「感情的反捕鯨論との闘い方」

櫻井良子
「感情的反捕鯨論との闘い方」
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奇妙に思われるかもしれないが、私には捕鯨問題と満州事変がつながってみえる。事変に至る過程で、日本がどれだけ国際条約やルールを守ろうとしたか、反対に中国がどれほど条約破りをし、日本を挑発し続けたかは、リットン報告書など、種々の資料で指摘されている。結果は、しかし、事変を起こした日本が一方的に非難され、“原因を作った”と国際社会が分析した中国は゛善意の被害者〟と位置づけられた。政治は結果によって評価されるのであり、その点で、忍耐出来ずに行動を起こした日本は外交で失敗したのだ。

今回、日本は「忍耐の限界」などと言ってIWCを脱退する代わりに、情報を世界に広めることだ。米国の衛星チャンネル「アニマル・プラネット」は昨年末から7週にわたってSSの活動を伝えた。彼らの活動を美化し、日本を貶める内容だ。一方的な情報が世界中に報じられるのに対して、日本側は官民あげて、日本の主張と正確な情報を発信し返すのがよい。摩擦を生むからといって、対中政策に見られるように、正しい主張を引っ込めてはならない。鯨問題に限らず、日本は国家として、情報発信予算をもっと割くべきだ。世界は情報で動く。国益を守るも損ねるも、情報戦略が基本であることを忘れたままでいてはならない
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