扉を開けて

今、楽しんでいること、
将来へ向けて考えること、
変形性股関節手術のこと、
折に触れて書いていきます。

痛い

2012年09月27日 | うさぎの部屋


 (かぬーっこ永瀬正明氏撮影)みなかみ町ならまた湖

今日は母の診察日
病院の総合待合室で
遠くのほうから「痛い、痛い」と声が聞こえてくる
その声がだんだん近づいて、私の斜め前方で停まった
見ると、車いすに座った高齢の男性が言っている「痛い痛い」
付き添っているのは娘さんらしい2人の女性
「痛い、痛い、頼む、足を延ばしてくれ、痛い、痛い」
「痛い、痛い、頼む、痛い痛い、足を延ばしてくれ」
「こう?」と言いながら、男性の足首を持って足を高く持ち上げる
「痛い痛い足を下げてくれ」
ぞんざいに足を上下されながら「痛い痛い頼む」は止まらない

家族にすれば「痛い」という言葉自体が痛いのかもしれない
耳にタコができているのかもしれない
「病院なんだから静かにしてよ」と男性に言う
家族だから周りの人に気を使って、そう思うのかもしれない

病院なんだから痛いと言ってもいいじゃない
痛がっている足をそんなぞんざいに動かすことないじゃない
痛くない角度とか位置とかあるんじゃないの、工夫してあげてよ
もう少し、痛みに寄り添ってあげてもいいじゃない

未手術の股関節仲間が言う
思わず「痛い」と口をついて出るときがある
すると娘さんが「ああ、はいはい」と言って知らん顔だとか

私にも身に覚えがあるものだから、皮膚がヒリヒリする
涙が滲んでこぼれ落ちそうになる
寄り添って欲しかったな家族に


        無風のならまた湖 (撮影かぬーっこ永瀬正明氏)

風がないから湖面にさざ波がたたず、鏡のようになって
山や空をくっきりと逆さま映し出す
至福のひと時、浸りきる、癒される

 




 


敬老の日

2012年09月22日 | 日記

飯山で見つけた蓮の花
最後の一輪だった

花の命は短くて

花びらを落としたここを何と呼ぶのだろう
写真を撮って来なかったが
道の駅に、乾燥して真っ黒になっているものが売っていた
ドライフラワーとして使うのかな?
どうアレンジするのかな?

敬老の日に何となくテレビを見ていたら
NHKで「老い支度について」著名人にインタビューをしていた
前後の話いろいろあるのを省略して
ここだけ切り取って話を始めると悪いかもしれないが
インタビューに答えた人が
 「最悪の想定をしておくんです
  そうすれば、それより悪いことはないから
  想定より少しでも良ければラッキーって思えるでしょ」と
その人はその当時40代半ば、その年で想定できる最悪と
70代80代90代で実際起きる最悪は
想定外ってことにならないかしら

脚本家の山田太一さんとさわやか福祉財団の堀田力さん
当時66歳のお話が、老いの自覚を持ち始めた率直な
気持ちを話されていて、皆が通る入り口があると思った
その先の道をどう選ぶかだろう

私は介護の仕事をしてきた
80代90代になって見かけと体は衰えても
心は昔と変わらない
周囲から年寄り扱いされて傷つき、子供のような扱いを受けて
怒りそして、諦めて心を閉じていく
若い有能な時代があったことなどへの敬意もない環境に
放り込まれる

お行儀の良い老い支度本なんか性に合わない
私に手を掛けるのは(お世話になるのは)、
まだ歳をとるということが解からない元気な人達だ
尊厳だけは侵されたくない
さあて、私はどのように老年期を迎え撃つか
まだこれから戦う気である 


                  
カヌー漕ぎながら考える!



 

 

 

 


お楽しみの後は・・・

2012年09月18日 | 

いつもは青空に雲
今回は雲の切れ目にハート型の青空
ハートですよねぇ
そう見るには無理があります?

