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阿波踊り「コロナ感染」 残念な日本メディアの報道姿勢
そもそも感染者ゼロできない今の対策
コロナの感染経路として厚労省は飛沫感染対策を主流としてきた。ところが21年に世界の医療界はコロナがエアロゾル感染することを認め 、厚労省は1年後の今年7月になってようやく「感染者(無症状病原体保有者を含む)から咳、会話などの際に排出されるウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)の吸入が主要感染経路と考えられる」として、エアロゾル感染が主要な経路であることを認めた 。ところがそれまでの飛沫感染対策を大きく変更することはなく、対策の効果が小さいことを説明することもなかった。
感染の主要経路はエアロゾルだが、感染者が近距離にいる場合には飛沫感染もあり得る。このことはマスクの感染防止効果に大きく影響する。
通常のマスクは飛沫の飛散をかなり抑えるが、エアロゾルに対してはほとんど無効なため、感染防止効果は小さい。米国疾病予防センターの調査では、実際に感染を防ぐことができるのは医療用のN95マスクを常時着用していた場合だけであり、通常の布や不織布のマスクはほとんど感染を防止しない
アクリル板は、空気の流れを妨げるような設置であれば逆効果になる
メディアが「感染することは悪」という論調を拡散し続ける限り、それが世論になる。踊り手がアンケートに「現実に感染者が出たことは、本番を迎えられた事への気の緩みがあったのかもしれません」と自戒の念を述べている。彼らの責任ではないにもかかわらず、このように言わざるを得ないのは、感染したのは自分たちの責任と「信じさせられて」いるからだ。コロナ発生直後にはこの「差別の風潮」が大きな問題になったのだが、それは現在も全く変わっていない。
ウィズコロナとは感染者との共存を社会が許容することである。メディアには「努力すれば感染は防止できる」などという神話から脱却して、国民がウィズコロナについて真剣に考える一助となるような報道と解説を心から希望する。
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