goo blog サービス終了のお知らせ 

ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

カンナさん大丈夫です!

2008年05月22日 | movie
カンナさん大成功です! 特別版(2枚組)

ワーナー・ホーム・ビデオ

整形、OK?
過去と脂肪を捨て、
愛を手に入れられるのか?


鈴木由美子さんの同名マンガを映画化し、韓国では大ヒットらしいラブ・コメディ。肥満のヒロインが全身整形でスリムな美女に変身、幸せに向かって邁進するさまをコミカルに描いています。韓国では整形って特別な事ではないようなことを以前にニュースかなんかで観た覚えがあります。就職を機会に気軽な整形。そんなお国柄も踏まえながらのコメディなのでしょう。一途な想いから全身整形、新しい自分に生まれ変わる事を夢見たカンナさんがとってもいじらしいのです。で、整形は大成功! 美人に生まれ変わった彼女は幸せになれたのでしょうか、ってお話。きれいになっても過去を引きずってあたふた、どぎまぎしてしまうカンナさんが可愛くてね。とても表情豊かで魅了されます。

ベタな設定、笑わせておいて最後は泣かせるラブコメの王道やね。カンナさんはシンガーの設定なのですが、実際に歌っていると言う主演:キム・アジュンの歌いっぷりが見事なんですよ。特にブロンディのカヴァー『MARIA』なんて曲が飛び出すのだからついノリノリになってしまう。日本版の主題歌を歌っているのは梨花さん? へえ、歌うとこういう声なんだね。悪くないけどエンディングはオリジナルにして欲しかったな。

 2006年韓国製作
監督:キム・ヨンファ
原作:鈴木由美子『カンナさん大成功です!』(講談社コミックス)
脚本:キム・ヨンファ、ノ・ヘヨン
撮影:パク・ヒョンチョル
音楽:イ・ジェハク
出演:キム・アジュン、チュ・ジンモ
    イム・ヒョンシク、イ・ハヌイ
    イ・ウォンジョン(特別出演)
    キム・ヨンゴン(特別出演)
    ソン・ドンイル、ソ・ユン、パク・ノシク
    キム・ヒョンスク、パク・フィスン
    イ・ボムス(特別出演)
    リュ・スンス(特別出演)

オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/

声って言うのは、いつまでも残るんだよ。

2008年05月05日 | movie
Little DJ 小さな恋の物語

アミューズソフトエンタテインメント

大切な想いは、伝えなきゃ。
すべてをかけて、
小さなディスクジョッキーが伝えたかったこと。


神木隆之介クンと福田麻由子ちゃんの共演。病院を舞台に繰り広げられる淡い恋模様を描く小さな恋の物語。舞台は1977年、函館。野球とラジオ好きな12歳の少年:太郎は野球の試合中に突然倒れ、入院することに。ある日入院生活に退屈していた太郎は、大先生の勧めもあって院内放送のDJを始めます。たちまちそのDJは評判となり、たくさんのリクエストが集まるくらいになります。そんなある日、太郎は交通事故で入院中の1つ年上の美少女・海乃たまきと出会い、恋に落ちるのだったが・・・ってお話。

'70年代後半のお話で、DJがテーマ。もちろん音楽が大事なわけですが、シュガー・ベイブあり、チューリップあり。そしてクイーンや映画「ラスト・コンサート」までとは色々な意味で泣かせる選曲です。主演はもう演技には定評のある2人なので可愛いやら、感心するやらの演技に釘付け。そして初恋のドキドキする気持ちがちゃんと伝わってきます。遠い昔の記憶にオーバーラップしたりもするので、同じようにはにかんでしまう自分に気づいたりも(笑)

DJが病院に定着するまでは本当に楽しい。しかしほら、お話がありがちな難病ものへ傾斜してゆくので僕的にはちょっと・・・。なんて思いながらもしっかり泣かされてしまうのです。こういうお話はいつもズルいな~と言いながらもセンスが嵌ればうるうるきてしまう。今回は音楽と主演2人にヤラれてしまいましたね。そして小林克也氏。声を聴けばちゃ~んとわかりますよ。。。

コミュニケーションとは一方通行だと成立しません。しかし回り道であっても伝えなきゃいけない気持ちもあるんだよね。なかなか素直になれないところがこういうお話のツボなのでしょうけど。

