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ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

悲しい傷痕

2008年09月06日 | movie
KIDS 通常版

エイベックス・マーケティング

純粋だから、分かち合える傷がある。

“せつなさの達人”乙一の短編「傷 -KIZ/KIDS-」を小池徹平、玉木宏主演で映画化したファンタジー。人の傷を自分の身体に移すことが出来る特殊な能力を持つアサトが、すさんだ生活を送る青年:タケオ、悲しい過去を持つ女性:シホと出会い友情を育んでいくのですが・・・。共演に栗山千明。監督は『きみにしか聞こえない』の荻島達也。木更津が舞台になっていますね。

原作を読んだときは不覚にも涙しました。原作ではアサトもタケオ(原作では彼の一人称で名前は出てこない)も11歳の少年。だからこそ、純粋である事の哀しさに心打たれたのでしょうけど、この映画化を知ったときに嬉しさ反面、主演が小池鉄平、玉木宏ではちょっとイメージが違うな~と。しかし鉄平クンのキラキラしたピュアな瞳がイイ感じで、傷害の前科を持つタケオ役の玉木宏との構図が画になっていました。そして如何にも訳あり気にマスクを着けたままのシホ:栗山千明の瞳もやっぱり魅力的。キャストの勝利だったかな。お話自体は唐突だったりやたらと子供が怪我してたりとかツッコミ所は沢山あるのですが、基本的に原作をなぞっているので安心して観ていられました。シホの扱いも映画的かな。原作では・・・以下自粛(笑)

 2007年日本製作
監督:荻島達也
原作:乙一『傷 -KIZ/KIDS-』(角川書店刊『きみにしか聞こえない』『失はれる物語』所収)
脚本:坂東賢治
撮影:中山光一
音楽:池頼広
主題歌:槇原敬之『Fireflu~ボクは生きていく』
出演:小池徹平、玉木宏、栗山千明
    永岡佑、仲野茂
    斉藤由貴、泉谷しげる

オフィシャル・サイト
http://www.kids-kiz.com/

ドキドキは映画の愉しみ

2008年07月24日 | movie
L change the WorLd [通常版]

VAP,INC(VAP)(D)

もう、誰も失いたくない──
L、最期の23日間。


ご存知『デスノート』から松山ケンイチ演じる“L”を主人公に据えたスピンオフ作品。史上最悪の細菌兵器に挑むL最期の23日間を描いています。本編とは全く趣の違った作品に仕上がっていますが、知られざるLの謎について描かれていたり、Lの不得意な分野、アクションや子守りがきっと見所になっています。

しかしLはもちろん共演の福田麻由子ちゃんがいいね~。女優としての貫禄みたいなものが共演の工藤夕貴に負けていません。お話は・・・もうちょっとテロ組織と南原清隆は何とかならなかったのでしょうか。なんか軽すぎて安っぽく感じてしまうのはきっと僕だけじゃないと想います。もちろんLワールドは全開で、彼の魅力はこれでもかと画になっています。動くLを観られる事がこの映画の存在する意味。それだけで充分でしょう。監督は『リング』の中田秀夫氏。なるほど、ちょっとホラーっぽい(笑)

 2008年日本製作
監督:中田秀夫
原作:大場つぐみ、小畑健
脚本:小林弘利
共同脚本:藤井清美
撮影:喜久村徳章
音楽:川井憲次
主題歌:レニー・クラヴィッツ『アイル・ビー・ウェイティング』
出演:松山ケンイチ
    工藤夕貴、福田麻由子、南原清隆
    平泉成、福田響志、正名僕蔵
    金井勇太、佐藤めぐみ、石橋蓮司
    藤村俊二、鶴見辰吾、高嶋政伸

オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/

スウィング越えはちょっと難しいかな

2008年07月22日 | movie
ブラブラバンバン

ポニーキャニオン

気持ちよくなきゃ、音楽じゃない!

