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ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

本日の映画『この胸いっぱいの愛を』@レンタルDVD

2006年05月04日 | movie
もし、人生でひとつだけやり直すことが出来るなら・・・

『黄泉がえり』塩田明彦監督&スタッフが梶尾真治の著書『クロノス・ジョウンターの伝説』の中の一篇「鈴谷樹里の軌跡」を大胆に脚色し映画化した作品。原作とは全くの別物と考えるべきなのでしょう。登場人物の名前くらいにしか原型は認められません。しかし、これはこれでしっとりとした、それでいてSFマインドのしっかりとした映画に仕上がっていますね。

出張で小学生時代を過ごした北九州・門司を訪れた主人公の鈴谷比呂志。彼はそこで郷愁に浸るのですが、ふと1人の少年に出くわす。彼はなんと、“ヒロ”と呼ばれていた20年前の自分だった。比呂志は知らぬ間に1986年にタイムスリップしていたのだった。20年前にタイムスリップした彼が叶えられなかった願いを果たす為に、憧れ、思い焦がれていた和美ねえちゃんの命を救おうと奔走するドラマを主軸にし、同じくタイムスリップした人々の姿と心残りだった思いをオムニバス的にも描くファンタジー。この脇のお話一つ一つがなかなか心にきます。クドカンを始めとする演技者も上手いしね。

コンサートのシーンにはさすがにホロリときましたが、あのエンディング・シーンはいったい何だったのだろう? ここだけが最後に引っ掛かりましたけど内容的には楽しめました。そしてキャラメルボックスの坂口理恵さん、脇ですが目を惹く演技でしたね。彼女を観ていると、ついニコニコしてしまいます。

この映画のノベライズを梶尾真治氏が自ら書いています。こちらもけっこうお薦めだったりします(にこっ)


 2005年日本作品
監督:塩田明彦
原作:梶尾真治 『クロノス・ジョウンターの伝説』(朝日ソノラマ刊)
脚本:鈴木謙一、渡辺千穂、塩田明彦
撮影:喜久村徳章
音楽:千住明
 
出演:伊藤英明、ミムラ
    勝地涼、宮藤官九郎、吉行和子
    愛川欽也、富岡涼、臼田あさ美
    坂口理恵、ダンカン、金聖響
    古手川祐子、中村勘三郎[18代目]、倍賞千恵子

本日の映画『容疑者 室井慎次』@レンタルDVD

2006年05月03日 | movie
He's black?
彼はシロか、クロか?


『交渉人 真下正義』に続く『踊る大捜査線』シリーズからのスピンオフ企画第2弾。今作では柳葉敏郎演じる室井慎次管理官を主演に据え、容疑者として逮捕されてしまった室井が、警察庁と警視庁との対立にも巻き込まれ、追い詰められていくさまがハードなタッチで描かれています。そして室井の秘められた過去も・・・。

本来スピンオフとはこういう作品を言うのではないかな。『踊る~』シリーズとはテンポもカラーも違いますが、室井管理官というキャラの持つイメージだと、こんな渋い作品が出来上がるのです。語らないキャラの室井。相変わらず眉間に皺をよせての表情演技は、映画枠だからこそ引き立つのかもしれませんね。

室井の弁護に当たる若き女性弁護士に田中麗奈。対するは警察の不正を暴くと意気込み追及の手をゆるめない弁護士:灰島に八嶋智人。そして現場となる新宿署の刑事に哀川翔。みんなキャラが立っていますね。この辺はやっぱりこのシリーズの醍醐味なのでしょう。法廷劇としてのオチはややチープな印象もありますが面白い事には変わりありません。監督はシリーズの脚本を手掛けてきた君塚良一氏。監督作としては2作目らしいですね。