 2007年日本製作
監督:永田琴
原作:鬼塚忠『Little DJ 小さな恋の物語』(ポプラ社刊)
脚本:三浦有為子、永田琴
撮影:福本淳
音楽:佐藤直紀
出演:神木隆之介、福田麻由子
    広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨
    松重豊、光石研、賀来賢人、森康子
    小林克也(特別出演)
    西田尚美、石黒賢、原田芳雄

オフィシャル・サイト
http://www.little-dj.com/

鏡に映る自分を見るのも、光の速さの分だけ過去を眺めていることと同じ

2008年04月27日 | movie
デジャヴ

ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

[デジャヴを、操れ──]

監督トニー・スコット、主演デンゼル・ワシントンで贈るSFタッチのサスペンス・アクション。フェリー爆破事件の捜査に当たる捜査官:ダグが、FBIが開発した映像装置:タイム・ウインドウを使って事件発生以前の時間を追体験しながら
事件を解明してゆく。このタイム・ウインドウのアイディアと画が秀逸ですね。

ネタバレになります。
タイム・ウインドウ=過去の特定のエリアを自由に見ることが出来る驚くべき監視システムなのですが、やはり欠点が1つ。現在から“4日と6時間前”の映像をリアルタイムで再生することしか出来ないのです。巻き戻しも早送りもダメ。対象を設定しても見ていることしか出来ない。でも、発展型の進展があるんですよね。で、タイムトラベル+ラヴ・ストーリィへとお話は進むのですがこの辺りが僕的にはイマイチだったかな。オープニングからのソリッドな画と演出でスリリングな展開を楽しんでいたのに・・・。しかし、そこはやっぱりスコット監督。全体を通して面白く観ることが出来たように思います。後は・・・ヴァル・キルマー、太ったなぁ(笑)

 2006年アメリカ製作
原題:DEJA VU
監督:トニー・スコット
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テリー・ロッシオ、ビル・マーシリイ
撮影:ポール・キャメロン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン
    ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル
    アダム・ゴールドバーグ、エルデン・ヘンソン
    エリカ・アレクサンダー、ブルース・グリーンウッド
    エル・ファニング、マット・クレイヴン
    ションドレラ・エイヴリー、ドナ・W・スコット

オフィシャル・サイト
http://www.movies.co.jp/dejavu/

『海猿』? いえいえ、さすがハリウッド映画やねぇ~

2008年04月20日 | movie
守護神

ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

死んでも、守り抜く──。

自らの命をも懸けて危険な海難救助に尽力する沿岸警備隊員たちの姿を描くレスキュー・アドベンチャー。ケヴィン・コスナー演じる伝説のベテラン隊員ランドールと、対立しながらもやがて強い絆を結ぶ訓練生:フィッシャー(アシュトン・カッチャー)を中心にお話は進みます。簡単に説明すると『海猿』+『愛と青春の旅立ち』×『パーフェクト・ストーム』ってちょっと安易かな(笑)

教官を含め、脇のキャラたちがじつに男臭くてイイ感じです。もちろん青臭い訓練生達との対比を狙っての設定なのでしょうが、エンディングに流れるブライアン・アダムスにはちょっと感動してしまいました。お話は・・・まぁ、お約束の部類なのでしょう。しかし熱い男気で魅せてくれるケヴィン・コスナーカッコ良すぎです。監督は『逃亡者』『沈黙の戦艦』のアンドリュー・デイヴィス。

 2006年アメリカ製作
監督:アンドリュー・デイヴィス
脚本:ロン・L・ブリンカーホフ
撮影:スティーヴン・セント・ジョン
音楽:トレヴァー・ラビン
出演:ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー
    ニール・マクドノー、メリッサ・サージミラー
    クランシー・ブラウン、セーラ・ウォード
    ボニー・ブラムレット、ブライアン・ジェラティ
    ジョン・ハード、アレックス・ダニエルズ
    オマリ・ハードウィック

