村田兆治さんが逝去されました。西宮や大阪球場で村田さんが登板する試合をよく観戦しました。村田さんが一番輝いたのは、サンデー兆治と言われたころではなく、やはり1974年のポストシーズンですよね。ブレーブスとのプレーオフでは、第一戦抑え、第三戦完封勝利。ドラゴンズとの日本シリーズでは、第一戦の抑えでは打たれたものの、第二、四戦で抑え、そして第六戦では完投勝利。そして日本一。大車輪の活躍でまさに絶対的エースでした。ご冥福をお祈りします。
まあ、そんなことで気分は少々重いのですが、今回は再びヘンデルであります。木管のためのソナタからです。ヘンデルのこの種の曲として、まずあげられるのは作品1に属する曲です。1732年ロンドンで「チェンバロもしくはチェロの通奏低音を伴うフルートあるいはヴァイオリン、あるいはオーボエのためのソナタ、作品1」として出版された15曲です。各々の楽器の指定は、第1,5,9番はフルート・トラヴェルソ、第2,4,7,11番はブロックフレーテ、第6,8番はオーボエ、第3,10,12~15番はヴァイオリンのためのソナタとされています。ですので、当たり前ですが、ヴァイオリンと三つの木管楽器はそれぞれ別に演奏され、CDでも作品1全曲として収められることはほとんどないですかねえ。
今回取り上げるCDは、フランス・ブリュッヘン(Bf,Ft)、とボブ・ファン・アスペレン(cem)、アンナー・ビルスマ(Vc)、ブルース・ヘインズ(Ob)、ハンスユルク・ランゲ(Fg)、などによる演奏のもの。1973,4年、アムステルダムでの録音です。梅田の中古やさんで買いました。そのころは、ヘンデルのヘの字も知らず(少々大袈裟ですが)、ヘンデルの器楽曲を聴こう、ということで買いました。バッハのように器楽曲はたくさんあるんだろうと思っていました。でもそれほど多くはないですねえ。そして、なかなかこの曲は、馴染めませんでした。よさを認識することがなかなか困難でした。ヘンデルやテレマンの曲は、私にとってはどうもそうなんですねえ。なんででしょうか。この曲も、たくさんあってどれがどれかわからない。まあ、そんなときはひたすら聴き込むしかないんですよね。そんなことで頑張りました(笑)。
このCDは二枚組。作品1からは、1b,2,4,5,6,7番。他にハレ・ソナタ1,3番、フィッツウィリアム・ソナタの3曲などが収めれています。どの曲がどうとかは、なかなか曲数が多すぎて指摘するのがむずかしいですねえ。どの曲も珠玉のように輝いていますねえ。どの曲を聴いても、ハッとするような気品と美しさに満ちていますねえ。それぞれの曲は、派手さはないのですが、思わす聴き惚れてしまう求心力があります。どの曲も聴き劣ることのない魅力たっぷりですねえ。そして、歌劇などのアリアを思い起こさせるものも多いのでありました。
そう思わせてくれるのも、やはりこの演奏が素晴らしいこと。それはブリュッヘンのブロックフレーテとフルート・トラヴェルソ。が絶品ですねえ。ブリュッヘンはこの2本の楽器を演奏しているのですが、まずはフルートは比較的安定しているのですが、ブリュッヘンによると鉄壁の安定感と豊かな表情が加わり、とてもいいのです。そして、それ以上に魅力的なのがブロックフレーテ。もともとブリュヘンはこの演奏で一世を風靡したんですねえ。まあ、音色の豊かさには驚かされるし、安定した表現力も素晴らしいし、何よりも率直なところ、この我々に訴えかける美しい響きは圧倒的であります。心に染み込み、心が揺さぶられるような美音であります。また、オーボエのヘインズも混じりっけの無い純真な音色で迫ってきますし、ビルスマのチェロ、アスペレンのチェンバロも雄弁であります。
曲について述べたいのですが、このCDには12曲のソナタ、楽章にして54の曲が収められています。これがいい、と言うわけにはいきません。どの曲も聴けば聴くほど味が出て来ます。それでもあげるとしたら、私的にはフィッツウィリアム・ソナタの3曲がいいかなあ。ヘンデルの魅力あふれる曲ばかりであります。
1981年8月11日大阪球場での対ホークス戦。日本橋で新発売のウォークマンを28000円で買ったあと見に行きました。先発は山内と村田。5-3で負け。8回表に無死満塁でリー、落合、有藤が金城に抑えられた。村田は見に行けば負ける、と当時の日記に書いてありました。この年は19勝8敗の成績で最多勝に輝いた年でした。ほんとにご冥福をお祈りします。
