P.Aリレーション

心をつなぐポーセラーツ

父のハニカミ

2009-02-09 23:44:43 | Weblog
父を見舞った母が病室に入るなり
ちょっと大きめの声で「コウサクさん!」
と言って父の顔を覗き込みました
父がはにかんだように笑いました
一見普通のことのようですが・・・
実はこれには訳があるのです
父はかつて独学でロシア語を学んだ経歴がありまして
20数年前、孫が誕生したときに「おじいちゃん」という呼び名を
ロシア語で教えたんです
そのときから孫も家族もみんな父のことを「ジェイド」と
呼んでいるのです
(ちなみに母のことは「バブ」(おばあちゃんの意味)と呼んでいます)
入院5ヶ月の父の様子は落ち着いてはいるものの
耳が聞こえているのか?
両目がちゃんと見えているのか?
誰が誰なのかわかっているのか?
言葉がしゃべられないので何を考えているのかも
わかりません
きっと自分のことが「ジェイド」だということも
わかっていないのでしょう
母はそんなことを思い、
あえて父の名前を呼んでみたのです
「ジェイドと呼んでも自分のことだとはわかっていないかもしれないから
耕作さんって呼んだらわかるかなと思って」・・だそうです
そうしたら父は恥ずかしそうに笑顔で応えてくれたんです
母の策略?はお見事!でしたよ・・反応あり!
・・・「ジェイド」・・・自分で呼ばせた名前なのにね・・・
でも私はこれからもたぶん「ジェイド」と呼び続けますけど

付け加えますがロシア語の呼び名・・・正確には
おじいちゃんのこと→ジェイドシカ
おばあちゃんのこと→バブラシカ
というそうです

今夜は母は我が家に宿泊中
明日は母の健診です

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