オフィシャル・サイト
http://www.movies.co.jp/guardian/

ウディ・アレンの真似をして通りを歩いて行くと~♪

2008年04月13日 | movie
スコルピオンの恋まじない

ポニーキャニオン

しあわせの処方箋、教えます。
効能…たちまち恋に落ちてしまう。
注意…嫌いな相手に使用しないこと。


舞台は1940年、N.Y。ウディ・アレン演じるC.W.ブリッグスは腕利き保険調査員。しかしリストラ担当重役として会社にやってきたヘレン・ハント演じるベティ=アン・フィッツジェラルドとは、互いの顔を見るたびに皮肉を言い合う犬猿の仲。そんなある日、2人はパーティーでの催眠術ショーで実験台にされ、とある呪文に操られるようになります。一方、謎の世間を騒がせる宝石泥棒相手に、ブリッグスは奔走するのだったが・・・ってお話。

クラシカルなスタンダード・コメディですね。そしてウディ・アレンの魅力全開じゃないですか。いつものようにお喋りで情けない男を演じるアレン。昔からアレン作品は好きなのですが、あの神経質なキャラが何となく自分を見ているみたいで、イマイチ好きに慣れませんでした。もちろん彼ほど粋なセリフを僕がしゃべれるわけもなく、客観的に見れば似てはいないのでしょうけど。しかし歳を重ねるにつれて、あのキャラがとても魅力的に見えるようになってきたんですよ。作品的には小粒な印象。脇キャラは豪華なのですが、いい感じに力が抜けた演技がアレン作品っぽくていいですねぇ。

催眠術にかかっているシーンでのアレンの顔。
それだけで笑えます。
その顔でフラフラ歩く姿、最高。
アレンとハントの凹凸感。
見上げるアレン。
シャーリーズ・セロンの強烈な美しさ。
やっぱり見上げるアレン。
でもモテちゃう彼。
そしてエンディングの表情にニコニコ。
肩を組んで歩く後姿にアハハ。
音楽はもちろんJazz。
雰囲気が好きで何度も観返したくなる映画の1本です。

 2001年アメリカ製作
原題:THE CURSE OF THE JADE SCORPION
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
撮影:チャオ・フェイ
出演:ウディ・アレン、ヘレン・ハント
    シャーリーズ・セロン、ダン・エイクロイド
    エリザベス・バークレイ、ウォーレス・ショーン
    ブライアン・マーキンソン、ピーター・ゲレッティ
    マイケル・マルヘレン

オフィシャル・サイト
http://www.gaga.ne.jp/scorpion/

彼女の嫉妬にご用心。でも美人なら可?(笑)

2008年04月12日 | movie
Gガール 破壊的な彼女 (出演 ユマ・サーマン)

20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

オシオキしてアゲル!

ジェニーは内向的な普通の女性。恋の相手はちょっと気弱な会社員のマット。しかしジェニーの正体は、スーパーパワーでニューヨークの平和を守るスーパー・ヒロイン“Gガール”だった。そのことを打ち明けたジェニー。順調に見えた2人の交際だったが、ジェニーはその激情型嫉妬心に火が付くと超能力を使ってまわりを破壊してしまうのです。あなたならどうする?(笑)

ユマ・サーマン主演のドタバタ・コメディ。彼女が嫉妬深いスーパーガールだったら・・・もう、それだけのアイディア1発勝負です。でも、特別な力を持っているというだけで、ジェニーはフツーの女性です。ユマの普通な感情表現が見所でしょう。もちろん美人度は増している印象。コメディエンヌぶりも楽しそう。彼女なら嫉妬深くても可かな、なんてね。ややエロティックであったりブラックさに苦笑いしながらも、テンポの良い演出に楽しませて頂きました。さすがライトマン監督。『夜霧のマンハッタン』『デーヴ』とお気に入りな作品も多い監督さんです。

 2006年アメリカ製作
原題:MY SUPER EX-GIRLFRIEND
監督:アイヴァン・ライトマン
製作総指揮: ウィリアム・C・カラッロ
脚本:ドン・ペイン
撮影:ドン・バージェス
音楽:テディ・カステルッチ
出演:ユマ・サーマン、
    ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス
    レイン・ウィルソン、エディ・イザード
    ワンダ・サイクス、マーク・コンスエロス

オフィシャル・サイト
http://movies.foxjapan.com/Ggirl/

アリスはある朝、突然に

2008年04月06日 | movie
バイオハザードIII デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

アリス、
砂漠に死す


例によって(?)アリスが目覚めるシーンから始まるシリーズ第3作。前作から数年後のアメリカ。T-ウィルスの拡散ではびこる大量のアンデッドを相手にしながら、アリスは僅かな生存者たちと安息の地を目指し巨大な陰謀に立ち向かいます。監督は『ハイランダー』のラッセル・マルケイ。

