梅さんの「ノーベル賞妄想」

バイデン 梅さんの本性は梅毒

 

AC通信 No.839 (2021/04/26)AC 論説No.839 梅さんの「ノーベル賞妄想」

まだ誰も書いていないからこれは私個人の考えだが、バイデンがパリ協定の気候変化サミットに復帰して10年内にCO2半減を発表したのはノーベル平和賞を取るためと思う。彼は受賞のために出来ないと知りながら高い目標を掲げたのである。目標の達成はどうでも構わない。ノーベル賞を取るのが目的だ。日本のユーチューブではバイデンのことを梅さんと呼んでいるが彼の本性は梅毒である。

これと似たような空約束は前にもあった。2016年にオバマは2025年、つまり10年内にアメリカのCO2放出を2005年度の26%まで削減すると発表したが、5年後の2021年までその半分も達成していない。バイデンがオバマの目標より大幅な52%削減を約束したのは見えすいた空約束である。バイデンは空約束でノーベル賞を取ろうとしている。世界諸国はバイデンがパリ協定に復帰したことを歓迎しているから空約束でも受賞できると妄想している。

わざわざ4月24日の地球の日(Earth Day)に20数か国の代表をズームのサミット会議に呼び出し、アメリカは2030年までにCO2放出を2005年度の52%まで削減すると公約した。サミット会議の前に日本の菅首相と会談して日本にもCO2半減を要求したので、日本はCO2放出の46%削減を約束した。カナダも2030年までにCO2放出を45%削減すると約束した。バイデンは中国が世界最大のCO2汚染国であることは言わなかった。

バイデンはCO2放出半減に太陽発電と風力発電、そしてガソリン車をEV車を推進しているが、太陽発電は昼間だけ、しかも天気と朝夕の太陽の位置によって発電効率が違う。発電したエネルギーを蓄えるため大量の電池も必要である。風力発電に必要な強い風が吹いている場所は有限だし風力も天気次第である。ガソリン車のを廃棄するには大量のEV車を製造する必要がある。バイデンのCO2半減に必要な太陽パネル、風力プロペラや電池、EV車の製造に要する電力は石油、石炭と天然ガスだが、天然ガスは開発にエネルギーが必要だしアメリカ国民は原子力発電に反対である。つまり2030年まで石油石炭発電で放出するCO2は期待するほど減らない。

バイデンはケリーを上海に派遣して中国にもCO2削減の目標を要求をしたにも拘らず、習近平は30年までにCO2の増加を止めるとだけと言った。中国の脱炭素目標はGDP成長率に対する目標としているから2030年までCO2の増加を止められない。つまり中国は何も約束しなかった。インドも同様だ。

いくらアメリカが高い目標を掲げても最大のCO2放出国である中国やインドのCO2放出が年年減らない限り地球温暖の上昇を1.5°C以下に抑えるという目標は達成できない。世界諸国のCO2放出は、中国が33.3%、アメリカ13.4%、英国を含むEUは8.7%、インド6.8%、ロシア4.7%日本3%である。中国が世界で最もひどいCO2放出国、世界の放出量の3割以上である。

その上に先進国アメリカや日本など先進国は緑の気候基金」に途上国に対する国際支援金を払っている。緑の気候基金(Green Climate Fund)は途上国における気候変更対策を支援する国際的な基金である。アメリカが30億ドルを払い、他の先進国、イギリスは30.5億ドル、日本が30億ドル、フランスが27.4億ドル、ドイツが27億ドル。この資金を後進国や発展途上国と呼ばれる国々に補助金として支給している。中国は世界で2番目のGDP大国でしかも世界最大のCO2放出国だが金を払っていない。

トランプは2年前に諸国が緑の気候基金に不公平な割合で金を出していることをを指摘し、これが改善されない限りパリ協定を脱退すると宣言し、2020年10月に脱退した。諸国は最大の資金提供をしていたアメリカがパリ協定を脱退したことに非難した。だから諸国はバイデンが当選してパリ協定に復帰したことを歓迎したのである。復帰すればアメリカの金が入ってくる。

見方を変えれば、緑の気候基金は先進国の富を後進国に分配する社会主義や共産主義の「富の分配」である。金持ちから金を取って貧乏人に分配する。これこそDeepStateのグローバリゼーション、世界の共産化だから諸国はバイデンのパリ協定復帰を歓迎するわけだ。

バイデンのノーベル賞の妄想は実現するかもしれない。過去に何人ものアメリカの大統領がいかにもおかしな理由でノーベル賞を取っている。アル・ゴア副大統領は自家用ジェット機でCO2を撒き散らしながら各地で講演し、北極の氷が解けて10年内にマンハッタンが水没すると言ってノーベル賞を受賞した。マンハッタンは水没していない。ジミー・カーターはトンカチ一丁を手にして世界各国の建設を見て回っただけで受賞した。オバマは諸国の核爆弾開発中止を講演しただけで受賞した。バイデンもCO2削減のリーダーとして受賞できるかもしれない。彼らはみんな民主党員である。キッシンジャーも民主党員である。

オバマの実績なき受賞と違って共和党のトランプ大統領は北朝鮮の核開発をストップさせ、イランのウラン濃縮をストップさせたけれどもノーベル賞を受賞できなかった。彼には世界の核廃絶に対する実績があったけれどもDeep Stateはトランプにノーベル賞を授与しないのだ。

 

(宮崎正弘のコメント)

日本は売電ではなく梅田(大阪)が祝意表しました。

オバマの時は福井県小浜市が。台湾も中国も香港も華字紙は共通して、バイデン大統領を「拝登」と表記しています。
かつてレーガンを台湾は「雷根」、中国は「黒根」としていました

最近、中国のメディアには「黒根」を「里根」と静かに訂正したところもありますが。。。

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