高校の吹奏楽部を舞台に内気な男子:白波瀬と、音楽に昂揚すると我を忘れてエロくなってしまうヒロイン:芹生を中心にダメダメだけど個性豊かな部員たちが繰り広げる青春ムービー。どうしても『スウィング・ガールズ』と比べられるのは仕方ないですよね。とにかく勿体なのは何もかもが中途半端なところ。コメディでもないし、かといってシリアスではない。メインの設定がお話に生かされているとは思えない。部員はともかく周りの教師や親の描き方が平凡。あ、宇崎さんはちょっと存在感ありました。南明奈さんの使い方も勿体無いよ。どうして部員じゃダメだったのかな。

そして主演の安良城紅さんが高校生に見えない事(笑) セーラー服はちょっと、ね~。しかしシンガーの彼女がどうしてこの映画の主演抜擢なのかちょっと知りたい気もします。

音楽については『ボレロ』『ダッタン人の踊り』等聴き所は幾つかあります。ブラバン経験者にはウケがいいかも。あ、逆に厳しい事言われそうですけど。。。

 2008年日本製作
監督:草野陽花
原作:柏木ハルコ『ブラブラバンバン』(小学館ヤングサンデー・コミックス)
脚本:森田剛行、草野陽花
撮影:鈴木一博
音楽監督:磯田健一郎
主題歌:安良城紅『Mellow Parade』
出演:安良城紅、福本有希、岡田将生
    足立理、近野成美、徳永えり、若葉竜也
    南明奈、柳下大、さとう珠緒
    藤村俊二、森本レオ、原日出子、宇崎竜童

オフィシャル・サイト
http://www.buraban-movie.com/

木漏れ日の美しさ

2008年07月21日 | movie
陰日向に咲く 通常版

VAP,INC(VAP)(D)

ひとり
じゃない


ギャンブル癖が抜けず、借金まみれの末、オレオレ詐欺に手を染める青年。母親の初恋相手の行方を求め、恋の軌跡を辿る女性。25歳崖っぷちアイドルと、彼女を一途に応援するアイドルオタク。大ボラ吹きのホームレスに心酔し、人生を投げ出しダンボール生活を始めたエリートサラリーマン。売れない芸人とストリッパー。無関係な彼らの人生が、次第に交錯していく様を描いたハートフルな群集劇。監督は『そのときは彼によろしく』の平川雄一朗。

原作はベストセラーにもなった劇団ひとりの同名小説。売れてるって事だけで読むことは無かったわけですが、このタイトルは素晴らしいよね。じつに映画向きの題名です。お話はけっこうベタな涙を誘うドラマなのですが、原作の感性からかちょっと面白い構成になっていますね。一見無関係な人々がクライマックスに向かって繋がりを見せてゆく事自体はあまり新しいとは言えないけど、アキバ組のシーンが劇団ひとりっぽい(笑) でもここがいい感じでねぇ~。個人的には観客3人のアイドルイベントとか、そのいたたまれなさがちょっとツボでした。このシークエンスで泣くとは僕もオタに近いんやね~。幾つかのオチが存在することもこの作品の特徴でしょう。2回観てやっとわかった伏線もあったりして、なかなか良く出来てるなぁ。もちろん西田敏行さんとか三浦友和さんの上手さは言うまでも無く、手堅い感動シーンを見せてもらいました。

日陰な想いだったり、独りの悲しさもやがて陽の当たることもあるよ、ってお話なのですけど、個人的には木漏れ日のように陰が在るからその風景は美しいなって思うわけで。同じシーンでも見る方向が違えば逆光になっていたりもするわけで。この作品とは捉え方が違うな、ってことが言いたいわけです。

でも、とても面白かった。好きですよ、これ。元々群集劇って好みだったりします。映画での出会いで良かったかな。今更原作を読むとは思いませんから(笑)

  2008年日本製作
監督:平川雄一朗
原作:劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎刊)
脚本:金子ありさ
撮影:中山光一
音楽:澤野弘之
主題歌:ケツメイシ『出会いのかけら』
出演:岡田准一、宮崎あおい
    伊藤淳史、緒川たまき
    平山あや、塚本高史
    西田敏行、三浦友和

オフィシャル・サイト
http://kage-hinata.jp/

ちいさな嘘

2008年07月20日 | movie
トカゲ飛んだ?