オープニングはビックリしましたね。一気に作品の中へ引き込まれました。しかしその後が、ねぇ。アンデッド相手のバトル・アクションはⅡで散々やった印象があるので、Ⅲは違う方向を期待していたのですが、そういう意味ではちょっとがっかり。アリスが強すぎるのは良いとしても、あの特殊能力は・・・(^^; まぁ、あまり細かなことを抜きにすれば、ミラ・ジョヴォヴィッチはやっぱりカッコ良いし、アクションも素直に楽しめます。ややアンデッドに同情しなくもないです。だって、彼らは何も悪くないじゃん。ずいぶんオリジナル・ゲームからは離れてしまった印象ですけど、娯楽作品としては飽きないで観られましたよ。そしてこのエンディング。Ⅳへ続きます。。。

 2007年アメリカ製作
原題:RESIDENT EVIL: EXTINCTION
監督:ラッセル・マルケイ
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:デヴィッド・ジョンソン
音楽:チャーリー・クロウザー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
    オデッド・フェール、アリ・ラーター
    イアン・グレン、アシャンティ
    クリストファー・イーガン、スペンサー・ロック
    ジェイソン・オマラ、マイク・エップス

オフィシャル・サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/

映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 at 吉祥寺オデオン

2008年03月30日 | movie
ニューヨークから5.603マイル
あなたのブルーベリー・パイが恋しい


ウォン・カーウァイ監督初の英語作品である新作。僕はこれを待っていたのです。映画デビューとなるノラ・ジョーンズを主演に迎え、共演にジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ。もう素晴らしすぎる。カーウァイ監督ならではのヴィヴィッドな色使い、早送り、コマ落とし、ボカした画。これがウォン・カーウァイです。もう観ていて愛おしくてしかたなかったですよ。さすがに外ロケだったネバダの横長の景色とか、レイチェル・ワイズの見せ場シーンとかは、アメリカ映画っぽかったかな。それでもセリフ、ナレーションが如何にも彼らしい。『恋する惑星』がお気に入りな僕にとって、これは最高の宝物のような作品です。

 2007年香港/中国/フランス製作
監督:ウォン・カーウァイ
原案:ウォン・カーウァイ
脚本:ローレンス・ブロック、ウォン・カーウァイ
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:ライ・クーダー
出演:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ
    デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ
    ナタリー・ポートマン

オフィシャル・サイト
http://blueberry-movie.com/


サントラ買ってきてしまったよ。。。
マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック
サントラ,カサンドラ・ウィルソン,ハロー・ストレンシャー,キャット・パワー,ノラ・ジョーンズ,オーティス・レディング,ルース・ブラウン,ライ・クーダー,メイヴィス・ステイプルズ,グスタヴォ・サンタオラージャ,続木力
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

このアイテムの詳細を見る

映画『earth アース』 at 吉祥寺オデオン

2008年03月30日 | movie
アース スタンダード・エディション

ギャガ・コミュニケーションズ

主演:46億歳、地球。

海洋ドキュメンタリー『ディープ・ブルー』のスタッフが贈る映像重視のネイチャー・ドキュメント。いったいどうやって撮ったんだろうと思うような自然の驚異に感嘆するばかり。冬眠から覚めたホッキョクグマの親子を追うオープニングから、赤道を越え南極へと向かう旅。最新の映像技術を駆使して撮り上げられた大自然の景観。野生動物なら当たり前の残虐なシーンは抑え気味なので、そういう意味では刺激は少なめです。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の荘厳な音楽に乗せて映し出されていく映像はやっぱり大画面で見るべきかも。バショウカジキの狩りシーン、ライオンがゾウを襲うシーン、そしてベネズエラにある世界一高低差のある滝。興味深い画ばかりでした。本当は見る予定ではなかった映画でしたが、これも出会いのひとつ。渡辺謙さんのナレーションも良かった。面白かったです。。。

2007年ドイツ/イギリス製作
監督:アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド
製作:アリックス・ティドマーシュ、ソフォクレス・タシオリス
脚本:デヴィッド・アッテンボロー、アラステア・フォザーギル
    マーク・リンフィールド
音楽:ジョージ・フェントン
ナレーション:パトリック・スチュワート
コンダクター(日本語版ナレーション): 渡辺謙

