東金女児遺体事件で容疑者を実名報道したメディアへの違和感

上杉隆
東金女児遺体事件で容疑者を実名報道したメディアへの違和感

容疑者の実名・顔写真報道の問題である。本事件の報道に関しては、記者クラブの横並び意識がもたらした弊害が如実に現れたとみている。

 警察発表によれば、容疑者は特別支援学校に通っていた。軽度の知的障害を抱え、その病歴からも、単純に責任能力が問えるかどうか疑問の余地は残る。

 にもかかわらず、すべての記者クラブメディアは実名と顔写真で容疑者を報じた。


容疑者は、精神発達遅滞と診断され、さらに特別支援学校に通学していた経歴を持つのだ

問題は、普段から、慎重な報道を心掛け、人権を尊重しているはずの朝日新聞、毎日新聞、共同通信、TBSなどのメディアが、躊躇なく、実名報道に踏み切ったことだ。筆者は、そこに強い違和感を覚えるのだ

警察発表も年々巧妙になっている。今回も、県警は病状に触れた上で、容疑者の氏名を匿名にするか、実名で報じるかは各社の判断に委ねている。これによって、警察が発表したからという旧来の言い訳は成立しなくなっている

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