ビデオメーカー

あなたは、わたし。

ペットを巡る様々な人間模様をテーマに6人の多彩な監督陣が競作した『PETBOX ペットボックス』シリーズの1本。監督は『がんばっていきまっしょい』の磯村一路氏。レンタル店でなんとなく気になっていたシリーズですが、作品はやっぱり監督で選んでしまいました。

先輩:民生に恋をする女子高生:珠子。でも、先輩はカナヘビに夢中。オマケに生物部の美人教師と何だか仲が良さそう。思春期の少女は不可思議な行動に出てしまうのです。初恋、可愛いですよね。ちいさな嘘もいい感じ。珠子ってちょっと変わったオンナノコだけど恋する乙女は一直線なのです。ややネタバレになりますけど、トカゲは“想い”の象徴なのでしょうね。飛べないトカゲの想いは叶うのでしょうか?

 2006年日本製作
監督:磯村一路
出演:東亜優、石田法嗣、野波麻帆
    宮崎美子、嶋田久作、哀川翔
    
オフィシャル・サイト
http://www.doing.tv/petbox/

美しい嘘

2008年07月19日 | movie
たとえ世界が終わっても CYCLE SOUL APARTMENT スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

過去と未来を繋ぐ、純愛ファンタジー

余命数年と宣告された真奈美は、インターネットの自殺サイトで集団自殺を決意する。しかしサイトの管理人:妙田の妙なテンションに巻き込まれいつの間にか自殺はお流れに。その後また真奈美の前に現れた妙田は「ある人を助けてくれたら、苦しまずに死ねる薬をあげます」と奇妙な提案をするのです。

ヒロイン:真奈美に黒髪が美しい芦名星。めっちゃきれいやねぇ~。最初のうちは何故彼女が死にたがるのかイマイチはっきりしない。でも彼女が出逢う人々の影響を受けての自然な表情が魅力的に輝き始めるのです。そしてTEAM NACSの安田顕さん。舞台はDVDでしか観た事がないのですが、上手い人ですね。この2人が本当に絵になるのです。そして大森南朋さん、面白すぎです。その飄々としたキャラクタが妙田の魅力。やりすぎると非現実的なキャラになりがちなところをギリギリの面白さで見せてくれます。果たして彼は天使か悪魔か?(笑)

とても地味なお話ではあるのですけど、それぞれの想いが重なって幾つかのドラマになり、そこに優しさが生まれることを実感しました。きれいな嘘が世の中には必要なんですよね。今回はレンタルなんですがなんとコメンタリーが収録されているんです。こちらも近いうちに・・・と書きながらコメンタリーで観てます。。。

 2007年日本製作
監督:野口照夫
脚本:野口照夫
撮影:安田光
音楽:花澤孝一、玉城ちはる
出演:芦名星、安田顕、大森南朋
    平泉成、白川和子、夏生ゆうな
    小市慢太郎、稲葉信隆

オフィシャル・サイト
http://tatoe-sekaiga.jp/

1986

2008年07月13日 | movie
グミ・チョコレート・パイン通常版

CCRE

ノイズまじりの、純愛。

会社をリストラされ久々に実家に戻ってきた俺:大橋賢三は自分宛に届いていた手紙の中に、高校時代の同級生:山口美甘子の名前を見つけます。手紙には「あなたのせいなのだから」の一行のみ。意味がわからないので、当時の親友に連絡を取ると、美甘子が1年前に自殺したことを告げられるのです。やがて俺の心は、21年前の高校時代(1986年)に飛んでいく・・・。

『1980』のケラリーノ・サンドロヴィッチ監督作品。もう80年代の情けなくも甘酸っぱい青春映画の傑作じゃないですか。原作は大槻ケンヂの同名小説。気恥ずかしさの所為か未読。ちょっと勿体無いかもしれない。これからでも読んでみようかな。で、音楽は電気グルーヴ。いいですね~この3人のタッグだけでもニコニコしてしまいます。

『夜のピクニック』に出演していた石田卓也クン演じるあの頃の俺。もう気持ちがわかり過ぎて照れくさいやら、じれったいやら。楽屋オチやドタバタなギャグをあちこち挟まないではいられない気持ちもわかるよ、ケラさん(笑) あ、それもケラ演出のステキなところなんですけど。ヒロイン演じる黒川芽以さんも、ちっとも美人じゃないんだけど、とっても魅力的に見えるのは僕の思い込みなのかな。自分よりずっと先を歩いているかのような雰囲気を持っている少女。でも当時のクラスにこんな子がいたら目立つと思うよ。可愛くなくても、ね。

しかしあちこちに多数出演のNYLON100℃関係の皆様。面白すぎです。その他にもこんな出演者が・・・
みのすけ、峯村リエ、浅野和之、竹中直人
鈴木慶一、田中哲司、林和義、山本剛史
内田春菊、ピエール瀧、峯田和伸
(以上伏字にしました)

オールナイト明けの公園、そして踏み切りでの別れのシーンにもウルウルしてしまう自分。この時代が大切だった事をあらためて噛みしめています。1986年、あの頃あなたは何をしていましたか?

