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ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

本日の映画『アイ,ロボット』@WOWOWtv

2006年02月12日 | movie
ルールは破られた、未来は守れるか。

 =ストーリィ=
舞台は2035年、ロボットが人間社会に登場し日常的にもなっているシカゴ。ロボット工学の第一人者ラニング博士の変死。自殺として処理されるがロボット嫌いのスプーナー刑事は納得が出来ず、女性ロボット心理学者カルヴィン博士とともに事件を捜査していく。

アイザック・アシモフの短編集『われはロボット』をモチーフにしたSFサスペンス・アクション。でも雰囲気はアシモフというよりもフィリップ・K・ディックのような感じでした。アイデンティティを得たA.Iという設定は今更といった印象ですけど、ウィル・スミスお得意のド派手なアクションがメインなので充分楽しむことが出来ました。それにしても主役を食う演技を見せたのがロボットのサニー。昨今のCGキャラの中では最高に素晴らしい演技をさせています。困惑し、怒り、悲しみ、そして夢を見る彼。心にヒシヒシと感情が伝わってくる。魅入られました。

しかしコンバースの2004年モデルのオールスター・ハイカットが目立っていますね~。箱から開けてちゃんと履くシーンもあり、御婆ちゃんも上司もそのシューズを褒める。スポンサー料が気になります(笑)

ちなみにアシモフによって提唱された“ロボット3原則”。
(1)ロボットは人間に危害を加えてはならない。
(2)【1】に反しない限り人間から与えられた命令に服従しなければならない。
(3)【1】及び【2】に反するおそれのない限り自己を守らなければならない。

 2004年アメリカ
原題:I, Robot
監督:アレックス・プロヤス
原作:アイザック・アシモフ(モチーフとして)
原案:ジェフ・ヴィンター
脚本:アキバ・ゴールズマン、ジェフ・ビンター
撮影:サイモン・ダガン
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、
   ブルース・グリーンウッド、チー・マクブライド 、
   アラン・テュディック、ジェームズ・クロムウェル


本日の映画『コーラス』@レンタルDVD

2006年02月06日 | movie
涙がこぼれそうなとき、歌があった。

 =ストーリィ=
1949年フランスの片田舎。“池の底”という寄宿舎に新たに舎監として赴任してきた元音楽教師のマチュー。そこでは、親をなくした子どもや、素行に問題ある子どもたちが集団生活をしていた。心に問題を抱え子共たちに、容赦ない体罰を繰り返す校長。マチューは子どもたちに本来の純粋さ、素直さを取り戻してもらおうと、合唱団の結成を決意する。やがてマチューは、問題児ピエール・モランジュが素晴らしい歌声の持ち主であることを知るのです。

合唱(コーラス)を通して心に抱えたそれぞれの問題を消化(昇華)してゆく少年たち。そして風采のあがらないが心優しい音楽教師。凝ったところの無いシンプルなお話だからこそ、観ているこちら側に伝わってくる想いがあります。本国フランスで大ヒットしたらしいですね。もしかすると実話かも、と思わせるような作品ってことは、やはり少年たちの演技を含めたすべてがリアルに感じたのでしょう。天使のような少年たちの歌声には無条件に感動しました。

製作のジャック・ペラン氏は『ニュー・シネマ・パラダイス』で映画監督になったサルヴァトーレを演じていた人。監督のクリストフ・バラティエは『WATARIDORI』の製作者。なるほどね~って感じの作品です。



 2004年フランス作品
原題:LES CHORISTES CHORISTS
監督:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン、アーサー・コーン、ニコラ・モヴェルネ 
脚本:クリストフ・バラティエ、フィリップ・ロペス=キュルヴァル 
撮影: カルロ・ヴァリーニ、ドミニク・ジャンティ 
音楽: ブリュノ・クーレ、クリストフ・バラティエ 
合唱: サン・マルク少年少女合唱団
 
出演:ジェラール・ジュニョ、フランソワ・ベルレアン
    ジャン=バティスト・モニエ、ジャック・ペラン
    マリー・ブネル、カド・メラッド、マクサンス・ペラン

本日の映画『ニライカナイからの手紙』@レンタルDVD

2006年02月05日 | movie
おかあ、いま、どこにいる?
すりきれた手紙を抱きしめ、少女は大人になる。
ニライカナイ それは沖縄に伝わる、水平線の彼方にある幸福の国


