「醜い日本人」にならないために

【正論】曽野綾子 「醜い日本人」にならないために

朝早いテレビのニュース番組には、こういう個性のない肉体と、まるで同じような髪形と服装のお嬢さんが時には4人も出てくる。4人とも必要だということは、魅力の点でもアナウンサーとしての技量の上でも、多分1人ではもたない・・・ 
BBCだってCNNだって1項目のニュースを読むのは原則1人のアナウンサーで、1行読んで別の人の声に渡したりしない。そしてその女性たちが、実にそれぞれ強烈な個性美を持っている・・・
大切なのはその人の個性であって、黒髪の日本人のくせに金髪に染めているというだけで、これは自分のない人だという判断をされても仕方がないだろう。・・・
破れたジーンズ・ファッションが私は嫌いだった。・・・・他人の貧しさをファッションにして楽しむ神経に、私はどうしてもついていけない・・・・

こうした無神経は日本人の素質が悪いからではなく、すべて学習の不足から来るのである。日本以外の国では、その人に対する尊敬はすべて強烈な個性の有る無しが基礎になっている・・・・

こうしたことを 堂々と 教えてあげる ひとが 少なくなって いるんですね
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