むっちゃん残日録

むっちゃんの最近のハイキング、自然観察、野鳥観察などの趣味。残りわずかの日の記録。

つなぐ会主催:原始林内活動に向けた研修会

2014-11-07 16:33:04 | 日記
奈良市の東側にある春日山の原始林は特別天然記念物に指定されている。
しかし、鹿害や温暖化などのため原始林が昔のままの原始林でなくなりつつある。
特に、ナギやナンキンハゼなどにより侵食されつつある。
この原始林を守っていこうとの趣旨で「春日山原始林を未来につなぐ会」が
立ち上がっている。
そのつなぐ会の正会員向けの原始林内活動に向けた研修会が今日あった。
それに参加した。
最初にナラ枯れ(ならがれ)について、現場で説明があった。
ナラ枯れと言っているが、ナラ、コナラ、クヌギなどに木喰い虫が入るの総称らしい。
ナラ枯れの木は葉っぱが枯れている。紅葉ではなく、こげ茶色になっている。

ナラ枯れになった木は元に戻るのは困難だそうだ。今は木喰い虫が木の中にいて、春になると出てきて、他の木に取り付くらしい。それを防ぐため、木喰い虫にやられた木をビニールで包み、来春に木喰い虫が出てくるのを防ぎたいらしい。


木喰い虫が入った木の断面。

木喰い虫に入られて穴が開いたところを塞ごうと樹液を出している木。

切り取った木の株に格子状に切れ目を入れ速く腐らせようとしている。


次にナギについての学習と数量調整作業の講習を受けた。
写真の景色の大半がナギの木。

スジが縦に並んでいるナギの葉っぱ。

ナギの種。

5月に切ったナギの切り株から萌芽が出ている。早いなあ!

数量調整の写真。
まず、腰の高さ程度に倒す方向に水平に切れ目を入れ、次に角度をつけて切れ目を作る。倒す方向に押しながら、反対側から切り取って倒す。

根元から切り取る。

速く腐らせるために切り取った株に切れ目を入れる。