暫定税率を維持する代わりに、高速道路をすべてタダ!!

森永 卓郎
暫定税率の落としどころ

こんな解決策を考えてみた。「暫定税率を維持する代わりに、高速道路をすべてタダにする」というものだ。

 偶然の一致なのだが、暫定税率による税収は2兆6000億円。これに対して、道路公団民営化で生まれた高速道路会社6社の料金収入の合計は、2兆5243億円とほぼ同額なのである。

 これなら景気対策にもなるし地方の活性化にもつながる。高速道路は自動車ユーザーだけが使うものだから、税金の用途がほかにまわることはない。しかも、地方の人のほうが高速道路をより多く使っているから、ガソリン代を多く負担していることに見合う。

 さらにいいのは、高速道路に投入される資金が年2兆6000億円に限定される点である。そのため、今後整備する高速道路は、おのずと制限される。必要とされる道路に優先順位をつけて安定して少しずつつくっていくようになるわけだ。そうすれば、これまでのような無駄な高速道路が作られることもなくなる。

 福田政権にとっては、減税に追い込まれずに済むというメリットがある。民主党にとっては、高速道路を無料にしたという、実質的な減税効果をアピールできる。まさに一石二鳥どころか、三鳥にも四鳥にもなる政策ではないか。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« アグネス・チ... 黄砂に汚染物... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。