 2007年日本製作
監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
原作:大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』(角川書店刊)
脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
撮影:小澤公則
音楽:ゲイリー芦屋
テーマ曲:電気グルーヴ『少年ヤング』
出演:石田卓也、黒川芽以
    柄本佑、金井勇太、森岡龍
    高橋ひとみ、山崎一、中越典子
    犬山イヌコ、山西惇
    大森南朋、マギー、甲本雅裕

オフィシャル・サイト
http://www.gumichoco.com/

ミュージカルだけど血飛沫飛び過ぎ!

2008年07月12日 | movie
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組)

ワーナー・ホーム・ビデオ

いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。


ベルさんのお薦めにノッて観ました。原作はミュージカル舞台のようですね。19世紀のロンドン。無実の罪で投獄させられ、愛する家族を奪われた理髪師が、名前と容姿を変え復讐に狂奔するさまをこれでもかとコスチューム&ミュージカルで見せてくれます。バートン&デップなわけですから面白くないわけが無い。しかしここまでスプラッターな映画とは知りませんでした。もう血飛沫飛びまくり(笑) そう、笑ってしまうくらいに。ブルー・グレイな画面に真っ赤な血。インパクト在り過ぎです。劇中のカラフルなピクニックのシーンが好きだな。

もちろんデップら出演者の歌いっぷりも見事で、特にアラン・リックマンが楽しそうでイイですね。エンディングはちょっとビックリしました。ハッピーエンドなわけないよなと思いながらも、これは悲しいよね。

でも理髪店が怖くなるかも。美容院に行って髪を切った後に観て良かったとしみじみ思いましたよ(笑)

 2007年アメリカ製作
原題:SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
監督:ティム・バートン
原作:スティーヴン・ソンドハイム、ヒュー・ウィーラー
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ダリウス・ウォルスキー
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
作詞作曲:スティーヴン・ソンドハイム
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター
   アラン・リックマン、ティモシー・スポール
   サシャ・バロン・コーエン、エド・サンダース
   ジェイミー・キャンベル・バウアー
   ローラ・ミシェル・ケリー、ジェイン・ワイズナー

オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/

ジャンル=堤幸彦。

2008年06月29日 | movie
サイレン スタンダード・エディション

東宝

サイレンが鳴ったら外に出てはならない

弟の転地療養の為、父親と共に孤島“夜美島”へと引っ越してきた主人公:由貴。担当医の案内で島を巡る由貴たちに奇妙な視線を向ける島民たちに由貴は不安を覚えます。そんな中、引っ越しを手伝ってくれた隣家の里美は、帰りぎわに「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」と不可解な警告するのです。島の言い伝えのようなものと言うが、それが恐怖の始まりだった。

原作は怖さで有名なゲームソフトらしいですね。噂だけは聞いたことがあります。つまりサスペンス・ホラーなのでしょうが、明らかに“堤幸彦”というジャンルです。ギャグはありませんが如何にも堤監督らしい映像と音響がメインの映像作品。特にタイトルでもあるサイレン音の不気味さには参りました。耳に残って離れない。今夜夢見が悪かったらどうしてくれるんだ(笑) 

オチはありがちなものでしたけど、僕は素直なので(ツッコミは受け付けません)面白かったです。ばら撒いた伏線もある程度纏めているしね。し・か・し・・・お話は謎を残しすぎじゃないかな。結局あれはなんだったの、と気になる事が多すぎて消化不良。まぁ、ツッコミどころ満載なB級感覚を楽しみましょう、って印象です。

