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ぶろぐHELLO,IT’S MIN.

音楽、読書、映画、TV。℃-ute筆頭にハロプロと少しの日記。
そんなスタンスの“ブログはろみん”をよろしく。。。

銀河不動産の超越

2009年10月03日 | book
銀河不動産の超越 (講談社ノベルス)
森 博嗣
講談社

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森センセのふんわりとした連作短編集。無気力、無関心、無感動の何事にもエネルギーが足りない主人公:高橋クンが働く銀河不動産に訪れるユニークな要望を持った客たち。彼らに物件を紹介するうちに彼自身が住むこれまたユニークな部屋を介して不思議な人間関係が形成されていくのです。

こういう世界観というかお話はやっぱり森センセのカラーなんだろうなと思います。決して押付けがましくなく、サラリとした読後感でちょっとした大事なことを教えてくれる。それも気付いた(感じた)人だけで充分といったスタンスが面白い。高橋クンのキャラって変化していないようで、人と関わることによって新しい自分に向き合うこととなります。なかなか楽しい読後感でした。。。

カラッと解決いたします。

2009年09月13日 | book
カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP NOVELS)
乾 くるみ
PHP研究所

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謎解きだけを専門に扱う探偵事務所に持ち込まれた六つの事件。所長である探偵:古谷は安楽椅子探偵に憧れていて、浮気調査とか信用調査とかには興味がなく、仕事も引き受けない。よって事務所はず~っと暇なわけで助手の井上クン(ハードボイルド大好き)も呆れ果てているのです。アノ、『イニシエーション・ラブ』の乾氏だからちょっと構えて読み始めましたが、正統派な本格短編集でした。暗号解読とか、なかなか手が込んでいて面白い。シリーズを通じての最後のネタは、けっこう普通に気づいてしまいました。でもね、素直に楽しむことが出来たってことは、やっぱり本格なものが好みなんだなぁ~とあらためて気付いた読書でした。。。

少年名探偵 虹北恭助の冒険 フランス陽炎村事件

2009年08月28日 | book
少年名探偵 虹北恭助の冒険 フランス陽炎村事件 (講談社ノベルス ハD- 5)
はやみね かおる
講談社

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シリーズ完結編、ってことでなかなかぶ厚い本となっておりますw ふらりと旅立ってしまった恭助がフランスにいると知った響子は、恭助を連れ戻す為に単身フランスの片田舎:陽炎村へ旅立つのです。しかし、その昔悪名を轟かせた領主の亡霊と、村に云い伝わる伝説を怯え信じる村人たちに相対するシリーズ最大の冒険となるのです。ぶ厚い本でもさくさく読める作品なので問題なく物語世界に入ることが出来て、例によって謎解きで大笑いw こんな解決でいいのか? いいのです。これも新本格なはやみね氏らしい、このシリーズらしい決着なのですから。ミリリットル家の兄妹とかキャラ的にも面白い登場人物なので、完結はちょっと惜しいかな、と思ったり思わなかったり。

UFOの捕まえ方

2009年08月22日 | book
UFOの捕まえ方―天才・龍之介がゆく! (ノン・ノベル)
柄刀 一
祥伝社

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70年代に「UFOと宇宙」って雑誌ありましたね。いや、ただそれだけなんですがw “天才・龍之介が行く!”シリーズ、表題作長編を含む短編集。ん、長編を含むなら短編集じゃないじゃんw 未確認飛行物体、キャトルミューチレーション、アプダクションといった「X-ファイル」的なネタが絡む殺人事件に龍之介が挑みます。相変わらずの緻密に書き込まれたペダンティズム。でも非常に解り易く面白いミステリィに仕上がっているところが折原氏ですね。生真面目な本格って印象が強いかな。しかも島荘なみの大技炸裂。この表題作ももちろん面白いのですが、MIN.的な好みは「身代金の奪い方」でした。いや、好みと書くとちょっと違う気もしますが、ビックリし、感心したたということで。


これも人魚伝説

2009年08月20日 | book
溺れる人魚 (講談社ノベルス)
島田 荘司
講談社

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島荘の御手洗潔系短編集。人魚モチーフの中短編2編がやっぱり島荘らしい作りで読み応えがありました。今作の舞台はポルトガル、ドイツ、中東シルクロード。超常現象とも思えるような謎を鋭利な論理で解き明かす御手洗潔。最後の短編「海と毒薬」には石岡君も登場。本文は彼に届いた一通の手紙がその殆どなのですがw でもこれがちょっと綺麗なお話なんですよ。好きかも知れない。。。

カンナって?