映画『Sweet Rain 死神の精度』 at 新宿ジョイシネマ

2008年03月23日 | movie
生き方はお任せします
最後はお任せください


伊坂幸太郎作品の中で僕が最も好きな『死神の精度』が映画化。しかも金城武主演と聞けば期待しないわけにはいかない。それでも最近映画離れしている事もあって、観逃し予防的に前売り券を購入。で、本日早々に出かけてきました。

不慮の死を迎える人間の元に現われて、7日間行動を共にする死神。そして“実行=死”か“見送り=生かす”かを判定するのが彼らの仕事。そんな死神の1人:千葉は“ミュージック”をこよなく愛する雨男。今回の担当は電器メーカーに勤める苦情処理係のOL:藤木一恵という何処か孤独の影のある女性。職場で指名までしてして電話をかけてくるクレーマーの存在に悩まされている。いつも“実行”の判定ばかりをしている千葉にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが・・・。

タイトルに“Seeet Rain”が付いた事が映画版『死神の精度』のカラーを表していますね。伊坂氏独特な原作の雰囲気をベースにしながら、じつに優しい邦画に仕上がっています。なにせ“雨男”な死神さんの所為で始終雨降りのシーンばかりなのですが、その雨に様々な表情があって作品を包んでいます。そんな雨空を見上げながら、見た事もない青空を想像する死神。感情の無い彼でも気になるんですね。

そして“ミュージック”。彼によれば人間が作ったものの中で一番素晴らしいものらしい。CDショップのリスニングコーナが大好きでヘッドフォンを装着しては心地良さそうにミュージックを聴く死神の姿は本当に愉しい。居そうですものね、CDショップに死神(笑) どこか浮世離れしたイメージのある金城武が、この死神なのですから、雰囲気がじつに良い。くい違う会話とか、コミカルな仕草とかユニークな死神像です(あ、彼は『ラベンダー』では天使を演じてましたっけ。こちらも僕のお気に入りです)。

脚本に小林弘利氏の名前がありますね。『星空の向こうの国』『グリーンレクイエム』。懐かしいな~

大感動とか、大泣きとか、または大笑いとかしませんでしたが、この作品って好きです。原作への想い入れと共にフェイバリットへ加えたいと思います。

 2007年日本製作
監督:筧昌也
原作:伊坂幸太郎『死神の精度』(文藝春秋刊)
脚本:筧昌也、小林弘利
撮影:柴主高秀
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:藤木一恵『Sunny Day』
出演:金城武、小西真奈美、富司純子
    光石研、石田卓也、村上淳
    奥田恵梨華、吹越満

オフィシャル・サイト
http://www.shinigaminoseido.jp/

映画『ラフ ROUGH』@日本映画専門チャンネルtv

2008年03月09日 | movie
ラフ スタンダード・エディション

東宝

二人なら
きっと飛べる。

商売がたきである同じ和菓子屋の家に生まれた二ノ宮亜美と大和圭介。2人は同じ高校に入学、亜美は高飛込みの選手、圭介は競泳選手になります。はじめはいがみ合っていたが、次第に惹かれ合っていく2人。しかし亜美が「お兄ちゃん」と慕う幼なじみで年上の仲西弘樹が登場。しかも仲西は圭介が憧れる自由形日本チャンピオンなのだった。

あだち充の原作は全く知りませんが、この作品自体は爽やかな青春映画です。監督は『NANA』の大谷健太郎氏。設定の時代錯誤感に「ん?」と思いましたが、きっと原作通りなのでしょう。携帯電話やメモリ・プレイヤなども登場しない青春群像はきっと原作の時代を考慮しているのかもしれません。ウォークマンが「昔やな~」と思う時代が来るとはね~(笑) 幾つかのエピソードが何となく薄味なのは100分という上映時間から考えると仕方ないのかな。亜美の恋のライバルとして登場する市川由衣さんの設定は勿体無さ過ぎ。寮生やクラスの友人たちはもう少しちゃんと描きたい所です。寮長の渡辺えり子さんは流石の貫禄で画面を引締めてくれますけど。連続ドラマの方が良かったかな。