そしてキャストが微妙だな~。暴れる森本レオさんは怖いのを通り越して笑えるし、ココリコ田中さんはというと・・・やっぱり笑ってしまう。主演:市川由衣ちゃんは頑張ってるけどアイドル映画的な雰囲気ですよね。しかしクライマックスの鉄塔シーンにはなかなか惹き込まれました。いろいろ悪評も聞きますが、悪くないじゃん。一番の見所はエンドロールでしょうか。これ最高にカッコ良いです(にこっ)

 2006年日本製作
監督:堤幸彦
脚本:高山直也
撮影:唐沢悟
音楽:配島邦明
音楽プロデューサー:北原京子
エンディングテーマ:石野卓球『SIREN』
出演:市川由衣
    森本レオ、田中直樹
    阿部寛、西田尚美
    松尾スズキ、嶋田久作
    高橋真唯、西山潤

フェミニズム的にはどうなんだろ?

2008年06月28日 | movie
ポイント45<フォーティファイブ>

日活

女の武器は45口径(ポイント45)より危険。

レンタル店に並んでいたDVDのパッケージがカッコ良くてね~。でもなんとなく借りずにいた作品がTVにかかるというので観てみました。『バイオハザード』シリーズ『ウルトラヴァイオレット』のミラ・ジョヴォヴィッチ主演なので大いに期待していたのですが・・・イマイチでしたね。ノワールっぽい演出は好み。しかしサスペンス感が殆ど感じられない。しかしミラが出てればいいかな、と。自らの美貌と肉体を武器に復讐の牙を剥くヒロインは時にハッとさせられるくらいにカッコ良く綺麗なのですが、DVシーンは見たくなかった。暴力に屈し泣く彼女はちょっと違う。もちろん演技であってもイメージが・・・ほら、ね(笑) それと、彼女は脱がない方が、セクシーじゃないかな。。。

 2006年アメリカ製作
原題:.45
監督:ゲイリー・レノン
脚本:ゲイリー・レノン
音楽:ジョン・ロバート・ウッド
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
    アンガス・マクファーデン、スティーヴン・ドーフ
    アイシャ・タイラー、サラ・ストレンジ、ヴィンセント・ラレスカ

オフィシャル・サイト
http://www.point45.jp/

ツッコミ系ジェットコースター・スリラーかな(笑)

2008年06月15日 | movie
エクスクロス 魔境伝説

エイベックス・エンタテインメント

足を切り落とされるぞ!

人里離れた温泉地にやって来た2人の女子大生:しよりと愛子。失恋傷心のしよりを親友の愛子が温泉旅行に誘ったのだ。しかし、些細なことでケンカしてしまいます。結局独り夜を迎えることになったしよりだったが、見知らぬ男から「今すぐ逃げろ、足を切り落とされるぞ」という警告の電話が入るのです。

時間軸を弄った展開で見せるスリリング・ホラーっぽく始まりますが、ジャパニーズ・ホラーの湿度はなく“欧米か!”とツッコミを入れたくなるような作品です。いえ、中盤まではけっこう怖いんですよ。悲鳴を上げながら逃げ惑う松下奈緒さんのホラー・ヒロインぶりは悪くない。むしろハマリ役。しかし鈴木亜美さんのキレ演技がなんだか可笑しくてね~。そうか、監督は『バトル・ロワイアル II~鎮魂歌(レクイエム)~』の深作健太氏だった、と。なるほどバトル・アクションになるわけだ(笑) いいじゃん! アクション、カッコイイよ亜美さん。そのお御足にも目はいってしまいますが(笑) それ以上に大暴れするのが小沢真珠さん。怖いことは怖いのですが・・・面白すぎです。ここまでやるのか、と。これぞホラーのお約束ですよね。

2転3転するお話もクライマックスのドタバタで収束するのだから。挙句、ちゃんとオチまでつけてくれるしね。B級感を求めポップコーン頬張りながらツッコミ入れながら観ることをお薦めします。けっこう、嫌いじゃない自分に(にこっ)

 2007年日本製作
監督:深作健太
アクション監督:横山誠
原作:上甲宣之『そのケータイはXXで』(宝島社刊)
脚本:大石哲也
撮影:小松高志
音楽:池頼広
主題歌:Aly&AJ『こわれそうな愛の歌』
出演:松下奈緒、鈴木亜美
    中川翔子、小沢真珠
    池内博之、岩根あゆこ

オフィシャル・サイト
http://xx-movie.com/

「愛だよ、愛」

2008年06月14日 | movie
彩恋 SAI-REN

東宝

青春に問題アリ!?