 =ストーリィ=
竹富島で郵便局長の祖父と2人暮らしの少女:風希。風希が6歳の時に島を出て東京で暮らす母親は、以来一度も戻ってくることはなかった。そんな風希にとって、母が毎年誕生日に必ず届けてくれる手紙が何よりの宝物。そして、風希が14歳の時の手紙には“20歳になったらすべてを打ち明けます”と書かれていた。そして高校卒業後、彼女は祖父の反対を押し切り写真を勉強するため上京します。

竹富島の風景美に目を奪われながらも、風希と島の人々、そして実質的には手紙だけで繋がっている母親との関係や想いを丁寧に画いた作品です。頑固な祖父を演じる平良進さんの抑えた演技にも惹かれましたが、その他のキャラはちょっと薄味でしたね。もう少し人間本来の温かみみたいなものが感じられると良かったかな、なんて感じを受けました。と、言いながらも泣きましたが(笑)

『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』の蒼井 優が沖縄の離島に暮らす少女を好演していますね。やや暗めな画が多いのですが彼女の表情には魅入られます。肉筆の手紙が持っている優しさにふれたときの笑顔が魅力的。セリフが少ないキャラだからこそ、彼女の存在感が引き立つような気がします。

 2005年日本
監督: 熊澤尚人
プロデューサー: 竹之内崇、脇坂嘉紀、三木裕明
エグゼクティブプロデューサー: 井筒雅博
脚本: 熊澤尚人
撮影: 藤井昌之
音楽: 中西長谷雄
主題歌: 永山尚太  『太陽(てぃだ)ぬ花』
主題歌プロデュース: 織田哲郎

出演:蒼井優、平良進、南果歩
    金井勇太、かわい瞳、
    比嘉愛未、斎藤歩、前田吟




個人的には井の頭公園がツボでした。以前に近くに住んでいたので。4年間くらい過ごしたかな。青春の一頁、ってところでしょうか・・・(笑)

本日の映画『チャーリーとチョコレート工場』@レンタルDVD

2006年02月04日 | movie
さあ、世界一オカシな工場見学へ!

ロアルド・ダールの原作は世界中で読み継がれている児童小説。そして鬼才ティム・バートン監督がジョニー・デップ主演で映画化した作品がこれです。チョコに入っていたゴールデン・チケットを引き当て、謎のベールに包まれたチョコレート工場に招かれたチャーリーら5人の子供たち。彼らを待ち受ける工場主:ウィリー・ウォンカの真の目的とは・・・。

壮大なチョコレート工場のセットが圧巻。きっと身体には悪いのだろうなと思わせるアメリカのお菓子そのものと言った色彩感覚がじつにバートン監督なのです。これって児童虐待って言われそうなダークなコメディ・シーンもまさにバートン流。つまり、これでもかというくらいにバートンの映画なのです。しかし原作ものということで、彼の狂気が暴走することなく子供と親の関係をすっきりと画いているところが見所でしょう。TDLのアトラクション的に楽しむのが1番正しい観かたです。素直に楽しみましょう

ジョニデ演じるウォンカさんはきっとバートン監督そのものなのではないかな。クリストファー・リーがお父さんなんて彼の願望でもあるような気もします。個人的にはナッツ選別隊が最高! ムチャクチャ可愛いです。

 2005年アメリカ
原題:Charlie and the Chocolate Factory
監督:ティム・バートン
脚本:ジョン・オーガスト
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア
   クリストファー・リー



昔から時々見る夢の中に上下左右に動くシースルーのエレベータがよく出てきます。この映画でもそれが登場するのですが、その構造とか動きがそっくりなことにビックリしてしまいました。さすがにジェット噴射で空までは飛びませんが(笑)

本日の映画『THE JUON/呪怨』@WOWOWtv

2006年01月21日 | movie
死んでも逃げられない

J・ホラー「呪怨」シリーズのハリウッド・リメイク版。オリジナルを手掛けた清水崇監督自らメガフォンを取り、日本人監督として初めて全米興行成績No.1を獲得する快挙を成し遂げたことでも注目を集めたサスペンス・ホラー。

 =ストーリィ=
恋人と一緒にいたい為、東京の大学に通いだした留学生カレン。福祉を学んでいたことから、米国人一家の老女の介護を手伝うことに。一家が住んでいたのは郊外の一軒家だったが、そこで次々に怪現象が起きます・・・。

