ゴーン逮捕 日産独立派が東京地検に密告した?

どうなるか わかりませんが わかりやすいシナリオか

トトメス5世

ゴーン逮捕 日産独立派が東京地検に密告した?

ルノー日産国有化(即ちゴーン追放)をぶち上げたマクロンとゴーンは、犬猿の仲で政敵でもあった
 
日産が当局に情報提供

11月19日に日産の会長カルロス・ゴーンと表取締役グレッグ・ケリーが東京地検特捜部に逮捕されました。

容疑は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で、少なくとも50億円の所得を隠していた。

日産の社内調査では会社の資金を私的に支出したり、投資資金に流用していました

 

日産では内部通報をうけ数か月前から社内調査をしており、日産が東京地検に通報したようです。

時間を追って経緯を見るとゴーンが2005年にルノーと日産のCEOを兼務したころから権力の集中が始まった。

2008年のリーマンショックで親会社のルノーは倒産寸前になり、ゴーンは「日産の利益をかすめ取る」ことで再生した。

日産車を開店休業のルノー工場で生産することにより、ルノーの業績は回復したが、日産社内では不満が高まった。
日産車をルノーブランドで販売して、一見すると双方に利益があるように見えるが、利益はルノーが吸い上げた。日産が世界で稼いだ金をゴーンはルノーとフランスに「送金」しているのと同じで、ルノーから独立すべきだという声が強まった。

2015年にフランス政府はルノーと日産を合併し、完全国営会社にするプランを発表し実行しようとしました。

ゴーンとマクロン現大統領は激しく対立し、この話は結局先送りになっている。

フランス国営化の報道に日産側は激怒したと思われ、ルノーから独立するべきだという機運が高まった。

日産国有化を画策したフランス政府

フランス側の目論見では日産本社をパリに移して日本工場を全て閉鎖してしまい、フランスの所有物にするなどと言っていました。そうすれば日産の技術と販売力、ブランド価値、雇用や莫大な資産すべてがフランス政府のものになるからです。

ゴーンは2017年に社長職を退任し会長になったが、この前後からゴーン追放の動きが日産社内にあったと見て良い。

ゴーンがフランス国有化に猛反対したのは別に日産を救うためではなく、自身がルノー日産の功労者としてフランス大統領選に出馬するためだと当時報道されました。

ルノー日産の会長として出馬すれば自動車業界を代表する大物だが、国有化すれば国家の所有物なのでゴーンは追放されます。
こうして日産社内ではゴーンの内部調査が行われ逮捕に至ったが、これによってフランス政府が国有化に再び動き出す可能性もある。

日産の重役たちはフランス政府と縁を切りたがっているが日産株式の40%以上をルノーが所有している。ルノーの株式の15%はフランス政府が所有していて、議決権2倍法によって議決権の30%を持っている。

これを断ち切るのは簡単ではないが、2018年春にフランス政府が所有するルノー株を日産が買い取るという報道がされていました。


ロイターなどによると日産はフランス政府所有のルノー株15%の大半を買い取る方向で協議した。

その後進展はないのでフランス側は受け入れなかったようですが、ゴーン通報と逮捕は日産側の強烈な一手だったでしょう。
最近もフランス政府関係者は「株式比率を変更する計画はない」と売却を否定しています。


ゴーン逮捕をきっかけに、独立したい日産側と、日産を傘下に置きたいルノー、国営化したいフランス政府の駆け引きが激しくなるでしょう。
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