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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

懐かしいカラヤンの「ザ・グレート」

2013年01月10日 23時24分41秒 | シューベルト
正月の三日、うちの息子は早起きをして新幹線で福岡に向かいました。ヤフードームであるミスターチルドレンのコンサートに行くためでした。しかし、当日博多に着いてしばらくして、コンサートの中止のメールが入ってそうです。なんでも、ドラムのお兄さんが急病のため、ということ。せっかく遠路行ったのにねえ。誰か代役を立てるとかも無理なんでしょうねえ。うーん。不幸やし、正月早々…。でも、博多でバーゲンに行って、もつ鍋と博多ラーメンを食べて、辛子明太子を土産に買って帰った次第であります…。やはり、とほほ、でしょうねえ。

そんなわけで、今回もまたまたシューベルト。先日あるCDを探していまして発見したものです。去年の夏に、中古やさんで420円で買ったもの。シューベルトの交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレート』。演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のBPO。1968年9月ベルリンのイエスキリスト教会での録音です。

この曲、このブログでも何回か取り上げましたが、好きなんですねえ。最初に聴いたのは、もう40年くらい前のこと。LP2枚組で3000円のLPを買ったのです。それにはシューベルトとブルックナーの交響曲9番が収められていました。お目当ては、ブツックナーの方だったのですが、シューベルトもよく聴きました。そんな思い出は、ブル9のところでも言及しました。そんなこの曲の私に取っては原点となった演奏であります。

ということで、この演奏、もうかなり久々に聴きました。ところどころでこんなんやったなあ、と思った箇所がありましたねえ。でも、いい加減なもんで、こんな演奏だったかなあ、という印象の多かったりして…。カラヤンは、この曲を1946年にVPOと録音して、この演奏が二度目。あと1977年にも再録音しております。最も充実しているのは1977年盤でしょうか。BPOとの絶頂期に、芳醇な管弦楽を駆使して、この曲を演奏しています。

しかし、これに対してこの1968年のザ・グレート、BPOの機動力を存分に活用して、まっすぐの快速球で一気に駆け抜けるような演奏といえるでしょうか。まず、シューマンをして「天国的な長さ」と言わしめた長大な曲です。朝比奈さんでは60分、ヴァントで52~3分。普通は50分少しの曲ですが、カラヤンは47分弱。快速で駆け抜ける演奏。どちらかと言えばゆったりとした演奏が好みなんですが、こんな演奏も堅実なオケでとなると快感ですねえ。加えて、非常に元気がいい。各楽器の歯切れもよく、クライマックスに向かって、一気に畳みかけるようになところは、至極快感であります。

第1楽章、まず伸びやかなホルンで始まる。それに続くオーボエも美しい。テンポは速めで、それで安定感した音色です。響きが快活で、BPOの優れたオケの技量で曲が進んでいく。そして、第2楽章、全曲の中で、ここが少々退屈になる。それは同じ内容が繰り返されるようなところに要因がある、。そして、後半の二つの楽章、これがなかなかいい。第3楽章スケルツォ。堂々として緊張感にあふれ、中間部では、旋律が朗々と歌われる。そして、一見荒々しいが、安定してBPOの力が存分に発揮される。そして第4楽章、スケールが大きく、元気一杯の演奏。少々軽めの印象はあるが、細部まで安定してきめの細かい演奏が展開されます。

仕事が始まって、一週間がたちますが、なかなかつらいですねえ。朝の早起き、眠いことしきりであります
(DG UCCG-5008 2006年)

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