主人公たちが日本に住む米国人になっていますけど、設定とか内容はあまりにもオリジナルに沿っています。清水監督は真っ向勝負した感じです。サム・ライミの製作でハリウッド・リメイク、こんなオイシイ話しはないですものね(笑) それでもストーリィをシンプルにしながらでもJ・ホラー独特のオドロオドロしさを重視。呪いは国境さえも越えたのか・・・。

オリジナル・ビデオや邦画版を観ている人にとってはちょっと物足りない印象かもしれません。それでも興行成績No.1は凄いことです。ハリウッドはホラーに限らず新種の物語に飢えていますから。それでも同じリメイクでも『ザ・リング』とは意味合いが違うようですね。

主演は『ラストサマー』のサラ・ミッシェル・ゲラー。続編の企画もあるそうですが彼女の続投になるのでしょうか。そしてもちろん伽椰子も俊雄クンも出ます。邦画版からオリジナル・キャストなのはさすが清水監督の拘りなのでしょう。



 2004年アメリカ
原題:The Grudge
監督:清水崇
脚本:スティーブン・サスコ
オリジナル脚本:清水崇
撮影:山本英夫
   ルーカス・エトリン

出演:サラ・ミシェル・ゲラー、ジェイソン・ベア、ビル・プルマン
   グレイス・ザブリスキー、石橋凌

本日の映画『理想の恋人.com』@レンタルDVD

2006年01月15日 | movie
確かになるのは、相手を見る目。
危うくなるのは、出会う確率。


R-35の恋。だから出会える――


 =ストーリィ=
30代、バツイチ、恋人いない歴8カ月――それでも恋はあきらめない。夫に浮気されて離婚したサラは、新しい恋人を見つける気もなく沈み込んだ毎日。そんな彼女を見かねた家族は、本人になりすまして出会い系サイトに登録し、積極的にデートをさせることになるのですが・・・。

ダイアン・レインっていくつなんだっけ? 彼女と言えば『ストリート・オブ・ファイヤー』『愛は危険な香り』が印象的ですけど、こんなロマンティック・コメディもなかなか良いじゃないですか。キレイに歳を重ねている彼女のコメディエンヌぶりが見所でしょう。そして共演が『ハイ・フィデリティ』『セレンデピティ』で僕お気に入りのジョン・キューザック。ウジウジした理屈屋、でもロマンティック。ジョンにはピッタリの役ですね。お約束(?)のロング・コート姿も決まっていました。けっきょくダメなキャラは出てきますが悪者がいない前向きな大人のハートウォーミングなロマコメです。僕好みですよね。

出会い系サイトって我が国ではどうも犯罪の臭いが付いてしまっている印象ですが、この映画のように家族ぐるみで主人公を何とかしようという時のアイテムとしてはすごく良い設定だなと思います。そして理想の恋人、運命の出会いを探すのもまた良し。決して否定的には考えないのは、こんな映画に出会っているからでしょうか。洋画ロマ・コメでは良く見かけるシチュエーションですからね。

セリフが粋なんですよ。それでいてリアル。誰にも身に覚えがあって、心の奥底に響く「何気ないフレーズ」についうなづいたりニコニコしたり出来るならこの作品を楽しむことが出来るでしょう。

ちょっと検索で調べると原題の『MUST LOVE DOGS』とは、相手の条件としてよく使われる「犬好きな人」の意味らしいです。好きですよ、犬(^^



 2005年アメリカ
原題:MUST LOVE DOGS
監督:ゲイリー・デイビッド・ゴールドパーク
出演:ダイアン・レイン、ジョン・キューザック、
    ダーモット・マローニー、ストッカード・チャニング
    クリストファー・プラマー、エリザベス・パーキンス


本日の映画『交渉人 真下正義』@レンタルDVD

2006年01月14日 | movie
He's "back up"?――彼は脇役だろ?

