昨日が冬至、今日は天皇誕生日、明日がクリスマス・イブと、まあ暮れも押し詰まって来ました。先日も、部屋の掃除を少々しました。もう本とCDでぐちゃぐやになっておりますので、これからCDを買うのはいいですが、置き場所がない!、そんな状況であります。なんとかスペースを確保するには、やはり整理整頓であります。とはいえ、その方面はそれほど得意ではないので苦労します。最大の問題は、モノを捨てることが苦手なんですねえ。困ったことです。そんな年末であります。
さて、今回はドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調作品104です。演奏は、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)にヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。1968年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音です。この演奏は、高校生のころにLPで買ってよく聴いていたものです。特に印象深いのが、演奏中(録音中)のカラヤンとロストロポーヴィチのふたりが左右に写っている写真です。両雄相見えるって感じで、すごい緊張感が感じられる写真なんですね云々。同じことをちょうど1年前のブログに書いておりました(笑)。そんな写真からでもないのですが、この演奏はけっこう気に入っておりまして、カラヤンとロストロポーヴィチのふたりが産み出した音楽のすばらしさに眼が眩む思いでありました。そんなこの演奏は、長く聴いておらず、先日元町の中古やさんで見つけて、久しぶりに聴いた次第です。CDは、DGのTHE ORIGINALの一枚で、このシリーズ、オリジナルのジャケットを少し斜めにして用いています。オリジナルを用いるのは嬉しいのですが、どうせなら傾けずにオリジナルのままにして欲しいな、と思ったりします。
そんなわけで、久しぶりにこの演奏を聴きましたが、以前とは少々異なる印象を感じました。というのも、カラヤンの指揮も素晴らしい、ロストロポーヴィチのチェロも流麗。とまあ個々に見ればそうなんですが、このCDで聴いた限りでは、どうもカラヤンの指揮するBPOの雄弁さが妙に目立つのであります。特に第2楽章なんかそんなことないですかねえ。加えて、チェロの音量が何かしら低いような気もしなくはないですねえ。どんなもんでしょうか。それゆえにオケの演奏にどうも心が奪われてしまうんですね。しかし、カラヤンはドヴォルザークなどのドイツ周辺国?の作曲家の作品では、実にうまいですねえ。何と言ってもBPOの凄さも加わり、正に全盛期の輝きです。
第1楽章、出だしからチェロが登場するまでのBPOは、スキのない誠に雄弁な堂々とした演奏。特に、BPOの各楽器の生き生きとした演奏に心が奪われますね。ホルンやクラリネット、オーボエなどのふくよかで艶のある音色は、他ではなか聴けません。そして、ロストロポーヴィチ。大変流麗でテクニックも抜群。スケールも大きなチェロが堪能できます。しかし、何故かしらオケの方に耳が行ってしまうのですね。それは前述の録音の問題だけではなく、ロストロポーヴィチのチェロが上手すぎることも原因かも知れません。とはいえ、後半以降は両者の絡みが盛り上がりを見せ、それはなかなか充実したものです。第2楽章、ここでも極端に言えば、あっ、これはチェロ協奏曲だったんだ、と思ってしまうほどオケは雄弁です。時折のチェロが渾身のソロを聴かせています。でも、この楽章は美しさで一杯です。そして、第3楽章。ここでもBPOの雄弁さんは一層際だって聞こえます。これに対してのいロストロポーヴィチも頑張っています。でも、遠くから聞こえるって感じは、どうも気になりました。
このCDは、先に取り上げたアルゲリッチのショパンのピアノ協奏曲と一緒に買いました。これは780円でした。
(DG THE ORIGINAL 447 413-2 1995年 輸入盤)
さて、今回はドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調作品104です。演奏は、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)にヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。1968年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音です。この演奏は、高校生のころにLPで買ってよく聴いていたものです。特に印象深いのが、演奏中(録音中)のカラヤンとロストロポーヴィチのふたりが左右に写っている写真です。両雄相見えるって感じで、すごい緊張感が感じられる写真なんですね云々。同じことをちょうど1年前のブログに書いておりました(笑)。そんな写真からでもないのですが、この演奏はけっこう気に入っておりまして、カラヤンとロストロポーヴィチのふたりが産み出した音楽のすばらしさに眼が眩む思いでありました。そんなこの演奏は、長く聴いておらず、先日元町の中古やさんで見つけて、久しぶりに聴いた次第です。CDは、DGのTHE ORIGINALの一枚で、このシリーズ、オリジナルのジャケットを少し斜めにして用いています。オリジナルを用いるのは嬉しいのですが、どうせなら傾けずにオリジナルのままにして欲しいな、と思ったりします。
そんなわけで、久しぶりにこの演奏を聴きましたが、以前とは少々異なる印象を感じました。というのも、カラヤンの指揮も素晴らしい、ロストロポーヴィチのチェロも流麗。とまあ個々に見ればそうなんですが、このCDで聴いた限りでは、どうもカラヤンの指揮するBPOの雄弁さが妙に目立つのであります。特に第2楽章なんかそんなことないですかねえ。加えて、チェロの音量が何かしら低いような気もしなくはないですねえ。どんなもんでしょうか。それゆえにオケの演奏にどうも心が奪われてしまうんですね。しかし、カラヤンはドヴォルザークなどのドイツ周辺国?の作曲家の作品では、実にうまいですねえ。何と言ってもBPOの凄さも加わり、正に全盛期の輝きです。
第1楽章、出だしからチェロが登場するまでのBPOは、スキのない誠に雄弁な堂々とした演奏。特に、BPOの各楽器の生き生きとした演奏に心が奪われますね。ホルンやクラリネット、オーボエなどのふくよかで艶のある音色は、他ではなか聴けません。そして、ロストロポーヴィチ。大変流麗でテクニックも抜群。スケールも大きなチェロが堪能できます。しかし、何故かしらオケの方に耳が行ってしまうのですね。それは前述の録音の問題だけではなく、ロストロポーヴィチのチェロが上手すぎることも原因かも知れません。とはいえ、後半以降は両者の絡みが盛り上がりを見せ、それはなかなか充実したものです。第2楽章、ここでも極端に言えば、あっ、これはチェロ協奏曲だったんだ、と思ってしまうほどオケは雄弁です。時折のチェロが渾身のソロを聴かせています。でも、この楽章は美しさで一杯です。そして、第3楽章。ここでもBPOの雄弁さんは一層際だって聞こえます。これに対してのいロストロポーヴィチも頑張っています。でも、遠くから聞こえるって感じは、どうも気になりました。
このCDは、先に取り上げたアルゲリッチのショパンのピアノ協奏曲と一緒に買いました。これは780円でした。
(DG THE ORIGINAL 447 413-2 1995年 輸入盤)