 2005年日本作品
監督:君塚良一
製作:亀山千広
脚本:君塚良一
撮影:林淳一郎、さのてつろう
美術:増本知尋
編集:菊池純一
音楽:松本晃彦
 
出演:柳葉敏郎、田中麗奈
    哀川翔、八嶋智人、吹越満
    柄本明、佐野史郎
    北村総一朗、小野武彦、斉藤暁
    真矢みき、筧利夫

本日の映画『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』@WOWOWtv

2006年04月22日 | movie
30日以内に結婚しないと、女王になれません。

平凡な少女が突然小国のプリンセスとなってしまう騒動を描いた「プリティ・プリンセス」の続編。めでたくプリンセスとなったヒロイン:ミアに、今度は30日間で結婚相手を見つけなければならいという試練が待ち受けていた。主演は引き続きアン・ハサウェイです。

架空のジェノヴィアという王室国家のプリンセス物語。ディズニー製作のロマンティック・コメディなのですが・・・これがけっこう薄っぺらい印象のお話。まさに夢物語なシンデレラ・ストーリー。しかし前作同様にキュートなハサウェイの魅力が存分に発揮されていて、アイドル映画として楽しむ事をお薦めします。見所はパジャマ・パーティでのジュリー・アンドリュースの歌声でしょうか。

 2004年アメリカ作品
原題:THE PRINCESS DIARIES 2: ROYAL ENGAGEMENT
監督:ゲーリー・マーシャル
製作:デブラ・マーティン・チェイス
    ホイットニー・ヒューストン
    マリオ・イスコヴィッチ
脚本:ションダ・ライムズ
撮影:チャールズ・ミンスキー
音楽:ジョン・デブニー

出演:アン・ハサウェイ、ジュリー・アンドリュース
    ヘクター・エリゾンド、ジョン・リス=デーヴィス
    ヘザー・マタラーゾ、クリス・パイン、レイヴン

本日の映画『ベルリン・フィルと子供たち』@WOWOWtv

2006年04月20日 | movie
ぼくたちは、リズムになる。

「子どもたちに、もっとクラシックの楽しさを感じてもらいたい――」ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督で首席指揮者のSir.サイモン・ラトルの呼び掛けによって発足したベルリン・フィルの新たな活動プログラム。その最初の大きな取り組みが、この「ダンスプロジェクト」でした。それは、ベルリン在住の普通の子供達が、ベルリン・フィル演奏の下、バレエの名曲【春の祭典】を踊るというもの。こうして、出身国や文化の異なる子どもたち250名が集められ6週間に及ぶ猛練習が始まるのです。何人かのダンス経験者を含んではいても、クラシックにもモダン・バレエにも無縁だった子供たちは練習にも無気力。それでも、振付師による熱心な指導の下、彼らは次第にダンスに打ち込んでゆく。そんなやや年長の1クラスの子供達を中心にしてフィルムに収めたドキュメンタリー映画です。

とにかく子供達を集中させるどころか、静かにレッスンを始めることから始めなくてはならない状況。ダンスをする為という目的を持って集まってきた子供達であっても、みんな不安や自信の無さが如実に身体に伝わり、ついお喋りをしたりふざけたりしてしまいます。音楽、ダンスに取り組む温度の違いもそれぞれ。しかし振り付けの担当教師の真摯な取り組みが子供達の内に秘めた力を引き出してゆく。何人かの子供たちの生活や環境にも触れながらのレッスン模様と、あえてプロとして子供たちと共演する為にリハーサルを続けるベルリン・フィルの面々。

本番前、最後のリハーサル・シーンが好きです。心地良い緊張感、上向きのアドレナリン。みんながみんな、キラキラした瞳をしています。そしてベルリン・アリーナでの本番の終わった後に始めて味わう達成感が観ているこちらにも伝わってきました。上質のドキュメンタリーです。また映画にすることに意味がある作品なのかもしれません。面白かったです。

最後に・・・
「音楽にはもっと可能性がある。意味を持ち、人々の役にも立てる。その1つとして、音楽にできるのは人々を分断するのではなく、1つにすることなんだ」―――Sir.サイモン・ラトル


 2004年ドイツ作品
原題:RHYTHM IS IT!
監督:トマス・グルベ、エンリケ・サンチェス・ランチ
撮影:レネ・ダメ、マルクス・ウィンターバウアー
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー『春の祭典』
 