2009年08月14日 | book
カンナ 奥州の覇者 (講談社ノベルス)
高田 崇史
講談社

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今作のテーマは伝説の猛者である蝦夷の指導者:アテルイと坂上田村麻呂の対決。アテルイの降伏に疑問を持った甲斐と孝湖が例によって捏造された史実に挑む。やっぱり何度も書いてしまいますが「飛鳥の光臨」が面白すぎたかも。しかしシリーズの中核を為す失踪者:諒司と奪われた「出賀茂神社社伝」のお話が、意外な展開もあったりして面白くなってきましたね。。。


しみけほうかい

2009年08月13日 | book
紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社ノベルス)
北村 薫
講談社

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北村薫氏によるミステリィ風味の短編集。本格あり、ホラーあり、小噺ありとバラエティに富んだそのどれもが語り口の上手さで作品世界に引き込まれます。一気読み出来るボリュームとオチの軽妙さにも惹かれますね。まったく上手いなぁ~と。お気に入りは背筋に冷たいものを感じるホラー「溶けていく」とキャラクターが面白い表題作「紙魚家崩壊」。しかし昔話:カチカチ山に於ける“おばあさん殺人事件”の真相に挑む「新釈おとぎばなし」が秀逸でした。こんなにもリアルな事件になるなんてw

名探偵はどこにいる

2009年08月12日 | book
名探偵はどこにいる (講談社ノベルス)
霧舎 巧
講談社

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前回「新藤作品がどうも合わない」と書いたのですが、霧舎作品は何を読んでも面白い。本格ミステリィだからという理由は大きいわけですけど、ロマンティックの方向性がきっと好みなんだろうなと思います。『名探偵はもういない』に続く《あかずの扉》研究会シリーズ外伝。「あたしたちがやろうとしているのは……殺人なのよ」そっくりな双子の姉妹が向かった南海に浮かぶ終ノ島で死体となって発見された彼女らの通う高校の男性教師。はたして事故か殺人か? ノスタルジーな思い出に纏わる謎解きから事件に巻き込まれる今寺刑事は、敬愛する後動警部補の意思を継ぎ、事件の真相に近づいてゆくのです。人間関係に重きを置いた刑事ドラマ的なお話なのですが、これがまぎれもなく霧舎氏お得意のロマンティシズムに溢れた傑作。これ好きだなぁ。

ヲタヲタな青春!

2009年08月10日 | book
ぼくだけの☆アイドル (光文社文庫)
新堂 冬樹
光文社

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新藤作品は何作か読んで、MIN.的にはイマイチ違うな~と思い最近は読んでなかったのですが、アイドルヲタのお話って事で読んでみましたが・・・やっぱりイマイチでしたw ヲタの気持ちとか習性とか解る部分もあるんだけどお話があまりにもチープな印象。展開が面白く思えなかったんですよね。普通の青春モノとしても・・・ちょっと視点が違うというか、感じる部分が無いというか。また暫く新藤作品に触れることもないでしょう。。。

ソロデビューおめでとう!

2009年07月25日 | book
マーダーゲーム (講談社ノベルス)
千澤 のり子
講談社

ルール以上の
処刑が開始される!!



『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』の宗形キメラの一人、千澤のり子さんのソロデビュー作です。お話は8人の小学6年生が始めた[マーダーゲーム]。それは自分の嫌いなモノ、苦手なモノを学校内で処刑してくれる犯人役を推理で探す人狼に似たゲーム。しかしルールに無い、いやルール以上の処刑が開始され、命の危険に晒される状況に恐怖する子供たち。この惨劇を止めることが出来るのはゲームの勝者なのか?

小学校がメインの舞台となるサスペンス・ミステリィ。いや~面白かった。人狼ゲームの経験はありませんが、疑心暗鬼どころではないサスペンス感と、生き生きしているキャラ、そしてお話の着地点。何もかもが本当に面白く読ませて頂きました。ここのところ読書離れしていたのですが、一気読みしてしまいました。元々学園ミステリィは好きなのですけど、これNHK辺りでドラマ化してくれないかなぁ。

島荘はこうでないと!

