「デラシネのイメージがある」
とある友人がそう言ってくれたのは何年前だっただろうか。
音楽の話で盛り上がるが大好き。同じ趣味ならなおさら。
好きな映画が共通していなくても、キラキラな会話が出来ると嬉しい。
仕事の話でも愚痴でなけりゃ大丈夫w
大好きなモノだけに囲まれて生活しているつもりでも、
現実とそれなりに折り合いをつけたり、時には流されたりしながらの毎日。
嫌な出来事や考えたくない事を無視したり後回しにしたり。
基本的にはコミュニケーションに自信が無かったりするので、
人付き合いが面倒くさいな、なんてつい考えてしまうのですが、
かといって自分の世界にだけ入り込んでしまう勇気(?)もない。
正直に書くと最初はこの重たいお話がちょっと苦痛だった。
久々に観たリヴ・タイラーがやっぱりきれいだったり、
ブルース・スプリングスティーンやプリテンダーズ、
そしてブルックスの映画が流れていても素直に楽しめる感じでは無かった。
なぜだろう?
映画の雰囲気としては嫌いじゃないはずなのにね。
それは自己分析すると、真剣にのめり込み過ぎたんじゃないかと。
漂流しているが如く立ち乗りスクータでNYを彷徨うアダム・サンドラーだったり、
彼を心配することによって、自分を取り戻すドン・チードルだったり、
彼らの中に確かに僕がいたような気がします。
あまり自己分析し過ぎるとナーバス・ブレイクダウンしそうなので深入りしませんけど、
「人とのコミュニケーションが大事」という当たり前のことが、
押しつけがましくなく画かれている素適な映画だと思います。
一番痛いところを突かれた気もしますがwww