出演:250名のベルリン在住の子供たち
    ロイストン・マルドゥーム(ダンス・ユナイテッド振付師)
    スザンナ・ブロウトン(共同振付)
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    サイモン・ラトル(指揮)

本日の映画『Ray/レイ』@WOWOWtv

2006年04月16日 | movie
レイ・チャールズ――音楽、恋、そして人生。彼は、生きること全てにおいて<天才>だった。

盲目のハンデを背負いながらも“ソウルの神様”と呼ばれたミュージシャン:レイ・チャールズ。でもその激動の人生は意外と知らない事が多い。彼がいつから、どうして視力を失ったのかとか僕も知りませんでしたから。幼い頃の失明、家族との関係、音楽に才能を見せながら麻薬に溺れた素顔、そして彼を愛した女性たち・・・。一時、どん底を体験する彼を立ち直らせたのは厳格で思慮深い母親との思い出でした。印象的に挿入される幼少期の頃のシーンがいいですね~。そしてミュージックと奥さんの存在。彼は“音楽の天才”ではなく音楽そのものなんですよね。

こんな事を書くのは初めての事なのですけど、ことアーティストに関してはその作品が素晴らしければ、普段の素行がスキャンダラスなものであろうと構わないと思っているのは僕だけじゃないでしょう。関係ないけど最近のマイケル・ジャクソンが叩かれるのはアーティスティックな事をしていないから。とても残念な事だと思います。この伝記作品はやや優等生的な出来上がりなので実際のレイ・チャールズはもっと破天荒だったかもしれません。それでも僕は『ウィ・アー・ザ・ワールド』のレコーディング時のメイキングでの彼の一言が忘れられません。録音時に画を撮っていたカメラマンが雑音を出してプロデューサーのクインシー・ジョーンズが怒鳴ったとき、レイ・チャールズは「そんなに怒るなよ、クインシー」ってあの笑顔で場の雰囲気を和らげたのです。ライブ・エイドの頃ですから、TVで観たのは’85年の事ですね。あの日から僕はレイがけっこう好きです。

『愛と青春の旅だち』『ホワイトナイツ 白夜』のテイラー・ハックフォード監督や、チャールズ役のジェイミー・フォックスは、チャールズが04年6月10日に他界するまで交流があったそうです。映画で使用されている音源はチャールズ本人の歌声が多いのですけど、フォックスが渾身で熱唱を再現していて本当に熱いエネルギーを感じます。この作品の2時間半は長く感じませんでした。やはり主人公が見知ったミュージシャンだったからでしょうか。


 2004年アメリカ作品
原題:Ray
監督・原案:テイラー・ハックフォード
脚本:ジェームズ・L・ホワイト
撮影:パヴェル・エデルマン
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:ジェイミー・フォックス、クリフトン・パウエル、ハリー・レニックス
    リチャード・シフ、アーンジャニュー・エリス、シャロン・ウォーレン
    カーティス・アームストロング、レジーナ・キング



本日の映画『アビエイター』@WOWOWtv

2006年04月16日 | movie
すべての夢をつかんだ時、いったい何が見えるのだろう。

 =ストーリィ=
父親から莫大な遺産を相続したヒューズは1927年、その遺産を注ぎ込み自身の初監督作「地獄の天使」の撮影に熱中します。作品の完成は1930年まで遅れてしまうが、興行は大ヒット。ハワードは一躍ハリウッド・セレブの仲間入りを果たします。やがて、人気女優キャサリン・ヘプバーンと出会い、2人は恋に落ちる。彼はその後も次々とヒット作を生み出す一方、航空会社TWAを買収し、自らの操縦で世界最速記録を次々と更新するなど、大空への夢も実現させていく。こうして順風満帆な人生を謳歌するハワードだったが・・・。

