ビーズ展

有事終了


(※久しぶりに長いです)

無事に…とは言えませんが、日曜日、定期演奏会が終了しました

今回は1部のトリから2部全曲、そしてアンコールまでティンパニーをやらせて頂きました。「コマンド・マーチ」と「ミズーリ・シンディグ」は最初から最後まで4音だけでできるという最高な曲でしたが、問題なのはパーシケッティの「交響曲6番」とジャンニーニの「交響曲3番」。6番はティンパニの周りにシンバルとコンガ(ティンパニで出ない音があるのでやむなく代用)を並べ、ワイヤーを使用したりとわけのわからない曲で、3番は見た目簡単そうなのに、Cを叩いたと思ったらすぐC#を叩かなければならなかったり、ティンパニを叩きながらそのティンパニの音を変えなければいけなかったり、とにかく絶えず音を変えているような忙しい曲。

引き受けたからにはやり遂げたいけれど、当初の練習予定(会場)的には本番前1か月はほとんど楽器が触れないという状況だったので、これは本気でヤバイと思い、おそらくこれまでの人生で初めて(もっと難しい曲でもやったことなかったのに)、家でティンパニーの練習をしました大人になると、実力ギリギリなことに挑戦する機会なんてなかなかないので、部活をやっている高校生みたいなここ数か月は「早く終われ~」と思いながらもそんな状況が楽しかったです

練習して何度も曲を聞いているうちに、「ナニコレ全然イミワカンナイ」と思っていた曲もその良さがわかってきました最初は、難しいし満足にできないから合奏したくないと思っていたのが、だんだん楽しくなってきて、よし、かかってこいもっとやりたいという気分になっていきました私は練習中問題なくできていた部分に限って本番で落ちる(どこをやっているかわからなくなる)ことがよくあるのですが、曲の途中で落ちてその後全部叩けない、ということだけは絶対に避けたくて、聞こえてきたメロディーを楽譜に書いておきましたそれプラス、何度も練習してだいたいのメロディーが頭に入っているというのは、「やれることはやった」という自信につながりました(本来、毎回そうでありたいものですが…

本番前日の夜、打楽器奏者が1人急病で欠席するかもという話が浮上したり(痛み止めでなんとか出席)、本番当日、透け素材の衣装の下に着るものを忘れたり(借りられました)、演奏以外のことでドキドキしましたそれがクリアになった後も今度は演奏のことで緊張していたのですが、2曲目の「ディベルティメント」の4楽章で他の打楽器奏者がちょっとやらかしてくれたおかげで一気に緊張がほぐれましたしかしそれで気が抜けたのか、5楽章、トランペットのとっても素敵なソロの曲で次の楽章の軽快なウッドブロックを叩きそうになりました(指揮者の前振りがゆっくりだったのと、隣の打楽器奏者が慌てて教えてくれたのとで大事故は防げました

そしてついに1部の最後、「交響曲第6番」。たくさん練習した1楽章と4楽章は、「きっと本番は緊張するから今日が私にとって最高の演奏」と言っていた6月末のGPよりうまくできました嬉しいそして、すごく楽しかった(2楽章の最後ののばしの音を叩き始めたら音が違ったので勝手にやめて指揮者と目を合わさないようにしていたのは秘密です

2部の最初の楽しい「コマンド・マーチ」が終わり、次は「ミズーリ・シンディグ」。この曲は数えにくいけれど音変え無しだから余裕ティンパニーは25小節休んだ後、ソロで「♭ラララ!」と叩きます。そして叩いたら…なんと「♭シシシ!」でしたまあソロだから、ハーモニーでは誰にも迷惑をかけないのですが…なんだかしまりのないフレーズの終わりになってしまいましたそのショックで次のppの音を入り損ねましたが、気持ちを切り替えて乗り切りました

大トリは「交響曲第3番」。1楽章と4楽章が音変えまくりの鬼門。しかも1楽章の音楽が充実しすぎていて、1楽章で終わりでいいんじゃない?といつも思っていましたティンパニーが大変なことは置いておいて、やればやるほど1楽章が好きになっていました心の琴線に触れる音楽、と言ったらいいのでしょうか、1楽章をやると毎回泣きそうになりました家でのイメトレでは再現できなかった、叩きながら音を変えるのはやはりあまりうまくできませんでしたが、大きな失敗もなく4楽章へ。音楽的には1楽章ほど感動的ではないのですが(あくまで私の感じ方ですが)、何度か涙で楽譜が霞みそうになって、気を引き締め直しました