お話の内容はおいといて(おいとくのかよ!)やっぱり見所は長澤まさみさん、市川由衣さんの水着姿でしょうか。あ、もこみち君もね。とくに長澤さんは競技用ハイレグからビキニまでなかなかサービス・カットが多いですね。飛込み台上にスッと立ち上がる彼女のスラリとした姿態は魅力的です。

なんとなく観そびれていた作品ですが、スキマスイッチの曲がかなりフューチャーされていることを全く知りませんでした。主題歌の「ガラナ」はもちろん「全力少年」「奏で(かなで)」とか劇中に流れるとなんだかニコニコしてしまいますね。。。

 2006年日本製作
監督:大谷健太郎
原作:あだち充『ラフ』小学館
脚本:金子ありさ
撮影:北信康
音楽:服部隆之
主題歌:「ガラナ」スキマスイッチ
出演:長澤まさみ、速水もこみち
    阿部力、石田卓也、高橋真唯
    市川由衣、黒瀬真奈美、八嶋智人
    田丸麻紀、徳井優、松重豊、渡辺えり子

映画『包帯クラブ』@レンタルDVD

2008年02月24日 | movie
包帯クラブ

ポニーキャニオン

あの包帯がなければ、ただの10代だったと思う。
人生をあきらめてしまう、その前に。


手首の傷治療の為に病院にやって来た女子高生:ワラは、ふと屋上のフェンスを乗り越えようとします。彼女を止めたのは入院患者:ディノ。自殺を心配した彼は心の傷も包帯で手当てする為に、ワラの手首の包帯をフェンスに巻き付ける。数日後、ワラは彼氏と別れて落ち込む親友:タンシオに、ディノに倣って包帯の手当を施す。その行為に感動したタンシオは、メル友のギモ、発案者のディノを巻き込み“包帯クラブ”を発足させるのです。

この映画は良い映画です。作品自体を好き嫌いで感想を述べる場合、良いか悪いかは判断の範疇を超えていると思うし、それこそ個人の価値判断なので良し悪しを語るべきではないと思うのですが、この作品の感想は“良い映画”でした。大感動はしないけど好きです、これ。堤監督、やるじゃん!

包帯一本で世界が変わるかもしれない。人の数だけその心には小さな傷があって、誰しもそれを抱えている。他人の傷の痛さを直接感じることは出来ないけど、包帯クラブのメンバーは真剣に向き合い、手を伸ばす事で答えようとします。これは想像力を必要としますよね。強くなる為に一歩踏み出す勇気。それを後押ししてくれる彼らにも内に秘めたる傷を抱えているのはお約束かもしれませんが、それぞれのエピソードが押し付けがましくなく素直に心に入ってきます。なにも特別な事ではないんですよね。そういう意味ではとてもリアルな感情の数々。連続ドラマ10話くらいでじっくりエピソードを観たいと思ったのは僕だけでしょうか?

とにかくエキセントリックなディノを演じる柳楽優弥の存在感がすばらしい。この貫禄はいったい何だろう? クライマックスで見せる等身大な高校生の演技が特に光っています。やっぱり上手い人なんだね。

 2007年日本製作
監督:堤幸彦
原作:天童荒太『包帯クラブ』(筑摩書房刊)
脚本:森下佳子
撮影:唐沢悟
音楽:ハンバートハンバート
エンディングテーマ:高橋瞳『強くなれ』
出演:柳楽優弥、石原さとみ、田中圭
    貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃
    風吹ジュン、岡本麗、大島蓉子
    国広富之、塩見三省、原田美枝子

映画『ワールド・トレード・センター』@WOWOWtv

2008年02月23日 | movie
ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

勇気そして生還――これは、真実の物語。

2001.9.11米国同時多発テロの際、崩落した世界貿易センタービルの瓦礫の中から奇跡的に生還した2人の港湾警察官の感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。

題材が題材なだけに、ある意味期待大で観始めましたが、事実を元にしたお話でもメインで描かれているのは生還した2人の警察官とその家族。究極の事態に遭遇した家族の心内を綴った作品に仕上がっています。監督はオリヴァー・ストーンですよね。しかし政治的な見解も無く、ドキュメンタリーでも無い。ややお涙頂戴的なドラマになっているのはどういうことだろう? しかし演技の殆どが瓦礫に埋まったままのニコラス・ケイジとマイケル・ペーニャを含め、その他の警察官たちがいったい何が起こっているのかも解らないまま現場へ向かう途中の描写が素晴らしい。不安と緊張感でソワソワしている表情が如何にも等身大な人間性を感じます。そしてマギー・ギレンホール、スティーヴン・ドーフも丁寧な演技に好感が持てますね。

