なんてことない日々…

何気ない日々の出来事や趣味のお話をしてみたいな♪
あと、いつも作ってる簡単手抜きレシピとか(笑)

ルーンの子供達 ~ Demonic ~

2009年03月05日 | 本のこと

【著者】 ジョン・ミンヒ

【翻訳】 酒井 君二

【内容】
デモニック・・・・・・生まれると同時に言葉を話し、一歳になる前に文字を読み、五歳になればそこら中にある本を全て暗記してしまうといわれる天才的な存在。

共和国アノマラードの首都ケルティカ。フランツ・フォン・アルニム公爵の息子として生まれたジョシュア・フォン・アルニムは、アルニム家に代々先天的に生まれるというデモニックの素質を持つ少年であった。若干九歳という年齢にもかかわらず、その天才的な才能はまわりの者を感嘆させる以上に、不快感さえもあたえてしまう存在であった・・・。

フランツ・フォン・アルニムは息子の助言に触発され、共和国の危機的状況を利用し、王国復活を画策する。しかし起こりうる未来を考え、ジョシュアの身に危険を感じたフランツは、アノマラード中部の田舎コーツボルトの叔父のもとに息子を向かわせた。そこで今後の生活に多大なる影響を受けることとなるマキシミン・リフクネと出会うこととなるジョシュア。これまでの生活では考えられなかった出来事を数多く経験していくなかで、お互いは親友とも呼べるほどその距離を縮めていった。

共和国が崩壊しアノマラードに再び王国が誕生した。公爵として復活したアルニム家に戻ってきたジョシュアは姉の誕生日の宴の場で後継者としての儀式を受けようとしていた。

しかし悲劇は突如として舞い降りた・・・

 

作品紹介サイトはこちら

 

息子がこの作品の前作『冬の剣』が気に入って
こちらも創刊されるたびに購入し読みふけっていた本です
今回私が読むまでにも数回読み返している様子・・・
本の表紙もカバーも、か~な~り擦り切れてる~
それを指摘すると

『たっちゃんの愛読書やけぇ、いつも持ち歩いてるから

とのお応え
そんなに読んでもらえる本は幸せだよね~

さて、この作品はオンラインゲーム『TalesWeaver』の
原作となった作品で、ゲームに出てくるキャラクターが
そのまま作品のキャラクターとなっているので、
キャラクターを思い描く時はやっぱりゲームキャラが動く

そして、今回の主人公は、私が操作しているキャラクターの
ジョシュア・フォン・アルニム  

うん!とってもかっこいいです~

 

さて、ストーリーと感想ですね

貴族に生まれついたゆえに・・・デモニックであるがゆえに
背負わなければならなかった苦悩・・・
わずか9歳にして共和国を滅ぼし王国を建国してしまうほどの
策略を練られるという天才ぶり

しかし、心は子供・・・
デモニックゆえに敬遠・・・と言うよりも嫌悪と言う言葉の方が
正しいと思われるほどの周囲の対応に傷つけられた幼少期

そんな中でめぐり合う親友、マキシミン・リフクネ
その後のジョシュアの人生を大きく動かす。

はっきり言って、作中ではジョシュアよりマキシミンの方が
かっこよかったりする

何でも知ってる(はず)のジョシュアにも初体験の事がある。
貴族の中では知り得なかった沢山の事を知っていく。

自由であったり権利であったり義務であったり・・・
人の温もりであったり優しさであったり、そして冷たさであったり・・・
そこから生じる喜びも苦しみもマキシミンと共に学んでいく。

自分の存在価値が見出せ無かったジョシュアが
自分の能力の意味も価値も、そして自分自身の意義も
消えてしまえばいいとさえ思っていたジョシュアが
マキシミンと共に自分の存在価値であり生まれてきた意味であり
生きていく理由を見つけ出す。

正直、文章的には拙さを感じてしまう・・・
といっても私は小説なんか書けないので偉そうな事を
言える立場には無いのだけれど

だけど、少年達の心の葛藤や生きる姿勢が心地良い

 

この作品、後半になって第一作の『冬の剣』で登場する
キャラクター達と大きく絡んでくる。
しして、冬の剣・Demonic両作品を通して脇役である
ランジエ・ローゼンクランツ』がおそらく三作目の
そして三作合わせた大作の主人公になってくると思われる。

このランジエ、冬の剣の時からすご~く気になる存在だった。
前作のキャラ達とは今回ほど大きな絡みは無かったのだけど
微妙に絡んできて、ごくわずかな出番にもかかわらず
大きな存在感を残すキャラでした。

今回はジョシュアの人生を大きく動かす事件に
関わってきて更に大きくその存在感を残してくれた。
そして作品の一番最後には・・・

早く三作目が読みたいです~
一作目の主人公『ボリス・ジンネマン』と
今回の主人公『ジョシュア・フォン・アルニム』
そしてそれぞれの友人達『ルシアン・カルツ』や
『マキシミン・リフクネ』とどのように関わってきて
どのように活躍していくんでしょう
ランジエの(おそらく)暗く苦しい過去も明らかになっていくはず。
この先がとっても楽しみな作品です~
興味もたれた方は是非読んでみて下さいね



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2 コメント

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Unknown (みほ)
2009-03-06 19:46:08
いつもやっているオンラインゲームの原作となれば興味持ちますよねー♪
本の装丁もきれい~。
私の好きな本で宮部みゆきさんの「ICO」ってのがあって、それもゲームが原作で面白かったです^^
でも、途中眠たくなってしまいそうだったけど・・(おーい)

ところで・・・
いまさらながら、ブログ名を変えました。
面倒くさいことを言って申し訳ないんですが・・
リンクの「みほ。」の変更お願いできますか。
「Portulaca」になりましたv URLは一緒ですv
返信する
お返事♪ (みゅうよりみほさんへ)
2009-03-07 12:59:43
本の装丁綺麗でしょ~
お話も美少年の苦労話だから、みほさん好きかも~
シリーズ前作の冬の剣もあわせて読むと面白いかも~♪
前作の冬の剣を読んで、ゲームもやってみよう・・・
って、我が家は原作の方が先だったけどね~
ゲームのキャラクターデザインも可愛い系の
ほのぼのな感じで良いですよ~

ブログ名の件、了解しました~
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