日本の財政は問題はなかった

経済コラムマガジン
10/1/25(600号)日本の財政構造

名目GDPに比べ日本政府の債務残高が大きいということである。最近ではこの比率が188%(07年IMF算出)にも達しているとマスコミは警告している。先進各国の比率が100%前後なのに対して、日本の比率が突出して大きいことを問題にしているのである

日本における財政論議は、ほとんどの場合、純債務残高ではなく総債務残高で行われてきた。なぜか日本のマスコミなどは常に大衆を騙そうとしているみたいである。

先進国の中で日本の金融資産と社会保障の基金(以下、両者の合計を金融資産等と表現する)が突出して大きいからである

日銀が保有する国債は、実質的に国の債務にならない。日銀の国債保有額69兆円・・・・実質的な純債務残高の名目GDP比率は90.6%(104.6%-14.0%)となり欧米諸国と遜色ないものになる。

少なくとも最近までは日本の財政は問題はなかった ことをご理解できるであろう。また金利が世界一低い水準で推移していることを見れば、日本の財政だけが問題にされるのはおかしな話である。
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