衰退する米国経済にマネーを呼び戻す方法

大前 研一
衰退する米国経済にマネーを呼び戻す方法

ドルからユーロへのシフトを一番うまくやった国はどこだろうか。実は日本なのである。2003年以降日銀総裁にある福井氏は、準備通貨のかなりの部分(30%強)をユーロにシフトしていたのだ。わたしはこれが福井氏の最大の功績だと思っている。誰もユーロにシフトしようと思っていない時期に、気がついたら福井氏はやっていたのだから。もっとも、今はさすがにドルからユーロへ動かすことはできそうにない。皆が神経質になり、おびえている今の状況で動かしたら、日本は間違いなく米国にお灸(きゅう)を据えられることだろう。

落ちるところまで落ちれば米国経済の回復も早い
米国には落ちたことを演出できる人材が必要だ
だが、レイムダック(影響力を失った政治家)になっているブッシュ大統領にそれができるのか。あるいはおどおどしているバーナンキ議長はどうか。わたしから見れば「二人とも力不足」と言うほかない
米国政府の中でそれが実行できそうな人材として、わたしはポールソン財務長官を挙げたい
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