彼に200万人の命が託された…。

大ヒットドラマ&ムービー『踊る大捜査線』シリーズの中心的キャラクターの1人で、'03年の劇場版第2作『踊る大捜査線2 レインボーブリッジを封鎖せよ』では警視庁初のネゴシエイター(=交渉人)として登場したユースケ・サンタマリア演じる真下正義を主人公に据えたスピンオフ。

 =ストーリィ=
警視庁初の交渉人となった真下正義警視。お台場連続殺人事件から1年後のクリスマス・イブ、地下鉄の実験車両が何者かに乗っ取られて地下鉄網を暴走し、地下鉄乗降客200万人の命に危険が及んでいた。犯人は、交渉の窓口に真下を指名し、ゲームを挑戦してきます。イヴの夜、真下は事件を解決し、ガールフレンドの雪乃との待ち合わせに間に合うのでしょうか・・・。

真下ってキャラはシリーズの中ではどちらかと言うとコメディ・リリーフなのだと思っていました。その分主役としてはちょっと個性が薄いというか、本当に彼が主役で大丈夫なの~って(笑) しかしそんなあまり熱くならず、飄々としたキャラが見事生かされていますね。そしてそんな彼を取り巻く男たちが事件を通して心をつないでゆく様を本広克之監督の圧倒的な娯楽性で纏め上げています。

青島刑事の出番はありませんが、シリーズのファンには解る小ネタを挟みながらも邦画でもこんな娯楽サスペンスが撮れるんだと感心。そして事件の犯人は・・・。事件解決の部分には好き嫌いが出るかもしれませんが、次作に繋がるような雰囲気もあるので、これはこれでOKじゃないかな。面白かったです。


 2005年日本
監督:本広克行
原案:君塚良一
脚本:十川誠志
撮影:佐光朗
出演:ユースケ・サンタマリア
    寺島進、國村隼、石井正則
    小泉幸太郎、水野美紀、柳葉敏郎

本日の映画『アルフィー』@レンタルDVD

2006年01月09日 | movie
誰かを本気で愛したこと、ありますか?

 =ストーリィ=
リムジンの運転手をしながら、様々な境遇の女性たちとアバンチュールを楽しんでいるイギリス人青年アルフィー。彼はたびたび人妻ドリーと会い、シングルマザー、ジュリーのもとへ押しかけ、親友マーロンの彼女ロネットでさえも図らずとも手を出してしまう始末。その上、超リッチな年上のビジネスウーマン、リズから誘われ、舞い上がるアルフィー。そんな彼はクリスマスのパーティで、ブロンド美女ニッキーと運命的な出会いを果たすのだが・・・。

'66年にヒットした同名コメディをのジュード・ロウ主演でリメイクした作品。残念ながらオリジナルは観た事がありませんがマイケル・ケインの主演ならちょっと気になります。今回の舞台はニューヨーク。次々とおしゃれな恋を楽しむ英国人プレイボーイのお気楽な独身生活の行方を、コミカルかつシニカルなタッチで描いています。

色鮮やかなオープニング・シーンはまさにアルフィーのお気軽恋愛っぽい性格にピッタリ。しかし彼は非常に寂しがり屋だったり、フラれては落ち込む普通の男なのです。そして彼が僕らに語る(本当にカメラに向かって話しかける)アルフィー哲学に笑ったり頷いたり出来るところが憎めない理由なのでしょうね。

ベスパを乗り回す主演のロウはもちろんですが、共演の女優たちがとにかく魅力的。お気に入りのマリサ・トメイやスーザン・サランドン。そして最も輝いていたのはやっぱりニッキーを演じるシエナ・ミラーでしょうね。ゴージャスでキュートでちょっと危険(笑) アルフィー的には理想なのではないでしょうか。

結局はアルフィーのダメっぷりが可笑しくて可愛い。ある意味共感しまくっていた僕って・・・^^;

ミック・ジャガーとデイヴ・スチュワートが手掛けた主題歌も要チェックですね。


監督: チャールズ・シャイア
脚本: チャールズ・シャイア エレイン・ポープ
オリジナル脚本: ビル・ノートン
撮影: アシュレイ・ロウ
衣装: ベアトリス・アルナ・パッツアー
編集: パドレイク・マッキンリー
音楽: ミック・ジャガー ジョン・パウエル
主題歌:『Old Habits Die Hard』ミック・ジャガー デイヴ・スチュワート
 
出演:ジュード・ロウ ‐アルフィー
    マリサ・トメイ ‐ジュリー
    ニア・ロング ‐ロネット
    ジェーン・クラコウスキー ‐ドリー
    スーザン・サランドン ‐リズ
    シエナ・ミラー ‐ニッキー
    オマー・エップス
    ゲディ・ワタナベ
    スティーヴン・ギャガン
   