レオナルド・ディカプリオが、伝説の大富豪ハワード・ヒューズの波乱に富んだ半生を体当たりで熱演した伝記ドラマ。その常軌を逸した完璧主義者ぶり、女優たちとのスキャンダル、飛行機への異常な傾倒、異常なまでの潔癖症など、奇人とも呼ばれるようなヒューズ像をディカプリオは頑張って演じていますね。しかし彼の演技を見ていつも思うのはちょっと表情が乏しいかな、ってこと。キレ演技は彼らしいのですけど。

しかしこの映画での殆どのエピソードが事実らしいので、さすがハリウッドのスケールは桁外れなんだな、と感心(笑) こんな男が本当にいたんだな~と。クラシック映画がお好きな方々にも楽しめるのではないでしょうか。ケイト・ブランシェットが演じるキャサリン・ヘプバーン 、ケイト・ベッキンセイルが演じるエヴァ・ガードナー、魅力的なその演技に魅せられてしまいます。しかしスコセッシ監督、ちょっと長くないか~^^;


 2004年アメリカ
原題:The Aviator
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:ハワード・ショア
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、
    ケイト・ベッキンセール、ジュード・ロウ
    アレック・ボールドウィン、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ


本日の映画『Mr.&Mrs. スミス』@レンタルDVD

2006年04月09日 | movie
一瞬で恋に落ちた、ふたり。おたがい、その正体は秘密。

壮絶なる夫婦ゲンカ勃発! 殺し屋というお互いの素性を隠したまま結婚した2人に訪れる夫婦生活の危機。疑心暗鬼になりながら、互いを探り合うスミス夫妻。そして正体がバレた途端に撃ち合い、殴り合いの熾烈な攻防の連続。銃撃バトル、大爆破、カーチェイスなどド派手なアクションのオンパレードなのですが、画質がちょっと乾いていて如何にもなハリウッド作品とはちょっと印象が違いました。

とにかく強すぎ、カッコ良過ぎなアンジェリーナ・ジョリーとなんだか可愛いブラッド・ピットのコンビで大ヒットした作品。アダルトなジョークも交えながらのコメディ仕様となっているので、ある意味安心して観る事が出来ます。お話的にはツッコミ満載なのですが、何も考えずスッキリとアクションを楽しみましょう。しかし何度も書きますが、2人は強すぎです。コマンドーかと思っちゃったよ(笑)

 2005年アメリカ作品
原題:MR. AND MRS. SMITH
監督:ダグ・リーマン
製作総指揮:エリック・フェイグ
脚本:サイモン・キンバーグ
撮影:ボジャン・バゼリ
音楽:ジョン・パウエル
 
出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー
    ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ
    ケリー・ワシントン、キース・デヴィッド
    クリス・ワイツ、レイチェル・ハントリー、ミシェル・モナハン

本日の映画『ティム・バートンのコープスブライド』@レンタルDVD

2006年04月08日 | movie
ホネまで愛してくれますか?

舞台は19世紀ヨーロッパのとある小さな村。結婚を間近に控えた青年ビクターは、結婚式の練習のつもりで森の小枝に結婚指輪をはめ、誓いの言葉を述べます。ところがそれは本物の人骨! 突然地面から白骨化した死者の花嫁が現われ、恐れおののくビクターを強引に死者の世界へと連れ去ってしまうのです。彼女はこの世に未練を残し亡くなった花嫁で、ビクターの言葉にその救いを求めたのです。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のティム・バートン監督が、ロシアの民話を題材に描くダーク・ファンタジー・ラブストーリー。如何にも、なバートン流ストップモーション・アニメの傑作なのですが、お話が意外と普通。その分、死者の花嫁の気持ちにシンクロ出来ると、これがなかなか切ない物語なのです。彼女は傷のある青ざめた顔、片腕と片足はもう白骨化してるのに、なんか可愛いのです。ビクターの地上界でのフィアンセの影に嫉妬したり、自分が死者である事を嘆いたり、表情の少ないアニメでも彼女の心情が痛いほど伝わってきます。そして、エンディングの美しい展開に思わず拍手したくなったのは僕だけでしょうか。


