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ウグイスとメジロの違いと見分け方
なるほどと思っても そのうち・・・
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ウグイスとメジロは共に留鳥や漂鳥として日本に生息しており、ウグイスは「ホーホケキョ」といったさえずりで非常に有名、メジロは以前は鳴き合わせのために飼われていたため共に日本人には馴染み深い野鳥です。
ウグイスとメジロは見た目こそそれほど似ていませんが、「梅に鶯」という日本の伝統的な言葉から梅によく止まっているメジロをウグイスと誤認してしまうことが多くなっています。
イメージによる誤認が多いだけで、ウグイスとメジロには様々な違いがあります。そのため識別ポイントを押さえておけば見間違ることはほとんどなくなるでしょう。
関連記事:メジロが見られる生息地と探す際のポイント
見た目の違い
色の違い
ウグイスは頭から背中にかけてウグイス色と呼ばれるくすんだ茶色をしており、全体的に地味な印象を受けます。花札のウグイスはほどんどの場合、黄緑色に塗られており、ウグイス色と呼ばれる和菓子なども鮮やかな黄緑色の場合が多いですが、実際のウグイスは黄緑色ではなく非常に地味な色をしています。
反対にメジロは頭から背中にかけて黄緑色をしており、陽の光に当たると非常に鮮やかです。花札のウグイスやウグイス色の和菓子のイメージはメジロの色に当てはまる場合がほとんどです。
目元の違い
ウグイスとメジロには目元に大きな違いがあります。
ウグイスの目の上には眉班と呼ばれる眉毛のような白い線が入っています。
メジロは名前の通り、目の周りの白いアイリングが特徴です。このアイリングは白い絵の具で描いたように真っ白でとてもよく目立ちます。
生態の違い
食性の違い
両種とも雑食性の野鳥ですが、好んで食べるものに違いがあります。
ウグイスは昆虫などを好んで食べるのに対し、メジロは花の蜜や果実などを好んで食べます。
そのため、メジロは梅や椿の花によくやって来るので、目にする機会が多くなります。
「梅にウグイス」という言葉が有名ですが、これはウグイスが梅の木によくやって来るという意味ではなく、2つのものが調和がとれているといった意味などで使われます。そのため、ウグイスが梅の花の蜜を吸いにやって来ることはほぼないでしょう。ウグイスが梅の木に来るのは梅の木にエサとなる昆虫がいる場合などです。
生息環境の違い
両種とも主に平地から山地の林で見られますが、好む生息環境は異なります。
ウグイスは姿を隠すことができる下草の生えた暗い場所を好みます。
特にクマザサなどが生い茂るような場所でよく見られます。
メジロはエサとなる花や果実のある場所に多く生息しています。
そのため、ウグイスと違って明るく開けた場所でもよく見られます。
特に梅の開花時期に梅林でよく見られるため、ウグイスと間違えられることが多くなります。
警戒心の違い
ウグイスは警戒心が非常に強い野鳥で藪の中にいることが多く、開けた場所には滅多に出てきません。稀にさえずる時に枝先などに止まりますが、基本的にはさえずりも目立たない場所で行います。
ウグイスとは対照的に、メジロの警戒心は薄くエサとなる花や果実があれば人前にも普通に出てきます。そのため、梅園など人が多い場所でもよく見られることがウグイスと誤認される一因になっています。
その他の違い
・ウグイスは群れを作ることはほぼなく、繁殖期以外は単独で行動しています。反対にメジロは群れを作ることが多い野鳥で、花や果実に群れやって来る姿がよく見られます。
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