本日の映画『ハサミ男』@レンタルDVD

2006年01月09日 | movie
凶器が狂気にかわるとき…

僕らは真犯人を探しているのだろうか。
それとも・・・
哀しい愛の亡霊を探しているのだろうか―――

第13回メフィスト賞を受賞、講談社ノベルスより刊行された殊能将之の小説「ハサミ男」。そのインパクトに驚愕した一人です。そしてそのトリックによって映像化不可能と言われていたのですが、並み居るオファーの中から原作者の許可が出たのは『湯殿山麓呪い村』『MISTY』の池田敏春監督でした。

=ストーリィ=
美少女ばかりが狙われ、どの被害者も喉に深くハサミが突き立てられていたことから、マスコミに“ハサミ男”と呼ばれるサイコキラー。ハサミ男は次なるターゲットに狙いを定めるが、いざ実行に移す直前、その標的だった少女はハサミ男の手口を真似た何者かによって殺されてしまう。謎の模倣犯の正体を突き止めるべく調査を開始するハサミ男だったが・・・。

原作を読んでいる人にとっては最大の仕掛けを知っているわけなのですが、これがなかなか楽しめるサスペンスに仕上がっていますね。最初のシーンを観たときから「なるほど、こうきたか~」って感じ。もちろん原作未読の方には素直にビックリして頂けるのではないでしょうか。そして池田監督のやや昔の邦画っっぽいB級感覚がそのトリックを際立たせています。本田俊之の音楽もそれに輪をかけてB級っぽい。

そして僕にとって何よりも大切な事が麻生久美子が出演していると言う事。今まで何度も書いたことがあるのですが彼女ってかなり“理想”に近いんですよ。大好きです。しかしこの作品の彼女は地味な洋服に化粧も殆どしてないのかな。それでも共演の豊川悦治とどうどうと渡り合えるくらいのインパクトを見せてくれます。2人の感情の絡みがじつに痛々しくて切なくて。2人を取り巻いている空気が非常に幻想的に感じられる感覚は癖になりそう。そして映画ならではのラストシーンにも満足です。

もう1度原作本を読み返したくなってしまいますね。


 2004年日本
監督:池田敏春
原作:殊能将之 『ハサミ男』(講談社文庫刊)
脚本:池田敏春 香川まさひと
撮影: 田口晴久
音楽: 本多俊之
 
出演: 豊川悦司 
   麻生久美子
   阿部寛
   斎藤歩
   樋口浩二
   石丸謙二郎
   阪田瑞穂
   小野みゆき
   二木てるみ
   寺田農

本日の映画『奥さまは魔女』@レンタルDVD

2006年01月08日 | movie
愛という、永遠の魔法。

普通の恋。
それは、たったひとつ叶わない夢。


ハリウッド・デビューした新人女優は、普通の恋に憧れる魔女だった! その昔、日本でも大ヒットしたシットコム『奥様は魔女』に捧げるオマージュ的作品。『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』のノーラ・エフロン監督が粋なところは素直なリメイクにしなかったことですね。

落ち目の映画スターのジャックが、「奥様は魔女」のリメイク・ドラマで夫ダーリンを演じ、復活を狙います。しかし、ジャックが妻のサマンサ役にスカウトしたイザベルは、本物の魔女だった・・・ってお話。

とにかく主演ニコール・キッドマンのキュートなことといったらないです。例のピクピク鼻を鳴らすシーンも含め、抱きしめてしまいたくなるような可愛さ。彼女ってちょっとインテリな美人、って印象だったのですがこんなロマンティック・コメディもピッタリじゃないですか。彼女ならブリっ子演技も許せてしまう。

劇中ドラマでサマンサの母親役を演じるベテラン女優エンドラ役のシャーリー・マクレーン(なんだかややこしくてスイマセン)。そしてイザベルの父親役のマイケル・ケイン。いいですね~。このお2人の好演とニコールの可愛さで大ヒットなのでしょう。ダーリン役は? ウィル・ファレル? ごめんなさい、よく知らなくて^^;

2005年アメリカ
原題:Bewitched
監督:ノーラ・エフロン
脚本:ノーラ・エフロン、デリア・エフロン
撮影:ジョン・リンドリー
出演:ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、
   マイケル・ケイン、シャーリー・マクレーン