 2005年イギリス作品
原題:CORPSE BRIDE
監督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン
製作:アリソン・アベイト、ティム・バートン
脚本:パメラ・ペトラー、キャロライン・トンプソン
    ジョン・オーガスト
撮影:ピート・コザチク
音楽:ダニー・エルフマン
 
声の出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター
      エミリー・ワトソン、トレイシー・ウルマン
      ポール・ホワイトハウス、アルバート・フィニー
      クリストファー・リー、ダニー・エルフマン

本日の映画『スチームボーイ』@WOWOWtv

2006年03月21日 | movie
僕は、未来を、あきらめない。

 =ストーリィ=
舞台は世界初の万博開催を控えた19世紀のロンドン。発明一家スチム家に生まれた少年レイのもとに、科学者である祖父から不思議な機械球が送られてきます。その直後、彼の家には米国オハラ財団を名乗る怪しい男たちが現れ、レイは球を持って逃げ出す羽目に陥る。その球、超高圧の蒸気を高密度で封じ込めた“スチームボール”こそは、レイの父と祖父との研究によって作り出された奇跡の発明だった。レイは、財団のもとでスチームボールを兵器に応用しようとする父と、それを阻止しようとする祖父との争いに巻き込まれてゆきます。

『AKIRA』の大友克洋監督が実に製作期間9年、総製作費24億円を投じて手掛けた待望の長編第2作目。レトロ・フューチャーな蒸気機関にニコニコしながらもアニメーション特有の派手なアクションが小気味良いアドベンチャー作品です。そして主人公の声を担当する鈴木杏ちゃん、ヒロイン役の小西真奈美さんという声優を務めた2人の女優さんの熱演も見所(聞き所)。でもキャラ的にはちょっと薄いかな。その分メカを楽しみましょう。

いえ、単に好きなんですよ。『ワイルド・ワイルド・ウエスト』とか『スカイ・キャプテン』とか(にこっ)


 2004年日本
監督:大友克洋
脚本:大友克洋、村井さだゆき
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー

声の出演:レイ/鈴木杏
     スカーレット/小西真奈美
     ロイド/中村嘉葎雄
     アルフレッド/寺島進
     エディ/津嘉山正種
     ロバート/児玉清
     デイビッド/沢村一樹
     サイモン/斉藤暁

本日の映画『8月のクリスマス』@レンタルDVD

2006年03月19日 | movie
君は神様がくれた最高のプレゼントでした。

 =ストーリィ=
小さな写真館を営む寿俊は、実は病魔に侵されており、死の瞬間が確実に迫っていた。それでも彼は、誰にも打ち明けることなく、自らの運命を受け入れて残された時間を静かに暮らしていこうと決めていた。ある日、臨時教員をしている由紀子が写真館を訪れます。度々写真館を訪れるようになった彼女と他愛ない会話を楽しむ寿俊。いつしか、2人は互いに惹かれ合うようになるのだったが、寿俊は自分の気持ちを伝えることをしません。

ハン・ソッキュ、シム・ウナ主演の韓国映画『八月のクリスマス』を山崎まさよしの主演でリメイク。オリジナルも以前に観ているのですが印象はちょっと薄いかな。雰囲気は嫌いではなかったけれど。そして今回のリメイク。あちこちで散々書いていることですが、人の死によって涙を誘うとか、感動を獲るタイプの安易なエンタテイメントがあまり好きではなく、実際に心を動かされることも少ないのですが、この作品は人死にを過剰に扱っていないところに好感を持ちます。平穏な暮らしの美しさ、写真館を訪れる人たちとの温かなエピソード、そして人を愛する切ない想いの詰まったこの作品は、ある種のリアルを感じさせてくれます。