(SEON BVCC-1873/4 1992年)
まあ、そんなことで気分は少々重いのですが、今回は再びヘンデルであります。木管のためのソナタからです。ヘンデルのこの種の曲として、まずあげられるのは作品1に属する曲です。1732年ロンドンで「チェンバロもしくはチェロの通奏低音を伴うフルートあるいはヴァイオリン、あるいはオーボエのためのソナタ、作品1」として出版された15曲です。各々の楽器の指定は、第1,5,9番はフルート・トラヴェルソ、第2,4,7,11番はブロックフレーテ、第6,8番はオーボエ、第3,10,12~15番はヴァイオリンのためのソナタとされています。ですので、当たり前ですが、ヴァイオリンと三つの木管楽器はそれぞれ別に演奏され、CDでも作品1全曲として収められることはほとんどないですかねえ。
今回取り上げるCDは、フランス・ブリュッヘン(Bf,Ft)、とボブ・ファン・アスペレン(cem)、アンナー・ビルスマ(Vc)、ブルース・ヘインズ(Ob)、ハンスユルク・ランゲ(Fg)、などによる演奏のもの。1973,4年、アムステルダムでの録音です。梅田の中古やさんで買いました。そのころは、ヘンデルのヘの字も知らず(少々大袈裟ですが)、ヘンデルの器楽曲を聴こう、ということで買いました。バッハのように器楽曲はたくさんあるんだろうと思っていました。でもそれほど多くはないですねえ。そして、なかなかこの曲は、馴染めませんでした。よさを認識することがなかなか困難でした。ヘンデルやテレマンの曲は、私にとってはどうもそうなんですねえ。なんででしょうか。この曲も、たくさんあってどれがどれかわからない。まあ、そんなときはひたすら聴き込むしかないんですよね。そんなことで頑張りました(笑)。
このCDは二枚組。作品1からは、1b,2,4,5,6,7番。他にハレ・ソナタ1,3番、フィッツウィリアム・ソナタの3曲などが収めれています。どの曲がどうとかは、なかなか曲数が多すぎて指摘するのがむずかしいですねえ。どの曲も珠玉のように輝いていますねえ。どの曲を聴いても、ハッとするような気品と美しさに満ちていますねえ。それぞれの曲は、派手さはないのですが、思わす聴き惚れてしまう求心力があります。どの曲も聴き劣ることのない魅力たっぷりですねえ。そして、歌劇などのアリアを思い起こさせるものも多いのでありました。
そう思わせてくれるのも、やはりこの演奏が素晴らしいこと。それはブリュッヘンのブロックフレーテとフルート・トラヴェルソ。が絶品ですねえ。ブリュッヘンはこの2本の楽器を演奏しているのですが、まずはフルートは比較的安定しているのですが、ブリュッヘンによると鉄壁の安定感と豊かな表情が加わり、とてもいいのです。そして、それ以上に魅力的なのがブロックフレーテ。もともとブリュヘンはこの演奏で一世を風靡したんですねえ。まあ、音色の豊かさには驚かされるし、安定した表現力も素晴らしいし、何よりも率直なところ、この我々に訴えかける美しい響きは圧倒的であります。心に染み込み、心が揺さぶられるような美音であります。また、オーボエのヘインズも混じりっけの無い純真な音色で迫ってきますし、ビルスマのチェロ、アスペレンのチェンバロも雄弁であります。
曲について述べたいのですが、このCDには12曲のソナタ、楽章にして54の曲が収められています。これがいい、と言うわけにはいきません。どの曲も聴けば聴くほど味が出て来ます。それでもあげるとしたら、私的にはフィッツウィリアム・ソナタの3曲がいいかなあ。ヘンデルの魅力あふれる曲ばかりであります。
1981年8月11日大阪球場での対ホークス戦。日本橋で新発売のウォークマンを28000円で買ったあと見に行きました。先発は山内と村田。5-3で負け。8回表に無死満塁でリー、落合、有藤が金城に抑えられた。村田は見に行けば負ける、と当時の日記に書いてありました。この年は19勝8敗の成績で最多勝に輝いた年でした。ほんとにご冥福をお祈りします。
(SEON BVCC-1873/4 1992年)
1974年はドラゴンズのリーグ制覇(巨人の10連覇を阻んだ!)で喜びすぎて、ロッテの強力投手陣に歯が立たなくてもさほどがっかりしなかった。高校時代の思い出です。