

 収録作
林檎ものがたり
 EPISODE Ⅰ
 EPISODE Ⅱ
 EPISODE Ⅲ
やさしいかおりのする秋に
白いカップにお茶の色
ローズ・ラベンダー・ポプリ
百日目のひゃくにちそう
菜の花キャベツがささやいて

月館の殺人(上)/原作:綾辻行人 漫画:佐々木倫子

2005年08月13日 | comic
館シリーズでお馴染(僕は囁き好きですが)の綾辻行人が原作を担当し、『動物のお医者さん』の佐々木倫子が描いた漫画『月館の殺人』。これこそが至極の鉄道ミステリィ。月刊IKKIでお話は連載中なのですが、その単行本上巻が発売されました! ミステリィ・ファン、コミック・ファン必見の一冊。

お話はというと・・・
まだ見ぬ祖父に会うため、生まれて初めて鉄道に乗車する沖縄の女子高生空海(そらみ)。雪の北海道を行く特別急行〈幻夜〉で、彼女を待ち受ける運命とは…? 

綾辻氏の新作が読めることもあって雑誌連載の1回目は買って読んだのですが、やはり纏まったものが読みたいですよね。で、この上巻発売! 速攻で購入。
でも、待てよ・・・ってことは下巻が出るのは・・・ん、もしかすると中巻なんてこともあったり(^^;

鉄道経験が無い空海と、乗客たち(みんながみんな鉄道マニア)のからみが可笑しいですよね。佐々木さんの絵柄とキャラの配置、そしてマニア話で何度大笑いしたことか。この作品ってギャグマンガだったんだね、知らなかったよ(笑) 暴走する鉄道マニアたちがホント可笑しいなぁ~。
そんな中でも密室殺人が起こるとやっぱり綾辻テイストになります。しかも意外な展開にちょっとビックリします。まいったな~。続きが非常に気になります。やっぱり連載を追うべきか・・・悩みます。




PLUTO(プルートゥ)②/浦沢直樹×手塚治虫

2005年04月28日 | comic
手塚治虫氏の代表作『鉄腕アトム』の中でも人気の高い『地上最大のロボット』が新たな視点を元に甦る! つまり浦沢氏によるリメイク作品なわけなのですが、こうも世界観が違うとオリジナルのファンの方々にも納得するのではないでしょうか。まさに衝撃のSFサスペンス。
スーパー・ロボット連続破壊事件と交差して発生する猟奇殺人事件。人間の仕業とは思えない現場に残る謎のコラージュの意味は? 事件を追うロボット刑事のゲジヒトがアトム少年と出会い、事件は展開を見せる、ってお話がこの第2巻なのです。
アトムではなく、刑事ゲジヒトを主人公に置いたことで醸し出されるハードボイルド感。そしてリメイクとは言えこんなにも切ないSFロボット・コミックは珍しいなぁ。というか、非常に僕好みの作品に仕上がっています。
雑誌連載を追いかけるよりも纏まったものを読みたい自分なので待望の2巻だったのですが、もう3巻が待ちきれない気分です(笑)

ハチミツとクローバー/羽海野チカ

2005年04月14日 | comic
いよいよ今夜からアニメ版が始まりますね。
その前にcomicのカテゴリーで是非取り上げておかなければと、ある種の強迫観念に襲われてこれを書いています(うそうそ)。内容は説明の必要も無いくらいのヒット・コミックなのですが、少女マンガに疎いかたの為に少しだけ。
6畳+台所3畳フロ無しというアパートで貧乏ながらも楽しい毎日を送っている美大生の森田先輩、真山、竹本の3人。季節は春になり純情青春一直線の竹本にも恋の予感。新入生のはぐみにキュンとしてしまうのですが、なんと傍若無人、挙動不審の森田先輩も・・・(笑)
一方、クールな(つもりでも実は脇が甘い)真山は報われない恋と知りながらも理花への想いを募らせる。そんな真山をこちらも一途に思い続ける山田あゆみ。この関係が切なくて切なくて。僕の気持ち的には「頑張れ、山田」なのですけど、頑張れば頑張るほど切ない展開。

今僕がイチ押しのラヴ・コメはこの作品です。
コメディのセンスが可笑しいし、キャラに感情移入出切ればけっこう泣けることもあり。竹本の成長を眺めつつ森田先輩の爆発ぶりに大笑い、そして真山とあゆみの恋の行方を心配しつつ、それでも「頑張れ、山田」(まだ、言ってる)。
どうして山田あゆみを気にかけるか? う~ん、美脚だから、かな(爆)
アニメ版の感想はまた後日にでも書く事にしましょう。。。

もう1つ、舞台が浜田山美大と浜田山商店街なのも妙にうれしかったり(笑)

下弦の月/矢沢あい

2005年04月09日 | comic
先月、映画『下弦の月 ラスト・クォーター』を観たとです(ヒロシふう)。

映画の感想は本家HP(ランレビ)を読んでいただくとして、以前より気になっていた原作をまとめ読みです。幾つかの基本設定が映画版は変えてありましたがけっこう原作に忠実みたいでしたね。さてその原作の方なのですが、主人公の美月の心情がヒリヒリと感じられて妙に惹かれました。いや~切ないですよね。アダムをはじめ、ミステリィに絡むキャラの誰もが、その想いの深さによって心の叫びを挙げなければならない。しかし届かないんですよね~。

でも蛍ちゃんチームがバタバタ動いてくれるお蔭で、切ないだけのお話ではなくなっています。たぶん矢沢あいさんの集団劇の上手さが光っているのではないかな、って僕は思うのですがいかがでしょう。

柵を挟んでのエンディング、美月とアダム。彼女の祈りにウルウルしている自分が嫌いではありません(笑)


ってことで遅まきながら、やっと『NANA』に手を出します!

のだめカンタービレ/二ノ宮知子

2005年04月01日 | comic
はい、雑誌『ダ・ヴィンチ』に踊らされ、ついに11巻まで読破。ムチャムチャ面白かったなぁ~。

クラシック音楽はRockやPopsに比べ、あまり聴く機会もないし好んで聴くわけでもないので殆ど無知に近いのですが、このコミックの面白さはその笑いのセンスと共に真摯にクラシックを扱っている事だと気付きます。音楽をマンガで描く事はやっぱり難しいと思います。実際に音は紙面から聴こえませんからね。それでも聴こえてくるようなイメージを持ってしまうのは、やはり作者のセンスに因るところかな。実際に演奏される曲を知っていたり、楽器をプレイする人にはリアルに届くのでしょうね。人気の秘密はこのあたりにあるではないかしら。そして妙な前向き感。ちょっとがんばろっ、って気にもなるところが自分でも不思議です。

まるでゴミタメ状態の部屋で暮らし、仕送りはマンガに使ってしまう為、いつも貧乏な音大生の“のだめ”。楽譜通りには弾けないが、その音感でピアノの腕はピカイチ。そんな彼女が恋したのが顔良し、金持ち、何でもできるオレ様な完璧主義者、ワールドワイドな指揮者を目指す千秋。そして2人をとりまくアヤシイミュージシャン仲間たち。可笑しな先生たち。そのキャラだけでもつい笑ってしまうのですが、千秋とのだめのかけあいときたら大爆笑なのです。つい「ぎゃぼー」とか口走りそうになるのを注意している今日この頃です(笑)