『ハチミツとクローバー』の関めぐみ、『スウィングガールズ』の貫地谷しほり、『フラガール』の徳永えり。注目株の3女優共演です。

そろって片親だけという共通点はあるものの3人3様な仲良し3人組の女子高生を主人公に描く青春ラブ・ストーリー。一番大人っぽく恋愛経験も豊富なナツは恋人から一方的にフラれます。シングルマザーで未婚の母と暮すココは、男嫌いな姉御タイプ。関西から越してきたマリネは父親に男手ひとつで育てられたおっとりタイプの純情派。それそれが本人にとっては大事件である自分の恋愛や、優しい家族について泣いたり、はにかんだり、強がったり、落ち込んだり。これがリアルな女子高生かどうかは別として非常に面白く観ました。群像的な描き方なので大きなクライマックスは無いけど、幾つかのエピソードが静かなる感動を届けてくれます。

そしてフラワーカンパニーズ、くるり、SINGER SONGER、スキップカウズ、GOING UNDER GROUNDらの青春ロックと、銚子電鉄の沿線風景。見所がたくさんありますね(にこっ)

 2007年日本製作
監督:飯塚健
脚本:飯塚健
撮影監督:小川真司
音楽:神津裕之
出演:関めぐみ、貫地谷しほり、徳永えり
    細山田隆人、小林且弥、松川尚瑠輝
    市川春樹、木村公一、今村佳代
    夕日ちづる、橘ゆかり
    高杉亘、奥貫薫、温水洋一
    国分佐智子(特別出演)
    きたろう

オレンジマーブルフーセンガム

2008年06月10日 | movie
ちーちゃんは悠久の向こう〈通常版〉

ポニーキャニオン

 死んでも、終わらない恋──

高校に入った今も大の仲良しである幼なじみのちーちゃんとモンちゃん。オカルト好きなちーちゃんに引きずられる形で最初は嫌々ながらも学園の七不思議めぐりに付き合うモンちゃんだったが・・・ってお話。

タイトルだけでネタバレしてない? って思っていたらやっぱり大ネタはバレバレでした。伏線も解り易すぎるものばかり。そういう意味では面白さが半減してしまいましたけど主演の2人がキラキラしているので切ない青春ファンタジーとして楽しめました。ただ、武藤先輩の扱いがちょっと惜しかったな。オチへのアイディアとしては面白いなと思ったのですけど、もうちょっと上手い見せ方があったのではないかな。

『バッテリー』に続く出演の林遣都クン。内面演技がまた難しい作品でしたが、頑張りました。仲里依紗ちゃん演じるちーちゃんとのカップルがじつに微笑ましく、終盤の走るシーンも見せ場の1つでしたね。

本編を観た後、特典映像の予告編を観たのですが、思い切りネタバレしてましたね。そうか、ネタバレでも良かったんだ(笑)

 2007年日本製作
監督:兼重淳
原作:日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』(新風舎刊)
脚本:山室有紀子、兼重淳
撮影:伊東伸久
音楽:Di'LL
音楽プロデュース:長岡和弘
主題歌:『空に光クローバー』奥華子
出演:仲里依紗、林遣都
    高橋由真、波瑠、奥村知史
    植松孝行、兼子舜、小野まりえ
    霧島れいか、中山祐一朗
    永山菜々、飛田光里
    堀部圭亮、西田尚美

オフィシャル・サイト
http://www.chiichan.net/

もっと笑顔を。

2008年06月07日 | movie
スマイル 聖夜の奇跡

ポニーキャニオン

本当の奇跡は、一番最後にやってくる…。

子供達が頑張っている映画が好き、ってこのブログでも散々書いてきた事ですが、この作品はそんな僕の好みのど真ん中に嵌りました。プロのタップダンサーになる夢に破れ、北海道に帰って来たお調子者の主人公:修平はひょんなことから弱小アイスホッケーチームを率いる破目になります。ホッケー未経験の彼とチームの少年たちとの心の交流をさわやかに綴るスポーツ・ムービー。