テロなんて自分だけには関係無いと思いがちですが、いつ何が起こっても不思議ではない現実。唐突な死が訪れたときに愛する人の顔を思い浮かべる事が出来るだろうか? 何かを伝えたいと思うだろうか? やっぱり生きなきゃいけないよね。

 2006年アメリカ製作
原題:WORLD TRADE CENTER
監督:オリヴァー・ストーン
脚本:アンドレア・バーロフ
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
音楽:クレイグ・アームストロング

出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ
    マギー・ギレンホール、マリア・ベロ
    スティーヴン・ドーフ、ジェイ・ヘルナンデス
    マイケル・シャノン、ニック・ダミチ
    ダニー・ヌッチ、フランク・ホエーリー
    トム・ライト、ドナ・マーフィ

映画『亀は意外と速く泳ぐ』@チャンネルNECOtv

2008年02月17日 | movie
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

ゆるくて、
可愛いい、
なんか変!


ひょんなことから某国のスパイとして活動することになった平凡な主婦が体験する、平凡でいて非凡な日常をユーモラスかつシュールに綴る脱力系コメディ。その7割は敢えてスベらせるユルユルなギャグは好みが分かれるでしょうが、それがこの作品のテーマなのですから仕方ないですよね。しかし主演:上野樹里の文字通り気の抜けた脱力系主婦が可愛くて面白いです。「はぁ~」という返答が妙にツボでした。相対して暴れん坊キャラの蒼井優さん。彼女は何をやらせても上手いし面白い。作品での良いインパクトになっています。色使いがPOPな画を撮っているのは三木聡監督。たぶん、思いつきの画コンテなんだろうなとニヤニヤしてしまいます(笑)

 2005年日本製作
監督:三木聡
脚本:三木聡
撮影:小林元
主題歌:レミオロメン『南風』
出演:上野樹里、蒼井優
    岩松了、ふせえり、要潤、松重豊
    村松利史、森下能幸、緋田康人
    温水洋一、松岡俊介、水橋研二、
    岡本信人、嶋田久作、伊武雅刀

映画『DOA / デッド・オア・アライブ』@WOWOWtv

2008年02月11日 | movie
DOA デッド・オア・アライブ デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

そのルックスで殺す

病み上がりに観るには何か軽いものがいいかな、なんて思っていましたけど、WOWOWのアクション映画特集の中から選んだのがコレだなんて(笑)

世界最強ファイターの座を懸けて、孤島にて繰り広げられる格闘トーナメントに参加する美しき女戦士たちの壮絶なバトルを描くセクシー・アクション。監督は『トランスポーター』のコリー・ユン。原作は格闘ゲームですよね。むかーしゲーセンで何度かプレイしたことあると思うのですが殆ど記憶はありません。僕は鉄拳が好きだったから。。。

ケイン・コスギ氏が出てますね。しかしアクションも含め中途半端なCG、安っぽいセットとB級の匂いに溢れています。でもこの外し具合が愉しいんです。もちろん女性キャラの美しい姿態とコスプレを楽しむも良し。いきなりビーチバレーとかサービス・カットもありますが、お色気度は低いんじゃないかな。むしろ彼女らのボディーをキレイに見せる事に成功してと思います。何はともあれ、軽~い気分で観るには適度なアクション映画でした。。。


 2006年アメリカ/ドイツ/イギリス製作
原題:DOA: DEAD OR ALIVE
監督:コリー・ユン
脚本:J・F・ロートン
撮影:チャン・チーイン、キョン・クォッマン
音楽: ジャンキー・XL
出演:ジェイミー・プレスリー、デヴォン青木、ホリー・ヴァランス
    サラ・カーター、ナターシャ・マルテ、エリック・ロバーツ
    マシュー・マースデン、スティーヴ・ハウイー、ケヴィン・ナッシュ
    ブライアン・ホワイト、コリン・チョウ、シルヴィオ・シマック
    ケイン・コスギ