ソーシャルディスタンスには科学的な根拠はなかった。

宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)5月24日(金曜日)弐
        通巻第8264号 

 

 

(読者の声2)アメリカでも日本でも4年前から感染力の強い怖いウィルスからの感染防止の為に人との距離は2m(或いは6フィート)間隔を空けろという類のソーシャルディスタンスが声高に叫ばれ、多くのロックダウンや社会的規制の根拠の様に扱われた。州を跨ぐ移動は禁止され、学校が閉鎖され、スポーツイベントや集会は禁止され、教会での集まりすら禁止された。親でも親戚でも会ってはだめ、介護施設で親に会うのもダメ、親の死に目にも会えない、出来るだけ外出は控えろとされた。だが同居の家族ならソーシャルディスタンスを取らなくて良いと。
デパートや専門店は閉店を命じられたがスーパーや日用生鮮品を売る店はオーケーとされた。日本ではそれに加え、レストランではアクリル板の間仕切りが設置された上、アルコールの提供はダメとか時間制限がなされた。
一方で満員電車の中ではソーシャルディスタンスを取らなくても良いとも。感染すらしていない、発病すらしていない人がPCR検査で陽性となれば隔離されるケースさえあった。「感染防止の為」と唱えさえすれば関係あろうがなかろうが何でも規制される様になっていた。
 当初はよく考えもせずにお上がいうことを鵜呑みにしていたが、感染力が強くてとても怖いウィルスの筈なのに同居の家族には感染しないのか、スーパーでは感染させられないがデパートでは感染させられる、満員電車の中では感染させられないが一歩電車の外に出ると感染力が強くなるとは、随分器用なウィルスなのかもと思う様になった。
だが、これらのことをつなげて自分の頭で考える様になると、何がよくて何はだめと言われていることに何ら整合性が見られないこと、何ら科学的な根拠が示されずに規制だけが厳しくなされるのは何か変だぞ、誰かがある意図を持って人々の自由を制限しコントロールしようとしているのではないかなと思える様になった。
様々な規制がなされたがその根拠が示されたことがあっただろうか、その規制によりどんな効果があったと公表されたことはあっただろうか?
 実はソーシャルディスタンスなる概念を作り出して皆に強制させた側の重要人物の一人フランシス・コリンズ前国立衛生研究所長(組織としてはファウチ博士の感染症研究所も国立衛生研傘下にあるが、実質的には誰がボスか、2020年春の記者会見では明らかだった)が下院のコロナパンデミック特別小委員会で証言し、それをスタッフがまとめたもの(2024年5月16日付け)をNational Review が入手した。
https://www.nationalreview.com/wp-content/uploads/2024/05/2024.05.16-SSCP-Staff-Memo.pdf
その要約は次のとおり。
1 コロナのウィルスは研究所での事故か研究員が感染しそこから外部に漏洩したのではないかという仮説は陰謀論だと言われたが陰謀論ではない。その仮説を否定する根拠はなく、未だ未確定である。
2 政府が唱えたソーシャルディスタンス(6フィート離れろ)には科学的な根拠はなかった。
3 2020年4月19日付書簡で武漢病毒研究所へ国立衛生研究所からの補助金を孫流ししていたエコヘルスに対し終結する様指示していたがエコヘルスはそれを無視して中断しただけだった。
4 コロナウィルスが研究所から漏れたという仮説を根拠のない陰謀論と決めつける電話会談が2020年2月1日に行われたが、それを主導したのはファウチ博士だった。
(費府の飛行士)

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