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メッキ剝がれる自民党総裁選候補 河野太郎
【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(841)メッキ剝がれる自民党総裁選候補
自民党総裁選も最終盤。ここへ来て河野太郎氏のメッキがどんどん剝がれつつある。
『週刊新潮』(9月30日秋風月増大号)では櫻井よしこさんが名物コラム「日本ルネッサンス」で河野氏へ「二つの大疑問」
一つは米軍が対中戦略の一環として考えている「中距離ミサイルの配備」について。19日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」で河野氏はこう言ったという。
「ミサイルを日本に置いたからといって、日本の抑止力が高まるわけではありません」
「もう少し慎重に議論をした上で日米の役割分担を決めること」
「よくある敵基地何とか能力みたいなものは(中略)かえって(状況を)不安定化させる要因になる」
櫻井さんは「抽象論」とバッサリ。
もう一点はエネルギー問題。
18日、日本記者クラブでの討論会、原子力発電と再生可能エネルギーのコスト比較。河野氏の発言は「虚偽」と。
ついでだが、櫻井さん、野田聖子氏については「三候補と議論を交わすレベルに達していない」と手厳しい。
『週刊文春』(9月30日号)も、特集「『次の総理』ここが危ない!」のなかで、河野氏に関して「河野太郎〝虚像の改革派〟一族企業から〝お小遣い〟六千万円」
問題の会社は「日本端子」。〈(父の)洋平氏が初代の代表取締役〉。〈自動車に使う車載用端子などを製造するメーカー〉で〈中国系の海外子会社が三社〉〈昨年度の売上高は約百七十億円で、河野氏の弟・二郎氏が社長〉
『文春』は「日本端子」からの献金を問題にしているのだが、核心は「中国との深い関係」だ。『文春』はなぜここを詰めなかったのか。
『週刊朝日』(10・1)は、「河野太郎は『改革者』か『暴君』か」。
『サンデー毎日』(10・3)が森功さん(ノンフィクション作家)の「暴君河野太郎『宰相』への死角」。
どちらも新情報ナシ。
ついでだが、NHK、民放ニュースで、つけ足しのような野党報道は時間のムダ。
(月刊『Hanada』編集長)
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