一見地味で淡々としたこの作品の魅力は主演:山崎まさよしの演技と音楽。かれの優しさを堪能出来る映画です。長編映画の主演は『月とキャベツ』(これもお気に入りでよくDVDを観る作品です)以来になるのでしょう。もちろん『恋は五・七・五』で魅力的な演技を見せた関めぐみさんの共演ということで好意的に観てしまうのは仕方ないかな。彼女のきらきら輝くような演技が僕にも眩しく、近々公開の『ハチミツとクローバー』での鉄人山田がますます楽しみになってきました。


 2005年日本
監督:長崎俊一
プロデューサー:小松万智子、千村良二
脚本:長崎俊一
撮影:長田勇市
音楽:山崎まさよし
 
出演:山崎まさよし、関めぐみ
    井川比佐志、西田尚美、大倉孝二
    戸田菜穂、大寶智子、草村礼子
    野口雅弘、諏訪太朗

本日の映画『コラテラル』@WOWOWtv

2006年03月12日 | movie
その夜は、いつものように始まった…

 =ストーリィ=
LAでしがないタクシー運転手をしているマックスは、ある夜アニーという女性検事をダウンタウンまで乗せた直後、謎めいた男:ヴィンセントを乗せます。ヴィンセントはマックスに高額の報酬でその夜一晩、自分の専属運転手になることとタクシーを借り切ることを依頼。直後、ヴィンセントは最初の目的地で、いきなり人を殺す。ヴィンセントの正体は、麻薬組織からLAに住む5人の殺害を請け負った、プロの殺し屋だったのだ。

トム・クルーズが演じる銀髪の非情な殺し屋がけっこうカッコ良い。宣伝とかでは悪役に挑戦、なんて書いてありましたが、決してヒールではありませんね。もちろんトムなのでアクションは文句無く素晴らしいです。しかし『Ray/レイ』で映画賞の主演男優賞を総ナメにしたジェイミー・フォックスとの緊迫感あふれる演技対決が見所でしょう。導入部でのタクシー運転手と女性検事のやりとりがとても雰囲気が素敵で、そんな中現れるクルーズ。途中からは普通のハリウッドのサスペンスになってしまったのがちょっと残念だったかな。照明とカメラ・ワークはクールで、正にマイケル・マン監督です。

 2004年アメリカ
原題:Collateral
製作・監督:マイケル・マン
撮影:ディオン・ビープ、ポール・キャメロン
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、
    ジェイダ・ピンケット=スミス

本日の映画『リンダ リンダ リンダ』@レンタルDVD

2006年02月26日 | movie
高校生活 最後の文化祭――。
ただ、何かを
刻みつけたかった。

女子高生がブルーハーツ。
ボーカルは韓国からの留学生!?


 =ストーリィ=
とある地方都市にある芝崎高校。文化祭を翌日に控え、恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。ギタリストが指に怪我をしたことから、バンドは空中分解。3日後に迫る文化祭で何を演奏するかどころか、プレイするかどうかもままならない状況。困った3人は、オリジナル曲を断念、コピーをすることに決めた。曲はブルーハーツ! そして韓国人留学生ソンをバンドに引き入れて練習を開始するのですが・・・。

女子高生と音楽、文化祭のステージを目指して悪戦苦闘なお話。って書くというとついつい『スウィングガールズ』と比較されるかもしれませんね。でも、基本的にはコメディじゃないので、リアルな女の子たちの姿をそのまま画いた青春ストーリィです。お話もキャラも、無理な演出を加える事無く、本当の意味でのリアル感を持たせていますね。その分、盛り上がりに欠けるとか、間が悪いとか好みは分かれそうですけど、登場人物たちのケンカしたり、ほのかな想いを寄せている男の子がいたりとかが、妙に雰囲気が良いのです。

韓国の若手実力派女優『ほえる犬は噛まない』のペ・ドゥナをボーカリストに据え『バトル・ロワイアル』の前田亜季、『ローレライ』の香椎由宇と、実際にバンド“Base Ball Bear”でベースを担当し、これが演技初挑戦の関根史織というメンバー。彼女らの等身大の演技が見所。そして今回レンタルDVDで観るまで知らなかったのですが、主演バンド「パーランマウム」のバンドプロデュースをムーンライダーズの白井良明が手掛けている事、そしてスコアを担当しているのがスマッシング・パンプキンズのジェームス・イハなんですね~。ちょっと嬉しかったりします。