飯山では、もうすすきが

飯山は長野県の北の端っこ
4泊5日、車で走リ回って689km
この頃、目から疲れがやって来て
楽しんだ後はヘロヘロ、1番下の写真みたいに黄昏れる
早く元気戻さないとカヌーシーズンが終わっちゃう



飯山」へ その4

2012年09月16日 | 旅行

信濃平
黄金に色づいた稲穂が輝く広大な平地を
山々が囲み、山を背に家が立ち並び田んぼをぐるりと囲んでいる
なぜこんなに感動するのか解からないまま
農道を車で走り回りこの広さ、美しさを切り取り
家に持って帰りたいと思ったのだが・・・
ま・ま・ま・・・こんなもんで



信州飯山4泊5日の旅、最後の日は朝からザーザー降りの雨
そこで飯山駅周辺の市街地にも行ってみたかったので
まず、高橋まゆみ人形館へ
http://www.ningyoukan.net/

本当は人形にあまり興味はなかった
雨が降らなかったら出合わなかった
行ってよかった
人形の前を1歩2歩3歩と歩を進めていくうちに
涙が滲んできた
懐かしい
おじいちゃんやおばあちゃんを思い出した
孫を自転車の後ろに乗せて走るおじいちゃんの人形
昔、私もおじいちゃんの自転車に乗った覚えがあるような
ほかにも
孫の傘を抱えて学校へ迎えに行くおじいちゃん
遊びから帰った孫の冷たい手を包むおばあちゃん
頑固ばあさんの家出
一升瓶を傍らに置きひとり盃を傾けるおじいちゃん
帰省した子供一家を見送るおばあちゃん
二人で杖をつき手をつないで歩くおじいちゃんとおばあちゃん
哀しくて、かわいい
どの人形も表情や背中に心中がにじみ出ている
そして
もうすぐ高齢者と呼ばれる歳を前にしてたじろぐ私に
「歳をとってもいいんだよ」
と言ってくれてるような気がした

NHKのインタビューに答えて高橋まゆみさんは言う
 「葛藤、苦しみ、不安とか抱えて会いに来てくれて
 心の世界をひっぱりだして
 心静かに、穏やかに、優しい気持ちになれる空間
 ここで出していいんだよ
 その気持ちをほどきなさいよ
 元気を出してもらいたいのと、人の温かさを・・・」
全部は書き取れなかったけれど、こんなことを言う
高橋さん自身も辛い時があったという

ホームページを開くと、人形の写真もでてくるが
ちょっと写真写り良くないかな
実物たちはもっと愛しい



 



 


飯山へ その3

2012年09月10日 | 旅行

カヌーはブログを見て
千曲川を漕ぎたい!で決めた
POWERDRIVE R117
http://www.powerdrive-r117.jp/

 初めての所に電話するときはいつもどきどきする
どんな対応をしてくれるか
「両股関節に人工関節入ってるんですけど・・・」
「カヌーの乗り降りにちょっと手を貸していただければ・・・」
「カヌー経験は何回もあります」
「6?才です!」
など
漕がせていただけることになった

で、宿も彼のお母さんの宿を紹介してくれた
素直にお勧めに乗る

四季彩の宿
かのゑ
http://www.kanoe.jp/



私は食が細いので少なめに少なめにとお願いしました
自家製の野菜に女将の手を掛けた料理が並ぶ
やさしくて、美味しい
心も身体も元気になれそう

「福島の棚田」
曇りがちなのが残念だけど千曲川も見える
映画「阿弥陀堂だより」の阿弥陀堂も近くにあるのだが
私はあと1歩で行きつかなかった

千曲川に沿って平地にも田畑はあるが
山に囲まれた飯山は山の斜面あちこちが棚田

あまり歩かず、ほとんど車での移動だからどんどん行けちゃう
北竜湖


1時間位で1周できるそうだ
山に囲まれハート型をしている
無風の時はきっと
山や青空、雲を映してなお一層美しいだろう