本日の映画『いぬのえいが』@チャンネルNECOtv

2006年01月01日 | movie
今年は戌年、ってことで、チャンネルNECOにて『いぬのえいが』(笑)

笑ったぶんだけ、楽しくなれる。
泣いたぶんだけ、優しくなれる。

犬を愛する人たちと、愛らしい犬たちの為の映画。犬たちをめぐる悲喜こもごもの物語をリレー形式に描いたオムニバス・ムービー。バウリンガル誕生秘話がコメディっぽく描かれていたり、勘違い飼い主と夢見がちなパグの恋愛事情とか。公園で鉢合わせたアイリッシュ・セターを連れたおじさんと4匹のヨークシャー・テリアを連れたおばさんが、ミュージカル調で自慢対決を始めてしまったり、クライアントなどあちこちから勝手な要求が次々と持ち込まれるドッグフードのCMを担当する広告プランナー・山田の凹みぶりが描かれていたり。

中でも前出の山田とポチのシークエンスとか、最後のお話に出てくるマリモのお話はマジに泣けます。ボロボロ泣けます。これは卑怯だよ~なんて感じながらもホント泣けます。もちろん犬たちは可愛いのですけど、やっぱり描かれているのは人とのふれあいがメインなのでしょうね。豪華な出演陣にも目を惹かれますが、皆さんの犬好きぶりが画面からも伺えるようです。

そしてラストのアニメは秀逸。ペットをブームのように盛上げている人たちにこれは是非見て欲しいな、なんて思います。

僕自身は犬より、ネコ派。でもうちのオヤジさんが冬場、猟をしているので僕が幼い頃から猟犬が家にはいたのです。猟犬であっても子どもたちにとってはやっぱりペットですよね。犬に子どもが生まれたりするともう大騒ぎ。なんだかそんな昔の事も思い出しました。


 2004年日本
監督:犬童一心、黒田昌郎、祢津哲久
   黒田秀樹、佐藤信介、永井聡、真田敦
脚本:佐藤信介、山田慶太、永井聡
出演:中村獅童、伊東美咲、天海祐希、小西真奈美
   宮崎あおい、佐藤隆太、乙葉、荒川良々
   川平慈英、佐野史郎、渡辺えり子、吉川ひなの
   木村多江、清水美那、松岡璃奈子、戸田恵子
   利重剛、田中要次、高橋克実、北村総一朗

本日の映画『ミシェル・ヴァイヨン』@ムービープラスtv

2006年01月01日 | movie
それは新しいヒーローの名

新たな伝説のはじまり

輝け、愛と激突の頂点で
走る運命。勝つ宿命。限界を超えるヒーローのスペクタクル・レーシング・ロマン


ル・マン24時間レースを目指すレーサーたちをダイナミックかつスタイリッシュに描いたリュック・ベッソン製作のスーパー・レーシング・アクション。

とにかくレースシーンの素晴らしさが桁外れです。さすがリュック・ベッソン製作だけのことはありますね。聞く所によると実際に2002年のル・マン24時間耐久レースに2台のレーシングカーをエントリーさせ撮影したとのこと。CGも殆ど使っていないらしいこの画はスタイリッシュでカッコ良過ぎます。
レース映画と言う事でつい『ドリヴン』と比較してしまいますけど、アクションではやや地味かもしれませんが、こちらの作品の方が味があって好きだな。フランス映画らしい詩情あふれる画質や蝶のモチーフもイイ感じ。

原作がコミック、ってこともあるかもしれませんが、ストーリィがちょっとチープな印象。悪玉キャラ・チームが妨害工作するのですけど、それはないだろ~ってリアル感は無し。でもその悪玉キャラがなかなかカッコ良いので許します。最後までドキドキ、ハラハラさせてくれたしね。

物静かな振る舞いのなかに熱き心を秘めたミシェルを孤高に演じたサガモール・ステヴナン。紅一点、タフで繊細な女性レーサーを違和感なく体現したディアーヌ・クルージェがまた素敵なんですよね。今作では名前をフランス読みしていますが、英語読みするとダイアン・クルーガー。そう、『トロイ』でヘレンを演じていた彼女です。

 2003年フランス
原題:Michel Villant
監督:ルイ・パルカル・クブレア
脚本:リュック・ベッソン、ジル・マランソン
出演:サガモール・ステヴナン、ディアーヌ・クルージェ