 2005年日本
監督: 山下敦弘
プロデューサー: 根岸洋之、定井勇二
脚本: 向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
撮影: 池内義浩
音楽: ジェームズ・イハ
主題歌: ザ・ブルーハーツ  『終わらない歌』
 
出演: ペ・ドゥナ (Vocal)
    前田亜季 (Drums)
    香椎由宇 (Guitar)
    関根史織 (Bass)

本日の映画『サマータイムマシン・ブルース』@DVD

2006年02月24日 | movie
BACK TO THE 昨日!!!
タイムマシン ムダ使い


 =ストーリィ=
とある大学の夏休み。遊んでばかりの自称「SF研究会」の連中は部室のクーラーのリモコンを壊してしまい、もうダラダラの暑~い夏。ところがいきなり現れたタイムマシン。「じゃ、いつに行く?」軽いノリのまま、昨日へ戻り壊れる前のリモコンを取りに行こうと(笑) だけど・・・過去が変わっちゃって、いいの? 

『踊る大捜査線』シリーズや『スペーストラベラーズ』の本広克行監督が、新進気鋭の劇団「ヨーロッパ企画」のヒット舞台を映画化したSF青春コメディ。SFを全く理解していないSF研のメンバーが引き起こすドタバタなタイムトラベルがホントにB級なんだけど面白いのです。もちろんあちこちにこれでもかと伏線が敷かれ、タイムパラドックスものとしてもちゃんと仕上がっている所がやっぱり本広監督だな~と感心さえしてしまいます。

主人公を演じるのは瑛太なのですが、SF研の連中がみんなキャラ立っているので群像劇、って感じ。そして瑛太クンは爽やかですね。でも主人公立場になって感情移入するとあまりのドタバタぶりにアタマにくるかもしれません。そういう楽しみ方も出来ます。オリジナルが舞台と言う事なのでその勢いと、映画ならではの静の部分が見事に相まって不思議な感覚に陥ってしまいます。タイムマシンの何だかガラクタ的な姿も映画の印象を決定付けているようです。

しかしタイムマシンですよ。なにも行くのが昨日でなくても(笑) そしてイントロ部分を何気なく観ていてはいけません。というか、DVDでくり返し観て仕掛けを楽しむタイプの作品です。とにかく楽し~い。。。


 2004年日本
監督: 本広克行
製作: 堀部徹、泉英次、藤巻直哉、高野力
プロデューサー: 安藤親広
プロデュース: 本広克行
エグゼクティブプロデューサー: 阿部秀司
アソシエイトプロデューサー: 小出真佐樹
原作/脚本: 上田誠 (ヨーロッパ企画)
撮影: 川越一成
編集: 田口拓也
音楽: HALFBY
主題歌: Tommy heavenly6  『LCDD』
VE: 吉川博文
VFXディレクター: 山本雅之
照明: 加瀬弘行
装飾: 龍田哲児
美術デザイナー: 相馬直樹
録音: 芦原邦雄
助監督: 波多野貴文
 
出演: 瑛太、上野樹里
    与座嘉秋、川岡大次郎、ムロツヨシ
    永野宗典、本多力、真木よう子
    升毅、三上市朗、楠見薫
    川下大洋、佐々木蔵之介

今日の映画『キャットウーマン』@WOWOWtv

2006年02月19日 | movie
すべての女には、野生の猫が棲む。

 =ストーリィ=
巨大化粧品企業ヘデア社に勤める広告デザイナーのペイシェンス。才能はあるが内気な性格が災いし、彼女は今ひとつ能力を認められないでいた。そんなある夜、彼女は、偶然から新しい老化防止クリームの秘密を知ってしまう。そのクリームには恐ろしい副作用があった。事実を知ったペイシェンスは社の刺客によって追いつめられ、ついに殺されてしまうのですが、図らずも猫のようにしなやかな体と跳躍力を持つ“キャットウーマン”として蘇った。

