杉原千畝の美談は ウソ

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(越比関係の大変化に注目)

読者の声 どくしゃのこえ

(読者の声)貴誌前号の記事にありましたが、先生のバルト三国訪問ですが、リトアニアの古都カウナスにも立ち寄られたというのでしたら、ひょっとして杉原千畝記念館にも寄られたことと思いました。
日本での杉原千畝評は、なんだかヒューマニズム一辺倒で、おかしいと思いますが、如何でしょうか?
(TY生、栃木)

 
 (宮?正弘のコメント)杉原千畝は「本国外務省の命令にそむき、キリスト教徒としての良心に従って日本を通過するヴィザを亡命するユダヤ人に発給し続けた」という美談に仕上がっています。
 実際は人種差別撤廃を国際会議で提唱し、欧米豪の猛烈な反対にあった日本は「八紘一宇」の目的の下、人権と民族差別をなくす国策を遂行するためにも水面下で、杉原にヴィザ発給を密かに促していたことは周知の事実です。東条英機、松岡洋右らが黒幕です。
それが証拠に杉原は、その後、退官を強いられず、むしろ出世し続けました。
また杉原は最初、外国女性と結婚しており、ロシア正教徒でしたが、同時に間諜でもありました。
本 来なら水面下のことゆえ、伏せておくべきですが、再婚した菊池という女性が回想録で美談に仕立てた。そのうえ、生き残ったユダヤ人が十数年後に日本にきて 杉原を捜し求め、ならばこれを美談としてユダヤ人社会のみならず人権擁護、人種差別反対という国際世論を前にアピールした方が有利だった。
小生が杉原千畝記念館を訪れた理由は、こうした真実がパネル展示されているのか確認したかったのです。もちろん美談だけの展示でした。
さて、日本外交は、これを「売り」に駆使している気配濃厚です。日本人観光客がリトアニアに行くことさえ稀なのに、まして奥地のカウナスに来る日本人観光客なぞごく少数だったのに、最近は見学客が急増して、土産にチョコレートまで作った(苦笑)。
ウクライナの大統領がチョコレート会社の社長であるように、ポーランドからベラルーシ、バルト海沿岸諸国もフランス並みの立派なチョコレートをつくります。
 余談でした。 

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