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「もうすぐ帰るよ」

2013年12月14日 18時19分14秒 | クラシック以外の音楽
先日、BSで『吉田拓郎YOKOSO』という番組を観ました。吉田拓郎とゲストのトーク番組ですが、中村雅俊さんをむかえての放送でした。この番組がいつからやってたのかは、残念ながら存じ上げませんが、過去に堂本剛さんの回もあったそうですね。拓郎さん、もう十年程前に肺がんの手術をして、それから体調不良でのコンサートの中止などがありました。そして、お年も66才になられ、大丈夫なんでしょうか、と影ながら心配しておりました。

中村雅俊さんは、別にどうでもよく(失礼しました)、まあ昔、拓郎さんの「いつか街で会ったなら」をもらってヒットしたなってところくらいですね。番組内でもこの曲を歌ってましたが、歌い方が変わってましたので、往時のことはなかなか思い出せないようなところが残念でした。拓郎さんは、病気のせいか、声が少々かすれたようになっていて、歌われたとこも、少々しんどそうなところもありました。大丈夫なんでしょうかね。

そして、この番組には、小田和正さんの回もあって、それは正月に再放送されるいということでした。小田さんは、鈴木康博さんと二人でオフコースとして活躍されていたころ、『僕の贈りもの』から『この道をゆけば』『ワインの匂い』『SONG IS LOVE』まではアルバムを買いまして、私はけっこう好きでした。五人組になり、鈴木さんが抜けたあたりからは全く興味がなくなりましたが…。

小田さんは、東北大から早稲田の院を出てらっしゃる、まあインテリなんですね。そんなことろから、拓郎さんとはなんとなく肌が合わないのでは、と思ったりしながら、そんなふりが対談することは、けっこう興味深いなと思いました。加えて、1970年代拓郎さんがカリスマ的人気絶頂だったころ、小田和正さんとはいわば格が違う、そんな存在だったんだよなあ、とわが家の夕食時に話しをしていましたのでありました。

しかしながら、そのときうちの娘は、でも吉田拓郎の歌ってまったく知らないけれど、小田和正の歌はたくさん知ってるよな、とのたまったのでありました。それを聞いて、えー、そうなんや、と思い、そんなことないやろ、と言って、娘が知ってそうな歌を言い出そうとしましたが、思わず絶句。出できませんでした。後で『結婚しようよ』や『落陽』。これは聞いたことあるやろうなあと思いましたが、小田さんのヒット曲に比べると、そんなもんなんでしょうねえ。

というわけで、車で拓郎さんの歌を久々に聴きました。その中でいいなあと思ったのが、「もうすぐ帰るよ」でありました。岡本おさみさんの詩に拓郎さんの曲がいいですねえ。

徹夜明けのけだるさが なぜかきみを抱きたがってるよ
風は刺ばかり運んで 寒さが骨までつきさすけど
ぼくは煙草に火をつける 朝早く街はまだ眠ってるよ
消し忘れた水銀灯が ひとつふたつぼやけて
もうすぐ帰るよ ぼくは少し疲れて 
もうすぐ帰るよ きみはまだ眠ってるかな

この曲、どのアルバムに入っているのかなと思い、探してましたが、1977年7月にシングルで発売されたのでした。そうやったか、と思い妙に納得しました。この曲で、なぜこの人は外で徹夜したんでしょうかね。まあ、仕事ではないでしょうねえ。いや、仕事で徹夜だったのかもしれません。でも、徹夜明けで家に帰る男の気持ちが、ほんとによく描かれてますねえ。いいですねえ。

そんなことで、今回は吉田拓郎の二回目でありました。

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