『バットマン リターンズ』ではミシェル・ファイファーが演じていたキャットウーマンでしたが、ついに主役扱いでのスピンオフ・ムーヴィー。今回新たにタイトル・ロールを演じるのはオスカー女優ハリー・ベリー。露出度の高いレザー・ボンデージに身を包み、手にはムチ。まるで女王様(笑) ですが、思ったほどセクシー度は高くない印象です。彼女、2004年ラジー賞でワースト主演女優賞を受け、授賞式にも登場しているんですよね。洒落が効いてる人なんだな~。映画の中では電話をしながら部屋をネコのようにウロウロするシーンが好きです。

監督は『ヴィドック』のピトフなのですが、どうもキャットウーマンのアクションCGがゲーム画面のモーションくらいにしか見えなくて・・・(^^; カッコ良いのだけど観辛い画は好みが分かれるかもしれません。そうそう、前出のラジー賞では作品賞、監督賞、脚本賞のそれぞれで受賞。主演女優賞を含めて4冠です(笑)

 2004年アメリカ
原題:Catwoman
監督:ピトフ
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
   エドワード・マクドネル
キャラクター創造:ボブ・ケイン
原案:テレサ・レベック、ジョン・ブランカトー
   マイケル・フェリス
脚本:ジョン・ブランカトー、マイケル・フェリス
   ジョン・ロジャース
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:クラウス・バデルト
 
出演:ハリー・ベリー、ベンジャミン・ブラット
   シャロン・ストーン
   ランベール・ウィルソン、フランセス・コンロイ

本日の映画『着信アリ』日本映画専門チャンネルtv

2006年02月13日 | movie
来る。

3日後の自分からの着信。
残されたメッセージは死の予告。
あなたの携帯にも「死」が届く。


 =ストーリィ=
合コンに出席していた女子大生・由美。友人・陽子の携帯電話に不思議な着信が入ります。それは陽子自身の番号で発信され、伝言メッセージには彼女の悲鳴にも似た声が。着信は3日後の時刻。気味の悪い出来事。やがて3日後のその時刻、陽子はあのメッセージと同じ悲鳴を上げて転落死した。数日後には、同じ合コンの席にいたケンジも陽子と同様の不可解な死を遂げる。そしてその恐怖は、由美の親友・なつみの携帯電話にも及んでいた・・・。

『リング』以降のJ・ホラー、身近なツールとなった携帯電話に都市伝説的ホラーを交えながらの演出が見所なのでしょう。そして幼児虐待というシビアなキーワードといい、途中TV局を舞台にする辺りが原作・企画の秋元康氏らしいです。個人的には何気ないシーンですが爪切りが一番怖かったかな。そこも含めて音には敏感に反応してしまいました。今回はヘッドフォンをかけてTVを観ていたんですよ。効果音、音楽がけっこう凝っています。

主演の柴崎コウさん、頑張っていましたね。絶叫顔がちょっと笑っている様に見えることもありましたけど、ホラーもののヒロインとしてはイイ感じでした。でも、僅かな出演シーンながら場を攫うのは岸谷五郎さん。危なすぎますよ、あれは~(笑)

ラスト・シーンが妙にオシャレなので非常に好みなのですけど、ばら撒いた伏線、『着信アリ』というタイトルとは別の場所に着地している感は否めません。これでいいのでしょうか・・・。

 2004年日本
監督:三池崇史
製作:黒井和男
プロデューサー:佐藤直樹、有重陽一、井上文雄
エグゼクティブプロデューサー:大川裕
企画:秋元康
原作:秋元康
脚本:大良美波子
撮影:山本英夫
編集:島村泰司
音楽:遠藤浩二
主題歌:柴咲コウ  『いくつかの空』

出演:柴咲コウ、堤真一、吹石一恵
   岸谷五朗、石橋蓮司、永田杏奈
   井田篤、松重豊、筒井真理子