仕事が殺人的で精神的に病み気味だった頃は参加するだけで精一杯だったし、その仕事を辞めた後も団員だと演奏以外の仕事が多すぎてただこなしていくという感じでした。だから今までやった曲目を見ても全然曲が思い出せないんですでも今は気持ちに余裕があるし、エキストラとして演奏だけに集中させてもらえているし、小さい子どもがいながらもやらせてもらっているというありがたさもあって、曲が頭に入ってきて、1回1回が思い出になっています打楽器の団員が1人しかいないので復帰して少しでも負担を軽くしてあげたい気持ちは山々なのですが…

今回の演奏会は、いつも来てくれている両親の他に、パパ会で親しくさせてもらっているご家族と、夫とジャンボくんも来てくれました客席に知っている人を見つけると意識しすぎてしまいそうで、いつもはあまり客席を見ないようにしているのですが、今回は舞台上から目を皿のようにして探しました(が、見つけられませんでした)。

私だけでなく、他のパートも大変そうな今回のプログラムでしたが、終わったばかりなのにまたやりたいと思えたのは初めてかもしれません。私は何回も聴いて好きになれたプログラムだけれど、1回しか聴けないお客様はどうかと思っていましたが、アンケートの感触もとても良くて、頑張った甲斐がありました


コメント一覧

mimi
だんちょ
あら、本番押してたんだ?
さっさと帰ったみたいだったし、ジャンボくんは熱があったから会っても超不機嫌だったかも…
あれ?私、涙増加傾向?
だけど3番は本当に感動的な曲だったわ~
でもよく頭の中で再生されてるのはディベルティメントと6番だったりする…
私ね、退団してから打ち上げに出られるようになったのよ。
まあそれまでは他にも飲む機会があったから飲み会に飢えてなかったっていうのもあるけど、朝の楽器積み込みからセッティングまでの騒ぎでその日の体力半分以上使い果たしちゃうから、飲み会まで体持たなかったのよねー。

それに打ち上げ、片付け隊の帰還を待たずして始めるでしょ。それが納得いかなくてね。全員で片付けて桜美林周辺で飲むか、それが無理なら待つぐらいはしてあげるべきじゃない?って思うのよ。パーカッションのメンバーはまだしも、そうじゃないパートで片付けやってくれてる人の身にもなってあげてほしい。って、ここでブツブツ言っても仕方ないんだけどね…。

こちらこそ、今回も楽しく参加させてもらってありがとうまた機会があればよろしくお願いします
だんちょ
ありがとね
旦那さんとジャンボ君も来てたのね!今年も予定を大幅に押してた(GPでは15分だったけど、本番は約30分程)ので、ふれ合いタイムがほぼゼロだったのだ。。。会えなくて残念でした。

しかし…

mimiは年々演奏中の涙が増えてないか?w

歳を重ねてくと、楽団に集中するのが厳しくなってくんだよね(汗
そんな中でも参加してくれると嬉しいね。

今後ともよろしくですよ(^^)
mimi
ありがとう♪
私の中では「出産育児休団中」と思ってるんだけどねー
毎週となると、自分も夫も大変になっちゃうけど、期間限定だからこそなんとかできる面もあるのよね。
そうそう、出席率で言ったら演奏会前は集中して出席するから、団員より良かったりするけどね
パーカッションだとどうしても、エキストラ呼ばなきゃいけなくてその連絡調整が大変だし、どの曲で誰が何の楽器をやるかとか、たくさんの楽器をどう配置するかとか、当日楽器を借りたり返したりだとか、それに付随するイロイロが大変でね。
そういうの大変だとわかってて、復帰してそれらに目をつぶって人任せにして演奏だけやるっていうのは私にはできそうもないので…
それにね、「休団中」に色々な活動が私のスケジュールに入ってきちゃって(それはそれでありがたいことなんだけれど)、南吹だけに関われる状況でもなくなっちゃってね
今回の演奏会は親子連れとお年寄りの方が多かったよ
はなちゃんもまた吹ける環境が整ったら、ぜひ
はな
定演お疲れ様
いつもお疲れ様~
退団した後も、活躍してるmimiちゃんは
すごいねぇ。そしてうらやましいな(≧∇≦)

それだけ演奏会に参加出来ていたら
復帰しちゃえばいいのに~
なんて軽く思っちゃうのと、
在団中の団員の負担がそんなに多いのか~
と考えさせられる部分も、あったり

演奏する事が、一番大事なのに
エキストラの方が楽しめて、団員はきびしいってなんだかね~。色々考えさせられたよ(笑)
私も楽器吹きたくなっちゃったなぁ。
本当にお疲れ様。
見に行きたかったなぁ~
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