もう、『がんばれ! ベアーズ』とか『とべないアヒル』まんまの設定とベタな展開。少年少女たちのキャラとか、それぞれが抱える悩みや家族との関係なんかも非常に解りやすく画になっていますね。元タップダンサーという経験を生かした独特な練習指導や試合メイクがユニーク。CGを交えながらの試合シーンもカッコ良い。氷上を滑走するカメラ・アングル。臨場感がもの凄いよ。陣内監督らしいギャグや、豪華なカメオ出演俳優さんにもニコニコ。文句の付けようがないです。もちろん音楽もゴキゲン。Tレックスには大喜び、クリスマス・ソングの演出には感動。さすが陣内監督。明日はサントラCDを探しに行きましょう。

チームのエース:昌也少年とフィギュアの少女:礼奈と淡い恋心あたりのお話が軸となってお話は進みますが、この展開もじつにベタ。しかし笑って、泣いて、感動できるエンタテイメント作品としては、どんな世代の人でも楽しめる楽しい作品になっていると思いますね。ホント大好き。『ロッカーズ!』といいこの作品といい陣内監督はホントボクのツボを突いてくれます。

 2007年日本製作
監督:陣内孝則
製作:亀山千広、杉田成道
   島谷能成、秋山創一
企画:大多亮
原作:陣内孝則『スマイル 聖夜の奇跡』(幻冬舎刊)
脚本:陣内孝則、金子茂樹
撮影:村埜茂樹
音楽:菅野祐悟
主題歌:『Wonderland』レミオロメン
出演:森山未來、加藤ローサ
    田中好子、高樹沙耶、森公美子
    松重豊、モロ師岡、RIKIYA
    佐藤二朗、原田夏希
    綿貫智基、岡本杏理
    谷啓、坂口憲二
    塚本高史(友情出演)
    玉木宏(友情出演)
    飯島直子(友情出演)
    原沙知絵(友情出演)
    佐藤浩市(友情出演)
    寺島進(友情出演)

オフィシャル・サイト
http://www.go-smilers.jp/


お散歩って楽しい?

2008年06月01日 | movie
一度だけエッチした友達が自転車押してやってくる。
毎週、毎週、やってくる。


休日ごとに近所のお散歩を楽しむ小春とナベ。2人は友達以上、恋人未満。夏の日差しを受け、今日も2人はお散歩に出かけます。歩きながら続く、とりとめの無い他愛も無い会話。しかしその日のお散歩はちょっとだけスリルを孕んでいた。ややネタバレになりますが、こういう関係についてナベは不安と不満を持っていて、小春が本当のところ自分の事をどう思っているかを知りたいのです。

ハンディ・カメラでの撮影とリリカルな音楽。スローでささやかなラヴストーリィかと思いきや、内なる心の声を発する事によってセツナイ想いを受け止めたり、穏やかな関係に不協和音が響いたりするのです。ドキュメントふうな演出なので尚更リアルな気持ちをぶつけられた感じです。

基本的に散歩はしない僕です。しないと言うか出来ないと言うか。目的の場所に近づく為に歩くのは全然平気なのですが、ふら~っと宛もなくって歩き方が解らないんでしょうね。そういう意味では散歩の楽しさを知らないので、損をしているのかもしれません。独りで散歩は出来そうにないので、この作品のように散歩に付き合ってくれる人がいればいいんだよ、きっと。。。

 2005年日本製作
監督:松田彰
撮影:飯野歩
音楽:斉藤哲也
出演:村田牧子、鍋山晋一

オフィシャルサイト
http://tabenomati.main.jp/koukai/osanpotop.html


突然現れた元カレの幽霊に翻弄される女性をコミカルに描いた、ハートウォーミングなゴースト・ストーリー『冬の幽霊』もなかなか面白かったです。想う気持ちが懸命なほど、そこにドラマは生まれるのですね。村田牧子さん、ユニークな女優さんです。ふわっとした感じなのにリアルな印象でした。

 2005年日本製作
監督:松田彰
撮影:松田彰
出演:村田牧子、多智花孝彰
    最上沙和子、加藤大我、市川貴代花

オフィシャルサイト
http://tabenomati.main.jp/koukai/fuyutop.html

お散歩/冬の幽霊

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