2009年06月16日 | book
摩天楼の怪人 (創元推理文庫)
島田 荘司
東京創元社

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舞台はNY、マンハッタン。21歳にてコロンビア大学助教授の御手洗潔が挑むのは摩天楼の壮大な謎。高層アパートの一室で彼を待っていたのは死の床にある往年の大女優。彼女が50年前に犯した殺人を告白したことから始まるのです。彼女の犯罪を不可能犯罪に足らしめた怪人ファントムとは何者なのか? いや、実在するのか? 「オペラ座の怪人」がモチーフになっていそうですが、これぞ島荘って感じの大技で楽しませてもらいました。うん、やっぱり御手洗潔シリーズはこうでないとね。しかも石岡くんと出会う前の御手洗の活躍が読めた事も大事。すっごく面白かったです。。。

テクニカル&トリッキー!

2009年05月22日 | book
最初に探偵が死んだ (ジョイ・ノベルス)
蒼井 上鷹
実業之日本社

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雪の山荘に集まった一家の遺産相続に関する遺言状の公開。あたらな相続人候補の登場と不穏な動きを見せる家族の捜査を依頼された名探偵。これで事件が起こらないわけないのですが、最初に殺されたのは探偵だった! なおも惨劇は続くのですがいったい事件を解決するのは誰? そして犯人は誰? 莫大な遺産は誰の手に?

巷で噂の蒼井上鷹氏の作品を初めて読んでみました。チラ見で文体とかがあまり好きじゃないかも、と今まで手を出さないでいた蒼井作品。あり得ない設定からの推理合戦とか、テクニカルなお話作りは西澤保彦氏っぽい印象。ミステリィとしての醍醐味をたくさん備えた面白さに一気読み出来たのは確かですが・・・やっぱり好みではなかったなぁ。ミステリィって僕の場合は雰囲気を楽しむ部分が多いので、孤立した雪の山荘というベタな設定であっても、この作品には選ばれなかったかなと。

黄昏時の博物館で僕は―――

2009年05月18日 | book
トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
初野 晴
講談社

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昨年末に読んだオムニバス『忍び寄る闇の奇譚 メフィスト道場1』に収録されていた短編「トワイライト・ミュージアム」。そのときに気に入ったので長編で読みたいなと書いたら本当に長編になって出版されましたw 天涯孤独な少年:勇介に叔父が遺したのは博物館だった。しかしその博物館では秘密裏にあるプロジェクトが行われていたのだった。それは脳死患者と時間旅行を研究する極秘実験。過去の時代を彷徨う魂を救う為に勇介は学芸員の枇杷と共に過酷な時間旅行へ旅立つのです・・・ってお話。

確かに長編で読みたいと書きましたが、妙にミステリ色が濃くなっていたのにはびっくり。暗号解読なんて方向に行き始めた時にはちょっとニヤニヤ。お話を延ばしたわりにはクライマックスがシンプルだったのでやや拍子抜けでした。我が儘を言って良いのなら連作中編くらいの方が良かったかも←失礼w

御手洗vs悪徳金融業者

2009年05月13日 | book
最後の一球 (講談社ノベルス シC- 27)
島田 荘司
講談社

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とある青年から「母が自殺を計ったんです」と相談を受けた御手洗潔と石岡くん。自殺の原因は悪徳金融会社に巨額の借金をしていたことだった。法さえも味方につけ暴利を貪る金融会社に、さすがの御手洗潔も頭を抱えるのです。しかし後日、当の母親が御手洗の元へやってきて意外な顛末を知らせるのだった。

御手洗シリーズではあるのですが、トリック及び謎解きにはあまりウェイトが置かれていないようです。事件の奥に秘められた事実と、人間ドラマ。なかなか一気に読ませるお話ではあるのですが、やっぱり僕が求めるのは大技で暴れまくる島田作品が読みたいな、と。

もえない・・・なにが?

2009年04月27日 | book
もえない Incombustibles (カドカワ・エンタテインメント)
森 博嗣
角川グループパブリッシング

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そんなに親しくもないクラスメイト:杉山が死んだ。僕の名前のを刻んだ金属片と、不可解な伝言を綴った手紙を残して。謎を探り始める僕と友人の姫野だったが、ある時期からの記憶がひどく曖昧なことに気づき始めるのです。記憶の森の中に眠る事件とは・・・。

森センセの青春ミステリィ。あいまいな記憶を少しずつ取り戻すと共に、迫り来るサスペンス。森作品は『すべてがFになる』からかなりの数を読んできていますが、この作品はちょっと肌触りが違うような印象。それが何かと訊かれると困るのですが、エンディングの爽やかさかもw で、何がもえないのかというと・・・それは秘密ですw